このサイトは1ヶ月 (30日) 以上ログインされていません。 サイト管理者の方はこちらからログインすると、この広告を消すことができます。

ぷらいべったーログ(ハレ高)

ハレ高へのお題は『時計の音さえ聞きたくない』です。


ガンマ団本部の建物は頑強に造られている。勿論防音性にも優れていて、朝が来たからと言って小鳥の囀りが聞こえるようなことはない。
今聞こえるのは秒針の音と、隣で眠る男の極小さな呼吸音のみ。
日頃の豪快さからは想像もつかぬ控えめな寝息。戦場に慣れた彼は、敵に無防備な寝姿を晒さぬよう静かに眠る癖が付いているようだった。
それを知ったのはごく最近のことで、つまりはこんな関係になってから、なのだが。
(とても、静かだ)
男の金の髪を眺めながらしみじみ思う。こんな静閑な朝は、時計の音さえ騒音のように感じられる。
しかしいつまでもこうしてはいられない。時間は止まることなく流れて、時計の針はどんどん進んでいくのだから。
重く怠い腰を上げ、適当に服を羽織って朝食の支度に向かった。
今日もまた、賑やかな一日が始まる。

5/12ページ
スキ