第6章 新たな始まり
「…エレン。今日をもって掟が変わった。…今回は、お前の働きをたたえ……お咎めなしとするっ!…そして、ライルにはこれから国全体を守る重要な役割をしてもらう」
「…そうだね。ドラゴンと魔女。それに私達、魔法使いは共存していくべきだよ」
「…そういう事なら、決まりですね」
そう言ったシムズ国王は、四角い形をした青い小さめの箱を取り出した。(これは、魔女と魔法使いとの誤解が解けた時に使用するものだと聞いた事があるが、実際は不明である)
その箱にスフレが人差し指をかざしている間にエレンは、ライルに話しかけた。
『…ねえ、ライル。これからこの国、全体を守ってくれる?』
『…ええ。貴女が居るなら』
『…私も。ライルとなら、どんな事でも乗り越えれそうな気がするわ』
『…それは私も同じ。それと、エレンにこれを』
ライルはドラゴンブレスを吐き出し、地面にエレンが幼い頃使っていた、二冊の本を出した。
「…これは……。白魔術の本と応用の黒魔術の本?」
『…そう。知っての通りこれは元々、サルマニクス様によって作られたもの。でも、本当は白魔術の本は魔女にと渡されたものだった。けど、白魔術の本はたまたま近くにあったスフレの杖と融合してしまった。』
『…波長が似ていたのね』
エレンはライルの言葉に思った事をそのまま心の中で返した。
魔法には魔力の波長(物質や物体などに存在している)というものがあり、似たような波長同士は重なり合い、融合したりしてしまうのだ。
もちろん、違う波長も融合させようとして、魔法を使ってしまえば簡単な事。
そのため術者は、融合しない為にも保護魔法をかけるのが習わしとなっている。
『…その通り。…そのせいで、魔力が強くなった杖を魔法使いに知られないようにと、わざと闇の精霊に操られたアグムに呪いをかけさせた』
ふとスフレの方を見たライルは遠くを見るような目で更に続けた。
「…そうだね。ドラゴンと魔女。それに私達、魔法使いは共存していくべきだよ」
「…そういう事なら、決まりですね」
そう言ったシムズ国王は、四角い形をした青い小さめの箱を取り出した。(これは、魔女と魔法使いとの誤解が解けた時に使用するものだと聞いた事があるが、実際は不明である)
その箱にスフレが人差し指をかざしている間にエレンは、ライルに話しかけた。
『…ねえ、ライル。これからこの国、全体を守ってくれる?』
『…ええ。貴女が居るなら』
『…私も。ライルとなら、どんな事でも乗り越えれそうな気がするわ』
『…それは私も同じ。それと、エレンにこれを』
ライルはドラゴンブレスを吐き出し、地面にエレンが幼い頃使っていた、二冊の本を出した。
「…これは……。白魔術の本と応用の黒魔術の本?」
『…そう。知っての通りこれは元々、サルマニクス様によって作られたもの。でも、本当は白魔術の本は魔女にと渡されたものだった。けど、白魔術の本はたまたま近くにあったスフレの杖と融合してしまった。』
『…波長が似ていたのね』
エレンはライルの言葉に思った事をそのまま心の中で返した。
魔法には魔力の波長(物質や物体などに存在している)というものがあり、似たような波長同士は重なり合い、融合したりしてしまうのだ。
もちろん、違う波長も融合させようとして、魔法を使ってしまえば簡単な事。
そのため術者は、融合しない為にも保護魔法をかけるのが習わしとなっている。
『…その通り。…そのせいで、魔力が強くなった杖を魔法使いに知られないようにと、わざと闇の精霊に操られたアグムに呪いをかけさせた』
ふとスフレの方を見たライルは遠くを見るような目で更に続けた。