NARUTO/カカサク 短編①
READY STEADY GO/L'Arc〜en〜Ciel
「うーん、今日もいい天気」
私は丘の上で青空を見上げていた。雲ひとつない晴天だ。カカシ先生が長期任務に出てはや2年。そろそろ帰ってくる頃だと聞いてはいるが、正確な日程は分からなかった。今日かもしれないし、明日かもしれない。はたまた一週間後、一ヶ月後かもしれない。
「早く会いたいな……」
私は先生からもらった指輪にそっと触れる。そして目を閉じ、それをもらった日を思い出す。
「先生、長期任務に行くって本当?」
「お前どこでそれを……」
「やっぱり本当なのね」
「あぁ」
「どのぐらいの期間?」
「正確には分からないけど、2年ぐらいかな。もしかしたら伸びるかもしれない」
「そんなに……」
先生の返答を聞き、私は項垂れる。そんな私を気にしてか、先生は励ましの言葉をかける。
「たった二年だよ。あっという間だ」
「2年もよ、24ヶ月もよ。お正月もバレンタインもクリスマスも誕生日も一緒に過ごせない。先生は寂しくないの?」
「サクラ……」
大人気ないのは分かってる。でも文句を言うのを止められなかった。
「本当は帰ってきてから渡そうと思ったんだけど……」
先生はどこからともなく指輪を取り出すと、私の右手薬指を取り、それをはめる。
「先生、これって……」
「ペアリング。俺のもあるよ」
そう言って先生は自身の右手の薬指に私と同じデザインの指輪をはめる。
「これで離れていても繋がってるって感じることができるだろう?」
「先生……」
「必ずサクラの元に帰ってくるから。それまで待っていてくれ」
「うん!」
私達は強く抱きしめあった。
「うふふ、懐かしいな」
目を開け、再び指輪を見る。寂しくなかったと言ったら嘘になるけど、この指輪のおかげで私は先生を穏やかな気持ちで待つことができた
ふと懐かしい気配がした。思わず振り返ると、わたしの会いたかった人が猛スピードでこちらに向かっていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
俺は全速力で走っていた。もうすぐ、あと少しで会える。俺は丘の上にいるであろうピンク色の女の子を想像しながらかけ上がる。
見えてきた。向こうも俺にきづいたのだろう。目を大きくあけてこちらを見ている。そしてようやくたどりつく。俺は勢いのままサクラに抱きついた。
「サクラ! 会いたかった!」
大の男が飛びかかってきたのだから、サクラの身体は後ろに倒れる。
「ちょっと、先生! 重いんだけど」
「ごめん」
そう言いつつも俺は動かず、全身でサクラを感じる。
「もう仕方ないんだから……」
サクラは文句を言いつつも、どこか嬉しそうな声色だった。そして、俺の背中に手をまわす。
「おかえりなさい、先生。私も会いたかったよ」
俺はその言葉を聞き、ようやくサクラのもとへ帰ってきたのだと実感した。
「うーん、今日もいい天気」
私は丘の上で青空を見上げていた。雲ひとつない晴天だ。カカシ先生が長期任務に出てはや2年。そろそろ帰ってくる頃だと聞いてはいるが、正確な日程は分からなかった。今日かもしれないし、明日かもしれない。はたまた一週間後、一ヶ月後かもしれない。
「早く会いたいな……」
私は先生からもらった指輪にそっと触れる。そして目を閉じ、それをもらった日を思い出す。
「先生、長期任務に行くって本当?」
「お前どこでそれを……」
「やっぱり本当なのね」
「あぁ」
「どのぐらいの期間?」
「正確には分からないけど、2年ぐらいかな。もしかしたら伸びるかもしれない」
「そんなに……」
先生の返答を聞き、私は項垂れる。そんな私を気にしてか、先生は励ましの言葉をかける。
「たった二年だよ。あっという間だ」
「2年もよ、24ヶ月もよ。お正月もバレンタインもクリスマスも誕生日も一緒に過ごせない。先生は寂しくないの?」
「サクラ……」
大人気ないのは分かってる。でも文句を言うのを止められなかった。
「本当は帰ってきてから渡そうと思ったんだけど……」
先生はどこからともなく指輪を取り出すと、私の右手薬指を取り、それをはめる。
「先生、これって……」
「ペアリング。俺のもあるよ」
そう言って先生は自身の右手の薬指に私と同じデザインの指輪をはめる。
「これで離れていても繋がってるって感じることができるだろう?」
「先生……」
「必ずサクラの元に帰ってくるから。それまで待っていてくれ」
「うん!」
私達は強く抱きしめあった。
「うふふ、懐かしいな」
目を開け、再び指輪を見る。寂しくなかったと言ったら嘘になるけど、この指輪のおかげで私は先生を穏やかな気持ちで待つことができた
ふと懐かしい気配がした。思わず振り返ると、わたしの会いたかった人が猛スピードでこちらに向かっていた。
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俺は全速力で走っていた。もうすぐ、あと少しで会える。俺は丘の上にいるであろうピンク色の女の子を想像しながらかけ上がる。
見えてきた。向こうも俺にきづいたのだろう。目を大きくあけてこちらを見ている。そしてようやくたどりつく。俺は勢いのままサクラに抱きついた。
「サクラ! 会いたかった!」
大の男が飛びかかってきたのだから、サクラの身体は後ろに倒れる。
「ちょっと、先生! 重いんだけど」
「ごめん」
そう言いつつも俺は動かず、全身でサクラを感じる。
「もう仕方ないんだから……」
サクラは文句を言いつつも、どこか嬉しそうな声色だった。そして、俺の背中に手をまわす。
「おかえりなさい、先生。私も会いたかったよ」
俺はその言葉を聞き、ようやくサクラのもとへ帰ってきたのだと実感した。
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