NARUTO/カカサク 短編①
ガラスの十代/光GENJI
「先生、ここに荷物置いていい?」
「いいよー。聞かなくても、サクラの好きに置いていいのに」
「そう言われても……先生の家にお邪魔する形になるから、一応ね」
「もう夫婦なんだから気にしなくていいのに」
「そうよね。夫婦……先生が夫……。なんかまだ慣れないわ」
「まぁ、付き合ってからまだ半年も経ってないからねー」
「先生はいつも急なのよ」
「まぁまぁ。それよりサクラのこれはどこに置く?」
「それは玄関の所に置いといて」
「りょーかい」
私はいまカカシ先生の家で荷ほどきをしている。カカシ先生と先日入籍し、今日から一緒に住み始めるのだ。
「さてと、とりあえずはこんなところでいいかしら」
あらかた終わり、私は少し遅いお昼ご飯を作ることにした。
「先生ー! お昼はチャーハンでいい?」
「いいよー」
別の所にいた先生に声をかけ了承を得ると、さっそく作り始める。盛り付けるためにお皿を取ろうと食器棚を見ると、いままで見たことのない食器があることに気づいた。
「サクラー! できた?」
「先生、なにこれ?」
「ん?」
「私、先生の家に何回かきてるけど、こんな食器初めてみたんだけど」
私は気になってる食器を取り出し、先生に見せつける。それはピンクと青の対になっているお皿だった。その近くには同じ種類のマグカップもあった。
「これってぺアのやつよね?」
「そうだけど」
「なんでこんなものが先生の家にあるの?」
「何でって……俺とサクラが使うためだけど」
「もしかして、新婚早々に浮気……えっ?」
「だから、俺とサクラが使うために買ってきたの。まだ新品でしょ?」
「言われてみれば確かに……」
「これから一緒に住むには元ある食器だと足りないと思って。青が俺でピンクがサクラ。お前そういうの好きだろ」
「好きだけど……。まさか先生がこういう気を遣えるなんて驚いたわ」
「あのねー、俺だってやる時はやるんだから」
「普段からやる気出してくれればいいのにー」
「いつもやる気出してたらガイみたいになっちゃうでしょ」
「それは嫌かも……」
そう言って私たちは笑い合う。今日から始まる新婚生活。きっといい日々を過ごせそうだと確信したのだった。
~同じ頃、一楽にて~
「まさかあのカカシ先生が結婚するなんて。しかも、サクラちゃんと……。俺はお前と結婚するばかりだと思ってたってばよ。お前はこれで良いのかよ?」
「……サクラが決めたことだろ」
「サスケがそれでいいならいいけどよ。まぁ、二人とも幸せそうだったからいいか~。でも、付き合ってまだ半年も経っていないのに、結婚を決めるなんてびっくりしたってばよ。子供ができたわけでもないのに」
「お前カカシから聞いてないのか? カカシがサクラと結婚した理由」
「聞いてないってばよ。お前、知ってるのか?」
「まぁな」
「マジかよ! 教えてくれってばよ!!」
「……“サクラがモテすぎて心配だから、早く自分のものにしたかった”からだと」
「は? それが理由?」
「あぁ。確かにアイツは無意識に愛想を振りまきすぎるから、カカシも心配だったんだろ」
「なるほどな~。でも、俺達まだ10代だぜ。サクラちゃんもよくOKしたよな」
「カカシはサクラと早く結婚したかった。サクラも元々結婚願望が強かったから、丁度良かったんじゃないのか」
「へぇ~。お前サクラちゃんに関して、案外詳しいのな」
「……別に普通だろ」
「もしかして、お前……」
「……いいから、食べるぞ。お前の奢りでな」
「えっ! いや、それはないってばよ!!」
「お前が誘ってきたんだろう」
「そうだけどよ~。俺はお前が寂しがってると思って……」
「店長、ラーメン大盛トッピング全種盛りを頼む」
「はいよ!」
「ちょっ! サスケ~~~!!!」
「先生、ここに荷物置いていい?」
「いいよー。聞かなくても、サクラの好きに置いていいのに」
「そう言われても……先生の家にお邪魔する形になるから、一応ね」
「もう夫婦なんだから気にしなくていいのに」
「そうよね。夫婦……先生が夫……。なんかまだ慣れないわ」
「まぁ、付き合ってからまだ半年も経ってないからねー」
「先生はいつも急なのよ」
「まぁまぁ。それよりサクラのこれはどこに置く?」
「それは玄関の所に置いといて」
「りょーかい」
私はいまカカシ先生の家で荷ほどきをしている。カカシ先生と先日入籍し、今日から一緒に住み始めるのだ。
「さてと、とりあえずはこんなところでいいかしら」
あらかた終わり、私は少し遅いお昼ご飯を作ることにした。
「先生ー! お昼はチャーハンでいい?」
「いいよー」
別の所にいた先生に声をかけ了承を得ると、さっそく作り始める。盛り付けるためにお皿を取ろうと食器棚を見ると、いままで見たことのない食器があることに気づいた。
「サクラー! できた?」
「先生、なにこれ?」
「ん?」
「私、先生の家に何回かきてるけど、こんな食器初めてみたんだけど」
私は気になってる食器を取り出し、先生に見せつける。それはピンクと青の対になっているお皿だった。その近くには同じ種類のマグカップもあった。
「これってぺアのやつよね?」
「そうだけど」
「なんでこんなものが先生の家にあるの?」
「何でって……俺とサクラが使うためだけど」
「もしかして、新婚早々に浮気……えっ?」
「だから、俺とサクラが使うために買ってきたの。まだ新品でしょ?」
「言われてみれば確かに……」
「これから一緒に住むには元ある食器だと足りないと思って。青が俺でピンクがサクラ。お前そういうの好きだろ」
「好きだけど……。まさか先生がこういう気を遣えるなんて驚いたわ」
「あのねー、俺だってやる時はやるんだから」
「普段からやる気出してくれればいいのにー」
「いつもやる気出してたらガイみたいになっちゃうでしょ」
「それは嫌かも……」
そう言って私たちは笑い合う。今日から始まる新婚生活。きっといい日々を過ごせそうだと確信したのだった。
~同じ頃、一楽にて~
「まさかあのカカシ先生が結婚するなんて。しかも、サクラちゃんと……。俺はお前と結婚するばかりだと思ってたってばよ。お前はこれで良いのかよ?」
「……サクラが決めたことだろ」
「サスケがそれでいいならいいけどよ。まぁ、二人とも幸せそうだったからいいか~。でも、付き合ってまだ半年も経っていないのに、結婚を決めるなんてびっくりしたってばよ。子供ができたわけでもないのに」
「お前カカシから聞いてないのか? カカシがサクラと結婚した理由」
「聞いてないってばよ。お前、知ってるのか?」
「まぁな」
「マジかよ! 教えてくれってばよ!!」
「……“サクラがモテすぎて心配だから、早く自分のものにしたかった”からだと」
「は? それが理由?」
「あぁ。確かにアイツは無意識に愛想を振りまきすぎるから、カカシも心配だったんだろ」
「なるほどな~。でも、俺達まだ10代だぜ。サクラちゃんもよくOKしたよな」
「カカシはサクラと早く結婚したかった。サクラも元々結婚願望が強かったから、丁度良かったんじゃないのか」
「へぇ~。お前サクラちゃんに関して、案外詳しいのな」
「……別に普通だろ」
「もしかして、お前……」
「……いいから、食べるぞ。お前の奢りでな」
「えっ! いや、それはないってばよ!!」
「お前が誘ってきたんだろう」
「そうだけどよ~。俺はお前が寂しがってると思って……」
「店長、ラーメン大盛トッピング全種盛りを頼む」
「はいよ!」
「ちょっ! サスケ~~~!!!」
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