第2章 出会いと旅立ち
「…分かった。お前を信じようエレン。だが、無茶はしないように。…良いね?」
「……はいっ!」
自分に託してくれたのと、初めからおそれ山に行く決意をしていた気持ちが伝わった事が嬉しく思ったエレンは笑顔で答えた。
その後…。長かった議論が終了し、部屋へと戻ったエレンは早くも旅立ちの準備をしていた。
そう。旅に出るなら今日だと、朝から決めていたのだ。
大きく広げられた緑色の布に、食料や着なくなった薄紫色のドレスを一着。ランプと長めの紐などが入った、小さな荷物が出来た。
一段落した所で、今着ている桃色のドレスから衣装箱に入っていた山吹色のドレスを引っ張り出し、それに着替えた。そして、机の上に置いておいた二冊の本はシムズ国王に知られないようにする為にも、スフレに持ってもらう事にした。
…準備が整い、ゆっくりと自分の部屋を出たエレンは宮殿の扉を開け、挨拶をしようとしたのだが、国王は窓の外を眺めながら静かに、行くのかと言った。
「…はい。…行って参ります」
「…気を付けて」
背中を向けたままの国王に小さくお辞儀をしたエレンは宮殿を後にし、通り慣れたはずの城の廊下を重い足取りで進んだ。
そんな自分の気持ちを引き締めるように城の門をくぐり抜け、既にそこで待っていたミーシャとそこに居るであろうスフレと共に旅立ったのであったー。
「……はいっ!」
自分に託してくれたのと、初めからおそれ山に行く決意をしていた気持ちが伝わった事が嬉しく思ったエレンは笑顔で答えた。
その後…。長かった議論が終了し、部屋へと戻ったエレンは早くも旅立ちの準備をしていた。
そう。旅に出るなら今日だと、朝から決めていたのだ。
大きく広げられた緑色の布に、食料や着なくなった薄紫色のドレスを一着。ランプと長めの紐などが入った、小さな荷物が出来た。
一段落した所で、今着ている桃色のドレスから衣装箱に入っていた山吹色のドレスを引っ張り出し、それに着替えた。そして、机の上に置いておいた二冊の本はシムズ国王に知られないようにする為にも、スフレに持ってもらう事にした。
…準備が整い、ゆっくりと自分の部屋を出たエレンは宮殿の扉を開け、挨拶をしようとしたのだが、国王は窓の外を眺めながら静かに、行くのかと言った。
「…はい。…行って参ります」
「…気を付けて」
背中を向けたままの国王に小さくお辞儀をしたエレンは宮殿を後にし、通り慣れたはずの城の廊下を重い足取りで進んだ。
そんな自分の気持ちを引き締めるように城の門をくぐり抜け、既にそこで待っていたミーシャとそこに居るであろうスフレと共に旅立ったのであったー。