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NARUTO/カカサク 短編①

わがままな流れ星/AKB48(team K)


今日の七班での任務は予想より長引いてしまい、やっと終わった頃にはすっかり夜になってしまっていた。
カカシ先生は寝てしまったサスケくんとナルトを前後に抱え、私はその隣を歩く。

「2人ともよく寝てるわね~」
「そうだね。まぁ、静かでいいけど」
「それにしてもすっかり暗くなったわね。星が綺麗だわ」

私は星が瞬く夜空を見上げる。

「上を向いたまま歩いてると、転ぶぞ」
「大丈夫よ」
「あのな〜、俺は既に2人抱えてるから、サクラも運ぶのは無理だからな」
「分かってるわよ」

空を見上げながら歩いてると、流れ星を見つける。

「あっ、流れ星!」

私はとっさにお祈りする。

「何やってるの?」
「知らないの? 流れ星に願いをかけるとそれが叶うって話」
「ふーん、知らないね~。何願ったの?」
「ロマンチックじゃないわね~。秘密よ」
「何よそれ、教えてくれたっていいじゃない」
「どうしようかな~。でも、願い事はたくさんあるのよね~」
「例えば?」
「えっとね、可愛くなりたいでしょ、強くもなりたいかな。他にも彼氏がほしいとか、いつかママになりたいな~とか」
「それは多いね」
「女の子は欲張りなのよ。もちろん努力はするけど、私だけじゃあどうにもならないこともあるわよね~」
「確かにねー。でも俺だったらサクラの願い全部叶えられるよ?」
「どういう意味?」

私は足をとめ、カカシ先生を見上げる。
先生もそれに合わせて止まる。

「女の子って可愛いって言われると本当に可愛くなるって言うでしょ。だから、毎日サクラに可愛いって言ってあげる。まぁ、今も十分可愛いけどね」

真顔でこの人は何を言っているのかと思ったが、ここは素直に受け取っておく。

「……ありがとうございます」
「あとは、俺がついているから、必然的に強くなるでしょ。それに、サクラのことが好きだから、サクラが良ければ彼氏になるし、将来はもちろん結婚して子供もほしいからサクラをママにできるよ」
「ちょっと、先生の言ってる意味が分からないんだけど……」
「だから、俺と付き合えばサクラの願いを全部叶えてあげられるけどどーするって話」
「先生……私のこと好きなの?」
「うん。だからどう?」

先生の表情を見るといつもと変わらないまま。
本当なのかしら……でも、冗談でこういうことを言わない人よね。

私は考えてみる。先生が彼氏……
今まで想像したことがなかったけど、案外すんなり受け入れられた。

「……確かに悪くないかも」
「じゃあ、決まり。これからよろしくね」
「よろしくお願いします。ちゃんと私の願い事を叶えてくださいね」
「任せなさい」

先生が幸せそうに笑うので、私もそれにつられて笑う。

ねぇ、先生。
私がさっきの流れ星に祈ったことは、先生に言ったどの願い事でもないのよ。
「先生とずっといられますように」って願ったの。
もしかしたら、さっきの流れ星がもう叶えてくれたのかも。
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