2部
夢小説設定
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太古の昔。
小さな村で1人の女性が神として奉り上げられていた。その女性は風を使い火を消したり、逆に燃え上がらせたり出来たそうだ。風の神として村の長の息子と結婚させられ村一番の大きな屋敷で暮らしていた。
「私は神になんかなりたくない…」
「なぜそんな事を言うのだ? 私は夢主のお陰でここまでやってこれたんだ…そんな事を言わずにこれからも村を守ってくれ」
誰も私の話を聞いてはくれない。私は孤独だった。
「誰かここから連れ出してくれないかな?」
『敵襲、敵襲、敵襲!!』
外が騒がしくなったので家から出て様子を見た。
「夢主様ッ!! 村を、村をお守りください!!」
私は数人の村人に広場へと連れてこられた。そこには見知らぬ3人の男達が座っていた。その周りには怯えた表情の村人達。
「貴様が風の神か?」
髪の長い男が言った。
「…分かりません」
「何?」
『夢主様! 夢主様は風の神だ!!』
『そうだ!』
『お前達は夢主様にかかれば一瞬で倒されるぞッ』
『そうだ、そうだ!!』
騒がしくした村人達は髪の長い男に不思議な力で殺された。だが夢主は怯える事はなく男達を見ていた。
「もう一度聞く、貴様が風の神か?」
「私は風を操れる、だけです」
「面白そうだ、風を操ってみせろ」
夢主は集中し、風を集める。その風は強力で風鳴りを起こしながら夢主手の上で渦を巻いていた。そして男達に向かって放った。
だが男達は動じなかった。
「素晴らしい力だ」
髪の長い男がパチパチと手を叩いて言った。
「ワムウお前と似た力だな」
「はい、カーズ様。一度戦ってみたいと思いました」
「お前らしいな。女、我々と共に来い」
夢主にとってそれは願っていた事だった。誰でも良かった、ここから連れ出してくれるなら。
村を出てから夢主はワムウと呼ばれていた男と戦いの練習をしていた。
「ワムウ!」
「まだまだ甘いな…夢主ッ!!」
ワムウの攻撃を受けた夢主は草むらに倒れ込む。
「痛い…」
「人間は弱いな」
「ワムウが強いだけだよ!」
倒れ込んだ夢主の隣にワムウは座った。
「私はワムウ達よりも先に歳をとっちゃうんだよね」
「あぁ」
「寂しいな~ワムウと戦うの楽しいのに…」
「戦える内に戦えば良いじゃあないか」
「そうだね、ワムウもう一度戦おう!!」
「良いぞ」
ワムウと夢主は陽が昇る前まで戦いを続けた。
「ワムウ、約束してくれる?」
「なんだ?」
「私が年老いたら殺してね」
「…良いだろう」
2人の約束は風だけが聞いていた。
小さな村で1人の女性が神として奉り上げられていた。その女性は風を使い火を消したり、逆に燃え上がらせたり出来たそうだ。風の神として村の長の息子と結婚させられ村一番の大きな屋敷で暮らしていた。
「私は神になんかなりたくない…」
「なぜそんな事を言うのだ? 私は夢主のお陰でここまでやってこれたんだ…そんな事を言わずにこれからも村を守ってくれ」
誰も私の話を聞いてはくれない。私は孤独だった。
「誰かここから連れ出してくれないかな?」
『敵襲、敵襲、敵襲!!』
外が騒がしくなったので家から出て様子を見た。
「夢主様ッ!! 村を、村をお守りください!!」
私は数人の村人に広場へと連れてこられた。そこには見知らぬ3人の男達が座っていた。その周りには怯えた表情の村人達。
「貴様が風の神か?」
髪の長い男が言った。
「…分かりません」
「何?」
『夢主様! 夢主様は風の神だ!!』
『そうだ!』
『お前達は夢主様にかかれば一瞬で倒されるぞッ』
『そうだ、そうだ!!』
騒がしくした村人達は髪の長い男に不思議な力で殺された。だが夢主は怯える事はなく男達を見ていた。
「もう一度聞く、貴様が風の神か?」
「私は風を操れる、だけです」
「面白そうだ、風を操ってみせろ」
夢主は集中し、風を集める。その風は強力で風鳴りを起こしながら夢主手の上で渦を巻いていた。そして男達に向かって放った。
だが男達は動じなかった。
「素晴らしい力だ」
髪の長い男がパチパチと手を叩いて言った。
「ワムウお前と似た力だな」
「はい、カーズ様。一度戦ってみたいと思いました」
「お前らしいな。女、我々と共に来い」
夢主にとってそれは願っていた事だった。誰でも良かった、ここから連れ出してくれるなら。
村を出てから夢主はワムウと呼ばれていた男と戦いの練習をしていた。
「ワムウ!」
「まだまだ甘いな…夢主ッ!!」
ワムウの攻撃を受けた夢主は草むらに倒れ込む。
「痛い…」
「人間は弱いな」
「ワムウが強いだけだよ!」
倒れ込んだ夢主の隣にワムウは座った。
「私はワムウ達よりも先に歳をとっちゃうんだよね」
「あぁ」
「寂しいな~ワムウと戦うの楽しいのに…」
「戦える内に戦えば良いじゃあないか」
「そうだね、ワムウもう一度戦おう!!」
「良いぞ」
ワムウと夢主は陽が昇る前まで戦いを続けた。
「ワムウ、約束してくれる?」
「なんだ?」
「私が年老いたら殺してね」
「…良いだろう」
2人の約束は風だけが聞いていた。