NARUTO/カカサク 短編①
Baby Sweet Berry Love/小倉唯
雪が降った翌朝。木ノ葉の里には雪が積もっていた。
それでも悲しいかな、任務は無くならないわけで。
私はいつもの服装で集合場所に来ていた。
サスケくんとナルトが来る中、案の定先生は遅刻で。
私達は寒さに耐えながら待っていた。
「お待たせ〜。いや〜、寒いね」
「「その寒い中待たせてるのはどこの誰(だってば)よ!!」」
私とナルトの声が揃う。
サスケくんは先生を睨みつけてる。
「まぁまぁ、任務をこなしてれば温かくなるから。それにしても、サクラ。その恰好で寒くないの?」
「女の子はオシャレのために寒さは我慢するのよ!」
「それで風邪引いたら元もこうもないでしょう」
そう言って先生は自分が巻いていたマフラーを私に巻きつけ、手袋も付けさせる。先生のマフラーと手袋は大人用なので、私には大きくて不格好に見えてしまう。
「先生、これじゃあ見た目が……」
「そんなの気にしない。どんな格好でもサクラは可愛いよ」
「そんなこと言っても騙されないわよ。それに先生が風邪を引いちゃうわ」
「俺はある程度寒さに慣れてるから大丈夫」
「でも……」
「そう言うなら次からはちゃんと防寒対策してくること。いいね」
「はい……」
私は大きなマフラーに顔をうずめる。
先生がつけていたからか温かく、先生の匂いもほのかにする。
マフラーが大きくて良かった。赤くなった顔をそれで隠した。
「それじゃあ任務の説明をするぞ。今日は雪かきだ」
先生の説明を受け、道具を受け取る。
私は先生に割り振られたエリアでさっそく作業を始める。
そして、雪かきも中盤に差し掛かった頃、先生が様子を見にきた。
「調子はどう?」
「順調よ」
「それは良かった。そんなサクラにご褒美をあげる」
先生が差し出したのは、飴だった。
「ありがとう! でもいつも選ばせてくれるのに今日はこれ一択なのね」
「これは寒さにぴったりな飴なんだ」
「へぇ~」
綺麗な赤い色をしている。苺味だろうか。
私はそれを受け取り、口に含む。
その瞬間、強烈な辛みがわたしの舌を襲う。
「んーーー!!!」
私は、思わず口の中から出したくなる飴を出さないように両手で口を塞ぐ。そして、涙目で先生に詰め寄る。
「何これ! 辛いじゃない!!」
「そう、唐辛子味。どう?」
「どうって……。辛くて涙が出てきたじゃない」
「でも温かくなったでしょ」
確かに熱くなった。口の中はヒリヒリするが。
先生はニコニコと笑って私を見つめている。
私は恨みを込めて先生を睨みながら、意地で何とか舐め終わる。
「もう、何の嫌がらせよ……」
私は、ヒリヒリを取ろうと舌を出す。
「じゃあ、お口直しに」
そう言って先生は私の顎を掴むと、唇を合わせたかと思うと舌を入れてくる。
「んっ!?」
驚いていると、何かのかたまりを入れられる。私の口の中に入ったのを確認すると先生は口を離す。
私はしばらく放心していた。口の中には甘い苺味が広がる。
「甘いね〜。でも、お口直しにはなったでしょ?」
そう言って先生は微笑む。私はどんどんと顔が赤くなる。
「先生のばかー!!!」
私は恥ずかしさのあまりナルト達の元へ駆け出した。
雪が降った翌朝。木ノ葉の里には雪が積もっていた。
それでも悲しいかな、任務は無くならないわけで。
私はいつもの服装で集合場所に来ていた。
サスケくんとナルトが来る中、案の定先生は遅刻で。
私達は寒さに耐えながら待っていた。
「お待たせ〜。いや〜、寒いね」
「「その寒い中待たせてるのはどこの誰(だってば)よ!!」」
私とナルトの声が揃う。
サスケくんは先生を睨みつけてる。
「まぁまぁ、任務をこなしてれば温かくなるから。それにしても、サクラ。その恰好で寒くないの?」
「女の子はオシャレのために寒さは我慢するのよ!」
「それで風邪引いたら元もこうもないでしょう」
そう言って先生は自分が巻いていたマフラーを私に巻きつけ、手袋も付けさせる。先生のマフラーと手袋は大人用なので、私には大きくて不格好に見えてしまう。
「先生、これじゃあ見た目が……」
「そんなの気にしない。どんな格好でもサクラは可愛いよ」
「そんなこと言っても騙されないわよ。それに先生が風邪を引いちゃうわ」
「俺はある程度寒さに慣れてるから大丈夫」
「でも……」
「そう言うなら次からはちゃんと防寒対策してくること。いいね」
「はい……」
私は大きなマフラーに顔をうずめる。
先生がつけていたからか温かく、先生の匂いもほのかにする。
マフラーが大きくて良かった。赤くなった顔をそれで隠した。
「それじゃあ任務の説明をするぞ。今日は雪かきだ」
先生の説明を受け、道具を受け取る。
私は先生に割り振られたエリアでさっそく作業を始める。
そして、雪かきも中盤に差し掛かった頃、先生が様子を見にきた。
「調子はどう?」
「順調よ」
「それは良かった。そんなサクラにご褒美をあげる」
先生が差し出したのは、飴だった。
「ありがとう! でもいつも選ばせてくれるのに今日はこれ一択なのね」
「これは寒さにぴったりな飴なんだ」
「へぇ~」
綺麗な赤い色をしている。苺味だろうか。
私はそれを受け取り、口に含む。
その瞬間、強烈な辛みがわたしの舌を襲う。
「んーーー!!!」
私は、思わず口の中から出したくなる飴を出さないように両手で口を塞ぐ。そして、涙目で先生に詰め寄る。
「何これ! 辛いじゃない!!」
「そう、唐辛子味。どう?」
「どうって……。辛くて涙が出てきたじゃない」
「でも温かくなったでしょ」
確かに熱くなった。口の中はヒリヒリするが。
先生はニコニコと笑って私を見つめている。
私は恨みを込めて先生を睨みながら、意地で何とか舐め終わる。
「もう、何の嫌がらせよ……」
私は、ヒリヒリを取ろうと舌を出す。
「じゃあ、お口直しに」
そう言って先生は私の顎を掴むと、唇を合わせたかと思うと舌を入れてくる。
「んっ!?」
驚いていると、何かのかたまりを入れられる。私の口の中に入ったのを確認すると先生は口を離す。
私はしばらく放心していた。口の中には甘い苺味が広がる。
「甘いね〜。でも、お口直しにはなったでしょ?」
そう言って先生は微笑む。私はどんどんと顔が赤くなる。
「先生のばかー!!!」
私は恥ずかしさのあまりナルト達の元へ駆け出した。
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