家庭教師ヒットマンREBORN
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邪魔しないでよね。
山本武成り代わりのスペルビ・スクアーロオチ。
グロ要素若干あり。
※夢主は女性です。山本要素ほぼ0夢主です。
《ターゲット確認。そっちはどうだ》
「…あの銀髪だろう?問題無い、捕えてる。」
《よし。奴は誰かと待ち合わせてる。見た所それまでの暇潰しだ、動き出したら殺るぞ。》
「了解。」
『おーい。』
頭上から降って来た呑気な声に大きく目を見開き、ひゅ、と息を止めた。
自分に掛けられているとは限らない。
第一こんな段ボールの山に人が居るなんて一般人が気付く筈が――。
『ライフルの先見えてるよ?』
「っ――!」
ばっと振り返るが、目の前に見えたものにすぐさま動きを止める。
小さな光が見える。…いや、カッターナイフの刃先だ。
ゆっくりと視線を上げる。そこには屈託のない笑顔を浮かべた少女が立っていた。
『…私の彼氏なんだけど、何見てたの?』
「…は、」
『あの銀髪のイケメン見てたでしょ?彼私の彼氏なの。なんで見てたの?』
「…い、や、…殺、殺そうと」
わあ、貴方程正直な殺し屋初めて見た。
そう笑ってカッターナイフを瞬時に首元に移動させ、耳元に口を近付けて言う。
立てる?…と。脅す気配何て言葉からは微塵も無い。
単に座っていただけの他人に優しく語り掛ける様な口調。
その不気味さに思わず頷いて立ち上がった。
『じゃあ奥行こっか。』
「…っ」
汗が噴き出す。身体が震える。…首元は以上に冷たい。
路地の最も奥に辿り着き、汗が頬を伝って顎の先から地面に落ちた。
そしてまた先程と同じ様な口調で言った。
『それじゃあこっち向いて。』
「……ぅ、」
『早く。』
ゆっくりと振り返る途端に口を押えられ首をスパッと斬られた。
そして吹き出す血が自分に掛からない様に傷口を路地の壁に向け、男を蹴り飛ばす。
喉を切り裂かれた男は声なんて出せる筈もなく、路地の奥でのた打ち回る。
そんな男にはもう興味も無いと言う様に背を向け、歩き始めた。
『――…スクアーロ!』
「ん、…おぉ、来たかぁ」
『来た!』
笑ってそう返答を返した黒凪に小さく笑って立ち上がったスクアーロは「んじゃあ俺の珈琲飲んでてくれぇ」そう言って立ち上がり歩いて行く。
路地の奥で息絶えている男の無線の電源が付いた。
ガガ、と音がなる。
《おい、動き出したぞ。奴は何処へ向かった?》
「…………」
《おい。聞こえてるか?奴は何処へ向かったかと聞いてるんだ!…ん?なんだ、あの女こっちを見て何か…》
暫し無線の先が静かになる。恐らくスコープで見える少女の口元の動きを呼んでいるのだろう。
何故こっちに気付いているんだあの女。なんて疑問は頭から綺麗に抜けていた。
何かを話している。何を言ってる?それが頭の大半を占めている。
《…か、…れ…?》
「……」
《か、れ、…は、……やさしい、……よ?》
《――それはあいつにだけだなぁ》
《っ、うわぁあああっ!?》
ぶつっと通信が途切れる。
スクアーロの座っていた席に座って珈琲を飲んでいた黒凪は小さく笑って目を伏せた。
そして何食わぬ顔をして戻ってきたスクアーロに笑顔を向ける。
『おかえり♪』
「あ゙ぁ。…邪魔者はもういねえなぁ」
『そーだね。それじゃあ当初の予定通り、』
「お前の服だろぉ?…ったく、俺を財布みたいに扱いやがって…」
だってスクはイタリア人でお金持ちのお兄様でしょ?
笑って言った黒凪に「まあ違いねえがなぁ」とスクが背を向けて歩き出す。
そんな彼の腕に腕を絡め弾けんばかりの笑顔で彼を引きづるように歩いて行った。
私たちのデートを!
(これかわいい!…安い!)
(別に安さなんぞ気にしなくてもいいんだぞぉ)
(何言ってんの、安くてかわいいのが良いんじゃん!すみませーん!)
(…ま、日本で染みついた貧乏性はそう簡単には抜けねえわなあ…)
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