NARUTO/カカサク 短編①
ウエスタンショー/ヒャダイン
「サクラちゃん! ご飯行こうってばよ!」
「いや、サクラさん! 僕とご飯に行きましょう!」
「ゲジマユ! サクラちゃんとご飯に行くのはこのオレだってばよ!」
「いいや、この僕です! そうですよね、サクラさん!?」
「ナルト! あんたと行くわけないでしょ。リーさんもごめんなさい」
オレは今日も今日とてサクラちゃんにアプローチをかける。それと同時にゲジマユも参戦してきて、サクラちゃんがそれを断るというルーティーンがいつのまにかできている。だが、今日は違っていた。
「じゃあ、サクラ。俺とご飯に行かない?」
カカシ先生が入ってきたのだ。
「行かないわよ。サスケくんなら話は別だけど」
先生の誘いもサクラちゃんは即座に断る。
「相変わらずサスケ以外には容赦ないってばよ……」
オレはすぐに諦めるかと思ったが、先生は構わず話を続ける。
「サスケの何がいいのよ」
「顔よ。男は顔に決まってるでしょ」
「ふーん」
カカシ先生は何やら考え込んでいる。オレはそのすきに再度サクラちゃんにアプローチをかける。
「顔も大事かもしれないけどさ、男はハートが一番大事だと思うってばよ!」
「ナルトくんの言う通りですよ! 僕のサクラさんへの熱いハートは誰にも負けません!!」
「いいや! オレの方がサクラちゃんの事を想ってるってばよ!!」
オレとゲジマユの2人が迫るため、サクラちゃんが若干引いてるのが分かる。でも、ここでひくわけにはいかないってばよ。
「2人とも、サクラが困ってるよ」
先生がオレとゲジマユの肩を掴み、後ろに下がらせる。
「ねぇ、サクラ。男は顔って言うならさ、先生の顔はどう?」
「えっ?」
サクラちゃんが目を見開いたかと思うと、その表情はすぐに赤く染まる。
「先生……それ素顔?」
「当たり前でしょ」
どうやら先生がサクラちゃんの前でマスクをおろし、素顔を見せているらしい。オレとゲジマユには先生の背中しか見えず、オレも何とかして先生の素顔を見ようとするが先生に妨害されて叶わない。
「で、どう?」
「好き……」
サクラちゃんがうっとりと呟く。
「「えっ!?」」
それを聞いたオレとゲジマユの声が思わず揃った。
「やっぱり男は顔が一番よね!」
そしてサクラちゃんはオレ達の方を見てそう言ったかと思うと、先生の腕を組む。
カカシ先生は「サクラは俺とご飯に行ってくれるそうだ。2人とも悪いな」と言いつつ、まったく申し訳なさそうに思っていない表情をオレ達に向けると、サクラちゃんと仲良く去っていく。マスクは既に元に戻っていた。
「ゲジマユ……」
「ナルトくん……」
オレとゲジマユはその光景をただ茫然と見ていることしかできなかった。
「サクラちゃん! ご飯行こうってばよ!」
「いや、サクラさん! 僕とご飯に行きましょう!」
「ゲジマユ! サクラちゃんとご飯に行くのはこのオレだってばよ!」
「いいや、この僕です! そうですよね、サクラさん!?」
「ナルト! あんたと行くわけないでしょ。リーさんもごめんなさい」
オレは今日も今日とてサクラちゃんにアプローチをかける。それと同時にゲジマユも参戦してきて、サクラちゃんがそれを断るというルーティーンがいつのまにかできている。だが、今日は違っていた。
「じゃあ、サクラ。俺とご飯に行かない?」
カカシ先生が入ってきたのだ。
「行かないわよ。サスケくんなら話は別だけど」
先生の誘いもサクラちゃんは即座に断る。
「相変わらずサスケ以外には容赦ないってばよ……」
オレはすぐに諦めるかと思ったが、先生は構わず話を続ける。
「サスケの何がいいのよ」
「顔よ。男は顔に決まってるでしょ」
「ふーん」
カカシ先生は何やら考え込んでいる。オレはそのすきに再度サクラちゃんにアプローチをかける。
「顔も大事かもしれないけどさ、男はハートが一番大事だと思うってばよ!」
「ナルトくんの言う通りですよ! 僕のサクラさんへの熱いハートは誰にも負けません!!」
「いいや! オレの方がサクラちゃんの事を想ってるってばよ!!」
オレとゲジマユの2人が迫るため、サクラちゃんが若干引いてるのが分かる。でも、ここでひくわけにはいかないってばよ。
「2人とも、サクラが困ってるよ」
先生がオレとゲジマユの肩を掴み、後ろに下がらせる。
「ねぇ、サクラ。男は顔って言うならさ、先生の顔はどう?」
「えっ?」
サクラちゃんが目を見開いたかと思うと、その表情はすぐに赤く染まる。
「先生……それ素顔?」
「当たり前でしょ」
どうやら先生がサクラちゃんの前でマスクをおろし、素顔を見せているらしい。オレとゲジマユには先生の背中しか見えず、オレも何とかして先生の素顔を見ようとするが先生に妨害されて叶わない。
「で、どう?」
「好き……」
サクラちゃんがうっとりと呟く。
「「えっ!?」」
それを聞いたオレとゲジマユの声が思わず揃った。
「やっぱり男は顔が一番よね!」
そしてサクラちゃんはオレ達の方を見てそう言ったかと思うと、先生の腕を組む。
カカシ先生は「サクラは俺とご飯に行ってくれるそうだ。2人とも悪いな」と言いつつ、まったく申し訳なさそうに思っていない表情をオレ達に向けると、サクラちゃんと仲良く去っていく。マスクは既に元に戻っていた。
「ゲジマユ……」
「ナルトくん……」
オレとゲジマユはその光景をただ茫然と見ていることしかできなかった。
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