NARUTO
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行くぜ、おじいちゃん!
飛段成り代わりの角都オチ?
NARUTO中編 "桃色に染まる"とは全く関係ありません。
※夢主は女性です。
暁のメンバーとの人柱力の力の封印。
それを終えた2人は意識を体に戻し立ち上がった。
次の標的は木ノ葉の人柱力であるうずまきナルト。
角都が何も言わずに歩き出しその後に続く様に歩き出す。
『ねー角都。待ち伏せとかされてるかな?』
「その可能性があるから態々ルートを変えている。くだらん質問をするな」
『んー…でもさあ、この間殺した賞金首の…何だっけ。猿みたいな名前の…』
「猿飛アスマだ」
あ、そうそう。
そいつと一緒に居た上忍っぽい忍いたじゃん。
黒凪の言葉に目を細めた。
「…影の術を使っていた奴か」
『そうそう!アイツ結構頭良さ気だったじゃん?』
なんかこのルート変更も読まれてるよーな…。
先程まで留まっていた場所から随分と歩いた頃。
背後から音も無く忍び寄る気配に気付きながらも2人は会話を止めない。
『やな予感がするのよねー』
「その言葉遣いを止めろ。気持ちが悪い」
『はあ!?アタシはこれでも立派な女…』
「黒凪」
分かってるわい!
そう怒りのままに返して飛び退いだ。
背後には角都と黒凪それぞれに影が途中で2つに分かれて迫っている。
影の術。あれに自分の影を乗っ取られると自由に身動きが取れなくなってしまう。
『同じ術が通じるかっての!』
「…!」
『お、』
すかさず飛んでくるクナイを黒凪は鎌で、角都は片手を出して対応する。
しかし咄嗟の事でクナイにつけられた起爆札に気が付くのが遅れた。
ドォンッと爆発が起き黒凪の手から鎌が離れて行く。
『角都!傷は!?』
「問題無い。腕を硬化した」
はっと振り返ると影がゆるゆると伸びて来ていた。
だから同じ手は…!
そこまで言った所でまた起爆札が括りつけられた武器が飛んでくる。
起爆札を見た2人はその武器を顔を背けて避けた。
『…っ、?』
「…チッ」
起爆しない…?と目を見開いた時。
動かそうとした己の身体が動かない事に気が付いた黒凪は視線のみを角都に向けた。
角都の様子から彼も動けないらしい。
「…やられたな」
『んな、』
「影真似手裏剣の術、…成功。」
ストッと2人の間に着地したシカマルが言った。
その言葉に2人で同時に顔を顰める。
しまった、影に突き刺さっている武器…あれはチャクラ刀だ。
あの武具は使用者のチャクラ性質を吸収する特別な金属製。
『…あのチャクラ刀自体が影真似…っ』
「ご名答。…なんだ、意外と頭が良いんだな」
『んだとコラァ!てめー女なめてっと痛い目合わすぞ!』
「なめてねぇよ。…女が1番怖いのはよく分かってる」
だから容赦はしねえ。
シカマルの影が伸びて黒凪の影と同化する。
動きを全くシンクロさせた黒凪はシカマルの動きに合わせる様に動いた。
彼の足が少し後ろに下がると黒凪の足も下がる。
『んの野郎…やっぱアタシからか…!』
「当たり前だ。まずは男の方から殺る」
明らかに男の方が頭が切れて厄介なんでな。
カタカタと体が言う事を聞かない為に余計な力が加わって震えている。
ゆっくりと後ろに下がって行き地面に突き刺さった鎌を持ち上げた。
「さーて。そんじゃあ…」
『っ!』
鎌を構えて走り始める。その前方には角都。
一気に踏み込んで飛び上がり鎌を振り上げた。
角都!そう黒凪が叫んだ途端に鎌が振り降ろされる。
それを見た角都は間一髪でその攻撃を避けた。
『っしゃあ!流石は角都の右腕!』
「な、(右腕が単独で…!?)」
「フン」
地面に突き刺さっていたチャクラ刀を抜き取ったのは地面の中から現れた角都の右腕。
右腕は心臓の様に鼓動を繰り返していた。
その右腕が角都の元へ戻って行き本体と合体する。
『よっしゃ。これで捕まってんのはアタシだけだな!』
「何誇らしげに言ってる。お前も自力で抜けたらどうだ」
『…キャー、タスケテー』
…お前なぁ…、と深い深いため息が角都から発せられる。
それを見て「あは。」と笑ったわけだが自分の意志とは反して動き始める体に目を見開いた。
ちょ、ちょっと待ってまだ攻撃する気!?
『わー!ごめーん角都ー!』
「チッ」
ブンブン振り回す鎌を避けていく角都。
角都は黒凪の攻撃を只管後退して避けていた。
『避けてる!?ねえちゃんと避けれてる!?』
「喧しい。…全く手の掛かる…」
『ごめんねえええ』
うわーんと大声で泣きたい気分だ。
流石に長年付き添った相棒を斬りたくはないし、万が一斬ってしまったら…。
間違いなく賞金稼ぎにこき使われる。
想像してゾッと背中を悪感が走った。
『いーやー!それだけは勘弁ー!』
「一旦黙れ、黒凪」
今助けてやる。
気だるげに放たれた言葉に目に浮かんだ涙が一瞬途切れた。
しかし角都は背後の木にドンッと背中をぶつけ眉を寄せる。
『ちょ、角都…』
「(今だチョウジ!)」
「肉弾針戦車ぁ!!」
『わー!なんか変なの落ちて来たー!』
そんで角都が潰されたー!
ドーンと飛び込んできたチョウジの下敷きになった様子の角都。
足を止めたシカマル同様に止まった黒凪は衝撃でヒビが入った地面に「わー…」と立ち尽くす。
『角都ー…。…角都さーん…』
「……何度も呼ぶな、鬱陶しい」
土煙の中からまずはチョウジが離脱しシカマルの隣に並んだ。
彼は警戒した様子で砂埃を睨みシカマルをチラリと見る。
どういう事?と問うたチョウジにシカマルが眉を寄せた。
「…どうやら体を硬化する能力を持ってるらしいな…」
「フン。よく分析している…」
『ウチの角都ちゃんは物理攻撃が効かねーの!分かったらさっさとこの術解けやコラァ!』
アタシを操った所で意味なんてねーっての!
額に青筋を浮かべる黒凪に向かって無表情で「頭を冷やせ」と角都が言った。
だってさあ、と目を向けた瞬間に角都の背後に見えた影に目を見開く。
『角都後ろ…!』
「ぐ、…っ、う」
胸元を貫かれた角都にギャーと目を見開いた黒凪。
角都の目がゆっくりと己の背後に向けられる。
そこに立っていたのは角都の胸に雷切を突き刺しているはたけカカシ。
銀色の髪に写輪眼と言う風貌を見た黒凪がチッと舌を打った。
『写輪眼のカカシか…』
「これ程の雷切を気配も無くこの俺に直撃させるとはな…」
「アンタの硬化の術も破れる程度にはチャクラを練った。…相性が悪かったな」
『(角都の硬化は土遁…さっきの一瞬で見破られたか…)』
痛みに眉を寄せて倒れた角都に深いため息を吐いた。
あんだけ必死に怪我させまいと奮闘したのに…。
げんなりと地面を見ていた黒凪の目が小さく揺れる影に向く。
『(…そろそろこの術も限界っぽいな。)』
「次はお前だ」
『!』
声に顔を上げると右手に雷切を発動させたカカシが此方を見ている。
地面に倒れている角都を見た黒凪はボソッと「そろそろ限界っぽいよ」と呟いた。
その声に気付いたのはカカシぐらいだったが走り出した勢いを今更止める事は出来ない。
雷切が黒凪に直撃する寸前で角都の足がカカシを蹴り飛ばした。
『おはよー角都。』
「フン」
角都の一撃で吹き飛んだカカシとその衝撃で倒れた木。
その木が倒れるとドミノ倒しの様に周りの木々も次々と倒れて行った。
そろそろ解けるんだろう?カカシに一瞬目を向けて黒凪を見た角都が言った。
ああ。と頷いた瞬間に黒凪の足元の影がシカマルと途切れる。
『ほーら。』
「あぁ。」
徐に角都が暁のコートを脱ぎ捨てた。
彼の背中にある仮面4つが独りでに動きだし角都の背中から離脱する。
少し疲れた様に息を吐いた角都の隣に鎌を持って立つとその背後に仮面達がゆるりと立ち上がった。
『それじゃあまあ、逆転開始と行きましょーか。』
「フン。そのつもりだ」
不死コンビver1
(よーし!全員皆殺しだコラァ!)
(さっきまで泣きべそ掻いてたくせにでかい口を叩く…)
(るっさい!)
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