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NARUTO/カカサク 短編①

見つめてくれるなら/刀剣男士 加州清光

「サクラ、シャンプー変えた?」
「うん! 最近新しく出たシャンプーを使ってみたの!」
「いいにおいだね」

「サクラ、今日ネイルしてるんだね」
「たまにはおしゃれしないとね」
「その色似合っているよ」

「サクラ、髪切った?」
「うん、でも少ししか切ってないのによく気付いたわね」
「まぁね。その長さも似合ってるよ」

「サクラ、もしかして少し太った?」
「ちょっ! 確かに最近食べ過ぎたなーって思ってたけど!」
「あはは」

カカシ先生は私の変化に気づくことが多い。

「サクラはこのアイスでしょ」
「よく私の選びたいものが分かったわね」
「うーん、食べたそうな表情していたからかな」

「サクラ、体調悪いんでしょ。少し休んでていいよ」
「大丈夫。ただの寝不足だから……」
「ダメ。倒れたりしたら大変だろ」

「サクラ、お前また爪嚙んでる」
「うそ。いつのまに……」
「せっかく綺麗な爪してるんだから。気を付けなさい」

見た目はもちろん、私の仕草や表情の変化にも敏感だ。私が気づいていなところまで気づく。上忍だから鋭いのかと思ったけど、ナルトやサスケくんの変化にはあまり気づいていないらしい。

「先生ってよく私の変化に気づくわよね~」
「そう?」
「そうよ。うちの両親より気づいてるわよ」
「それは大げさじゃないかな。まぁ、うちの班の唯一の女の子だしね。よく見てるっていうのもあるかも」
「なるほどね~。先生が良く見てるのは私が女の子だからか~」
「サクラ?」
「てっきり私の事を好きだから見てるんじゃないかなと思ったんだけど、私の勘違いだったみたいね。ざんねん」
「……」

私は先生をからかうつもりで少し拗ねたように言ってみる。カカシ先生のことだからいい感じにのってくれるだろうと思っていたが、まさかの無言。私はどうしたらいいか分からず、とりあえず「なんてね! ごめん、先生。冗談よ」と発言を撤回してみる。すると、急に右手を握られ、手から先生の体温が伝わってくる。

「先生……?」
「勘違いじゃないって言ったらどうする……?」
「それって……」

真剣な眼で見つめてくる先生から私は目が離せないでいた。どれぐらいそうしていただろう。先に動いたのは先生だった。

「なーんてね!」
「えっ?」
「ドキドキした?」

私から手を離すと、いつもの雰囲気でおちゃらけてくる。

「びっくりしたー」
「あはは、先にからかってきたのはサクラだからね」
「だからって……!」
「でも、サクラも俺の事よく見てるよね?」
「それは先生が……!」
「先生が?」
「~っ! 何でもない!」
「あはは。顔真っ赤だよ、サクラ」
「うるさい!」

―――――――――

「あの2人、またやってるってばよ……」
「もう見飽きた光景ね。周りから見てお互い好きなの丸わかりなんだから、いい加減早く付き合えばいいのに」

と会話するナルトといのがいたとかいないとか。
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