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ハイキュー‼/黒尾夢


今日は鉄朗とのデート。
私が気になっていたカフェに行くことになった。

「うわ~、混んでるね」
「まぁ、すぐに順番くるでしょ。俺、名前書いてくるから」

そう言って鉄朗が名前を書いて戻ってくる。

「ありがとう! このカフェね、チーズケーキが一番人気なんだって。でも、この季節限定のレモンケーキも気になるんだよね」

メニューを見ながら悩んでいると、鉄朗が「じゃあ2つ頼みなよ」と言ってくる。

「え~、2つも食べれないよ……」
「違う。俺と半分こしよってこと。そしたら両方味わえるでしょ」
「いいの?」
「もちろん」
「やったー!」

そんな会話をしていると、「2名でお待ちの黒尾さーん!」と順番がくる。

「はーい!」

私が元気よく返事をし、店員さんに案内されて私たちは席につく。

「飲み物はどうしよっか?」

と聞くと、鉄朗が項垂れていた。

「鉄朗? どうしたの? 具合悪い?」
「いや……なんか想像しちゃって」
「? 何を?」
「さっき『黒尾さん』って呼ばれてお前が返事したでしょ。それを見たら、結婚したらこんな感じかなと思ったら、なんかいいなって……」

そう言った鉄朗の顔は真っ赤だった。私もつれられて赤くなり、店員さんが注文をとりにくるまでそれは続いた。
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