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だぶるでーとっ
岸谷新羅妹 × 折原臨也。
「いやぁ、やっぱり冬場の鍋は最高だね」
『そうね』
「本当にね。」
≪…………≫
臨也、黒凪、新羅。
この3人が着々と箸を進める中、わなわなと1人震えるセルティ。
その様子に気が付いた新羅はどうかした?と首を傾げた。
手元のキーボードを叩いたセルティは画面を新羅に見せ、身振り手振りで焦りを強調する。
「゙何で臨也が居るんだ゙…だってさ」
『私が呼んだの』
≪どうして!そんなに臨也の事が好きだったのか!?≫
『普通。』
そうなの?と首を傾げた臨也に頷く黒凪。
再びカタカタと文字を打つセルティ。
次に表示された言葉は「折角の家族の団らんなのに…」と言った言葉だった。
それを見た黒凪は携帯を取り出し、セルティに見せる。
≪……≫
『ね?』
「うわー…、僕の妹に何てメール送ってるのさ臨也」
「俺は2人でって意味で送ったんだけどね」
黒凪の携帯の画面には「鍋しない?鍋しようよ。鍋の材料なら揃ってるから。ね?どう?良いよね?etc…」と言った内容である。
かなりの長文メールにわなわなと震えたセルティは「おのれ黒凪に何てメールを!」と表示された画面を臨也に向けると影から鎌を作り出した。
ぐわっと向けられた鎌におっとっと、と後ずさる臨也。
黒凪と新羅は何食わぬ顔で箸を進めた。
「ちょっとちょっと、無視しないでよ。俺今結構やばいよ?」
『大丈夫。セルティは人を傷付けない』
≪臨也は別だ≫
『…大丈夫。セルティ優しいから』
黒凪の言葉と向けられた目。
その2つにきゅーんと来たセルティは大人しく影を仕舞い、ソファに座った。
当たり前だ、黒凪の顔はセルティが愛する新羅を小さくした顔そのものなのだから。
つまり彼女の目から見るとあどけない顔の゙新羅゙なのだ、黒凪は。
臨也は似ていないと言うが、彼女にはそっくりに見えるらしい。
「…分からないなぁ。似てる?」
≪どこからどう見てもそっくりだ≫
『そう?』
「らしいね」
黒凪がこてん、と首を傾げ、新羅も肩を竦めた。
兄妹である2人からすれば臨也と同意見で似ていないに2票だ。
自分の顔は見慣れている分、比較すると違いが明確に分かる。
ま、こだわっていないからどうでも良い事ではあるが。
「でもセルティから見ると似てるんだよね?僕等」
≪ああ。そっくりだ≫
「俺と黒凪、どっちの顔の方が好き?」
≪そ、そりゃあ……。…新羅……≫
セルティ…、と新羅がセルティの両手を掴んだ。
ヘルメットで全く顔が見えない、と言うより顔が無いのだが。
確実に赤面しているであろうセルティ。
彼女の狼狽えぶりは見ているだけでも面白い。
セルティは片手をするりと抜くと文字を打った。
≪私は顔は全く同じでも、その…。新羅の事が、≫
「僕だってそうさ、君と同じ顔が何千個あっても君だけを愛してるよ」
≪……、≫
こつ、と新羅の額にヘルメットを当てるセルティ。
新羅も嬉しげに目を細めた。
その様子を半目になって眺める臨也と黒凪。
黒凪はずず、とうどんを飲み込んだ。
「…毎日あんな茶番を見てるわけ?」
『毎朝と毎晩。』
「2回も?…俺は耐えられられないね」
『慣れるよ』
慣れないって…、と臨也がため息を吐いた。
そしてチラリと黒凪を見る。
黒凪はちゅるちゅると春雨を食べていた。
ちょっとちょーだい、と口を開く臨也。
臨也を見た黒凪は春雨を箸で掴み臨也の口元へ持って行った。
『はい』
「ありがと。」
≪!?おおおおお前等何をしてh3u2yhujkn≫
「…途中で何言ってるか分かんなくなってるよ?」
ごくっと春雨を食べ終わって言った臨也。
一方の新羅は「セルティはウブだからねー」なんて言いながらネギを食べている。
セルティのオーバーリアクションに笑った臨也は黒凪に凭れ掛かった。
黒凪は依然無表情でうどんを食べて言える。
≪まさか付き合って…!?≫
「あ、それ俺の願望ね」
『「そうなの?」』
「うん」
セルティはがっしゃんと手元の物を落とし、黒凪と新羅の言葉が見事に重なった。
臨也は何食わぬ顔で「うん」と頷きにへらと笑う。
どうするの?と問う新羅。
ちなみに言えば新羅の表情から察するにそこまで興味は持っていないらしい。
黒凪は無表情のまま口を開いた。
『どうでもいいや。付き合う?』
「そうする?」
『うん』
「はい、恋人誕生ー」
「hoauriey87ujhwu88uy8」と謎の言葉を打つセルティ。
一方新羅はよかったねーと言いながら鍋を漁り、臨也は黒凪の肩を抱いた。
そんな黒凪は春雨を食べているが。
セルティは立ち上がると身を乗り出して黒凪の肩を掴み揺らした。
≪こ、ここここんな男と付き合ってるとロクな事無いぞ!?≫
『大丈夫。臨也って私の事に関してはちゃんとしてるから』
「大丈夫。俺って黒凪ちゃんの事に関してはちゃんとしてるし?」
≪声を合わせて言うなぁあああ≫
うおおお、と影が荒ぶりまくっているセルティ。
その様子を横目に新羅と黒凪は美味しげに鍋をつつき、臨也もその後に続いた。
今日は楽しい楽しい鍋パーティ。
本日1組のカップルが誕生し、兄と姉は歓喜したと言う。
≪歓喜していない!≫
…おっと、これは失礼。
あっさりした始まりですね
(ねー、黒凪ちゃん連れて帰ったら駄目?)
((それは駄目))
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