第3章 魔女の抜け道
「…惚けられては困ります姫君。…国王陛下がお待ちです」
その言葉にやっぱりか、とため息をつき東国の城へと向かい宮殿の扉を開いた。
真っ先にエレンを見つめたのは、灰色の短髪に深緑色の目をしたルパート国王。
そしてその隣には、エレンをここに呼んだ張本人、モーリス国王の姿があった。
「…ご機嫌ようルパート国王。…お父様」
ドレスの裾を広げて深くお辞儀をしたエレンにルパート国王が嬉しそうに微笑んだ。
「…やあエレン。私と合うのは久しぶりだね?…いつもジョンから話を聞いてるよ?…君は今、西国に向け旅をしているようだね?」
「…よせラーテ。……ここに呼んだのはエレン。私に何か隠してないか?」
お互いを名前で呼び合うほど親しい二人のやり取りを見ていたエレンは内心驚きながらも、その全てを話すべきだと感じでいた。
「…はいお父様。……私は杖に呪いをかけられた魔女、スフレ・ローランと友達になり、一緒に旅をしています」
「…やはりそうか。魔女の使っていた魔法とな分かれば、君の居場所を感知出来なかったのも納得がいく。…そして君にとっても私達にとっても、心強い味方になってくれるだろう」
ルパート国王の言葉にエレンはスフレの姿を見せようと、後ろに向かって頷いてみせた。
するとー。
それが合図だったかのようにスフレが姿を現し、音もなく突然現れた魔女の姿に国王二人は、目を白黒させていた。
その言葉にやっぱりか、とため息をつき東国の城へと向かい宮殿の扉を開いた。
真っ先にエレンを見つめたのは、灰色の短髪に深緑色の目をしたルパート国王。
そしてその隣には、エレンをここに呼んだ張本人、モーリス国王の姿があった。
「…ご機嫌ようルパート国王。…お父様」
ドレスの裾を広げて深くお辞儀をしたエレンにルパート国王が嬉しそうに微笑んだ。
「…やあエレン。私と合うのは久しぶりだね?…いつもジョンから話を聞いてるよ?…君は今、西国に向け旅をしているようだね?」
「…よせラーテ。……ここに呼んだのはエレン。私に何か隠してないか?」
お互いを名前で呼び合うほど親しい二人のやり取りを見ていたエレンは内心驚きながらも、その全てを話すべきだと感じでいた。
「…はいお父様。……私は杖に呪いをかけられた魔女、スフレ・ローランと友達になり、一緒に旅をしています」
「…やはりそうか。魔女の使っていた魔法とな分かれば、君の居場所を感知出来なかったのも納得がいく。…そして君にとっても私達にとっても、心強い味方になってくれるだろう」
ルパート国王の言葉にエレンはスフレの姿を見せようと、後ろに向かって頷いてみせた。
するとー。
それが合図だったかのようにスフレが姿を現し、音もなく突然現れた魔女の姿に国王二人は、目を白黒させていた。