NARUTO/カカサク 短編②
プリティ・ケーキ・マジック/Kaede+Cheek Fairy
「先生! 私、明日からしばらく家いないから! 家のことよろしくね!」
「えっ!? 急すぎない?」
リビングでくつろいでると、どこからかキャリーバッグを取り出したサクラが俺にそう声を掛け、荷物を詰め始める。
「サスケくんのライブチケットが急に取れたの! もうダメかと思っていたけど、まさか手に入るとはね~。私の日頃の行いがいいからかしら」
サスケとはいま流行りのアイドルグループのメンバーの一人。クールで愛想がない、口が悪い、ファンサは一切しない、という「はたしてそれはアイドルといえるのか?」と思うが、逆にそこがいい! というのは、サクラ談。
「場所は? それにいつまで?」
「場所は北海道! 観光もしたいから、2泊3日ぐらい。美味しい海鮮食べたいな~」
「一人で行くの?」
「そうよ。急に決まったことだから、みんなスケジュールが空いてなかったの。まぁ、一人でも全然平気よ!」
「そりゃあそうかもしれないけどさ……」
サクラももう高校生。確かにしっかりしてるし、一人でも問題ないことは俺でも十分分かる。だが、俺としてはやはり心配で……。
「それってどうしても行かなきゃダメなの? 千秋楽だって行くんでしょ?」
「当たり前!」
「じゃあ、別に行かなくてよくない? ツアーだから、内容も同じなんでしょ」
「そうかもしれないけど、パフォーマンスやMCはその日その時しか味わえないの!」
「なるほどね……」
「先生も推しができれば分かるわよ。とにかく大丈夫だから! 明日早いからもう寝るわね」
俺がそう言ってる間にサクラ荷物を詰め終わったらしく、早々と自分の部屋に行ってしまう。
「……」
しばらく考えた俺はスマホを手に取った。
―――――――――
翌日。空港にて。
「よし! 忘れものはなし! サスケくん、待っててね~!!」
バッチリと着飾った私は、飛行機に乗りこむ。席に座り、ウキウキしながらサスケくんのSNSをチェックしていると、ふと隣から「すごくご機嫌ですね」と声がかけられる。
「えぇ。これから推しに会えるので、すごく楽しみなんです!」
スマホから目を離さずに答えると、気をよくしたのか会話が続けられる。
「へぇ~、その推しの事がすごく好きなんですね」
「そうなんですよ! カッコよくてクールてダンスも上手で……ちょっと無愛想なんですけど、そこも魅力というか。とにかくすごいんです!」
「一人でも飛行機に乗って会いにいくぐらい推してるんだ」
「推しのためならこれぐらいへっちゃらですよ!」
「でも、一人って危なくない?」
「大丈夫です。こう見えて私しっかりしてるので。なんか同居人と同じこと言うんですね」
「同居人?」
「えぇ。なんだかんだで一緒に住んでいる人がいて。でもすごく心配性で……」
「そりゃあ、同居人も心配になるでしょ。俺だったら、ついていっちゃうけどね」
「あはは、そんなことないですよ……ないですよね?」
あり得ないわよね。急だったし、先生も仕事あるだろうし。あれ? そういえば、この声聞いたことあるような……。
ふと感じた違和感に顔を向けると、そこにはいないはずのカカシ先生がいた。
「よっ! いつ気付くのかと思ったけど、案外遅かったね」
「……えええ!!! カカシ先生!!!!!」
私は飛行機の中ということも忘れ、叫んでしまい、「ちょっと、静かにしないとだめだよ」という先生の一言で我に返り、小声で再度話しかける。
「ちょっと! 何でここに先生がいるのよ!?」
「いや~、サクラのこと心配だったし、それに俺も北海道に行きたいなって思ったからちょうどいいでしょと思って」
「ちょうどいいって……」
「北海道といえば、やっぱり海鮮だよね~。あっ、ここのお寿司屋さん美味しそう」
「あのね~」
「サクラも好きそうな感じだよ。ほら、見て」
「どれ? あっ、けっこういい感じじゃない……じゃなくて!」
「じゃあ、まずはここに行こうか。あとは……」
私の話を聞かずにガイドブックを楽しそうに見るカカシ先生を見て、私はもう追い返すことを諦め、一緒に楽しむことにシフトチェンジすることにした。
「もうっ! 仕方ないわね! こうなったら北海道を楽しみつくすわよ!」
そう言った私にカカシ先生は嬉しそうに微笑んだ。
「先生! 私、明日からしばらく家いないから! 家のことよろしくね!」
「えっ!? 急すぎない?」
リビングでくつろいでると、どこからかキャリーバッグを取り出したサクラが俺にそう声を掛け、荷物を詰め始める。
「サスケくんのライブチケットが急に取れたの! もうダメかと思っていたけど、まさか手に入るとはね~。私の日頃の行いがいいからかしら」
サスケとはいま流行りのアイドルグループのメンバーの一人。クールで愛想がない、口が悪い、ファンサは一切しない、という「はたしてそれはアイドルといえるのか?」と思うが、逆にそこがいい! というのは、サクラ談。
「場所は? それにいつまで?」
「場所は北海道! 観光もしたいから、2泊3日ぐらい。美味しい海鮮食べたいな~」
「一人で行くの?」
「そうよ。急に決まったことだから、みんなスケジュールが空いてなかったの。まぁ、一人でも全然平気よ!」
「そりゃあそうかもしれないけどさ……」
サクラももう高校生。確かにしっかりしてるし、一人でも問題ないことは俺でも十分分かる。だが、俺としてはやはり心配で……。
「それってどうしても行かなきゃダメなの? 千秋楽だって行くんでしょ?」
「当たり前!」
「じゃあ、別に行かなくてよくない? ツアーだから、内容も同じなんでしょ」
「そうかもしれないけど、パフォーマンスやMCはその日その時しか味わえないの!」
「なるほどね……」
「先生も推しができれば分かるわよ。とにかく大丈夫だから! 明日早いからもう寝るわね」
俺がそう言ってる間にサクラ荷物を詰め終わったらしく、早々と自分の部屋に行ってしまう。
「……」
しばらく考えた俺はスマホを手に取った。
―――――――――
翌日。空港にて。
「よし! 忘れものはなし! サスケくん、待っててね~!!」
バッチリと着飾った私は、飛行機に乗りこむ。席に座り、ウキウキしながらサスケくんのSNSをチェックしていると、ふと隣から「すごくご機嫌ですね」と声がかけられる。
「えぇ。これから推しに会えるので、すごく楽しみなんです!」
スマホから目を離さずに答えると、気をよくしたのか会話が続けられる。
「へぇ~、その推しの事がすごく好きなんですね」
「そうなんですよ! カッコよくてクールてダンスも上手で……ちょっと無愛想なんですけど、そこも魅力というか。とにかくすごいんです!」
「一人でも飛行機に乗って会いにいくぐらい推してるんだ」
「推しのためならこれぐらいへっちゃらですよ!」
「でも、一人って危なくない?」
「大丈夫です。こう見えて私しっかりしてるので。なんか同居人と同じこと言うんですね」
「同居人?」
「えぇ。なんだかんだで一緒に住んでいる人がいて。でもすごく心配性で……」
「そりゃあ、同居人も心配になるでしょ。俺だったら、ついていっちゃうけどね」
「あはは、そんなことないですよ……ないですよね?」
あり得ないわよね。急だったし、先生も仕事あるだろうし。あれ? そういえば、この声聞いたことあるような……。
ふと感じた違和感に顔を向けると、そこにはいないはずのカカシ先生がいた。
「よっ! いつ気付くのかと思ったけど、案外遅かったね」
「……えええ!!! カカシ先生!!!!!」
私は飛行機の中ということも忘れ、叫んでしまい、「ちょっと、静かにしないとだめだよ」という先生の一言で我に返り、小声で再度話しかける。
「ちょっと! 何でここに先生がいるのよ!?」
「いや~、サクラのこと心配だったし、それに俺も北海道に行きたいなって思ったからちょうどいいでしょと思って」
「ちょうどいいって……」
「北海道といえば、やっぱり海鮮だよね~。あっ、ここのお寿司屋さん美味しそう」
「あのね~」
「サクラも好きそうな感じだよ。ほら、見て」
「どれ? あっ、けっこういい感じじゃない……じゃなくて!」
「じゃあ、まずはここに行こうか。あとは……」
私の話を聞かずにガイドブックを楽しそうに見るカカシ先生を見て、私はもう追い返すことを諦め、一緒に楽しむことにシフトチェンジすることにした。
「もうっ! 仕方ないわね! こうなったら北海道を楽しみつくすわよ!」
そう言った私にカカシ先生は嬉しそうに微笑んだ。
