第4章 戦いの始まり
エレンは一か八かで、目の前まで迫っている蜘蛛の口に赤い液体を流し込んだ。
「…ぺサーザ・サムハ!」"姿よ、戻れ"
噛まれるか、噛まれないかの本当にぎりぎりの間を狙い入れ、呪文を素早く唱えると蜘蛛は、苦しそうにもがきながらも、徐々に姿が戻っていった。
それと同じくして、洞窟は煙となって消え、エレンの体についていた糸もいつの間にか消えていた。
「…今、二つ目の呪いが解かれました。…これも貴女のお陰です。私の名はセロン。…この盾をお持ち下さい。これにはフィサ"エルフの宝石"が散りばめてあります」
セロンと名乗った、銀色の長い髪に黄緑色の目をした男のエルフはエレンに盾を手渡した。
お礼を述べ、早々にそこを後にしたエレン達は、少し歩いた所に高くそびえる山へと向かっていた。
ここには最後の怪物、マーモックがいる。
だが、マーモックの元の姿を誰も知らないという。
それに、本にさえ載っていなかった。
ただ分かっているのは、マーモックがトロールだという事だけ。
トロールは、巨大で凶暴な性格で、耳と鼻が大きい生き物だ。
特徴は、腕力と皮膚の再生機能の速さ。しかも、巨大な体だとは思えない程の速さで相手を叩きのめすという。
知能は高くないが、木の攻撃を得意としており、弱点は鏡に反射した光だとか。(鏡に反射した光を見ると、固まり動けなくなると言われている)
「…ぺサーザ・サムハ!」"姿よ、戻れ"
噛まれるか、噛まれないかの本当にぎりぎりの間を狙い入れ、呪文を素早く唱えると蜘蛛は、苦しそうにもがきながらも、徐々に姿が戻っていった。
それと同じくして、洞窟は煙となって消え、エレンの体についていた糸もいつの間にか消えていた。
「…今、二つ目の呪いが解かれました。…これも貴女のお陰です。私の名はセロン。…この盾をお持ち下さい。これにはフィサ"エルフの宝石"が散りばめてあります」
セロンと名乗った、銀色の長い髪に黄緑色の目をした男のエルフはエレンに盾を手渡した。
お礼を述べ、早々にそこを後にしたエレン達は、少し歩いた所に高くそびえる山へと向かっていた。
ここには最後の怪物、マーモックがいる。
だが、マーモックの元の姿を誰も知らないという。
それに、本にさえ載っていなかった。
ただ分かっているのは、マーモックがトロールだという事だけ。
トロールは、巨大で凶暴な性格で、耳と鼻が大きい生き物だ。
特徴は、腕力と皮膚の再生機能の速さ。しかも、巨大な体だとは思えない程の速さで相手を叩きのめすという。
知能は高くないが、木の攻撃を得意としており、弱点は鏡に反射した光だとか。(鏡に反射した光を見ると、固まり動けなくなると言われている)