2部
夢小説設定
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※現パロ
ある日エシディシは川原で人間の女を拾った。不潔で痩せ細りエシディシが近づくと『ご飯を下さい…』とか細い声で言ったので自宅に連れて帰った。特に理由は無く気分次第では放っておいても良かったのだ。
「おい女、名は何と言う?」
「夢主です」
「先に風呂に入って着替えろ。臭くて鼻が曲がりそうだ…」
「す、すいません。分かりました」
夢主が風呂から出るとエシディシの服を借りたのでブカブカだった。裾を引きずって歩く。
「ほら飯だ」
机の上に置かれていたのはインスタントラーメンだった。湯気が立ち上ぼりゆで玉子や野菜が乗っている。夢主のお腹が大きく鳴った。
「いただきます…」
エシディシは彼女が食べている間ずっと見ていた。夢主はそんな事もお構い無しに頬張って食べる。何日ぶりの暖かいご飯だろうか。
「握り飯もあるぞ? 食うか?」
「ふぁい」
「口の中のものを飲み込んでから話せ…」
エシディシは熱々のご飯を握って皿に盛り彼女へと渡すと、すぐに食べ終わってしまった。
「どれだけ外にいたんだ?」
「…わかりません。家出してからお金が無くなって、外で暮らしていました」
「…はぁ、家出か。家に帰れば良かっただろう」
「帰りたくないんです!」
彼女ははっきりとした意思を感じさせる声でそう言った。
「これから行く所はあるのか?」
「…ない、です」
「では、ここに住めば良い」
「!!」
「行く所が見つかるまでだがな」
「あ、ありがとうございます!! 貴方の名前は?」
「エシディシ」
「エシディシさん、本当にありがとうございます」
エシディシと夢主の共同生活が始まった。
1週間が経つ頃になると夢主は健康的な容姿になっていた。毎日エシディシと家事をしたり出掛けたりと楽しい日々を送っていた。
「エシディシーーーッ!!」
「何だァ?」
「ゴキ…黒い虫がッ助けてッ」
エシディシが台所に向かうと椅子の上に立って避難している夢主がいた。少し離れた所に黒い虫がいたのでエシディシは拾い上げて外へと逃がす。
「あ、ありがとう…」
「あんな虫が怖いのか? 外で暮らしていたのに…」
「あの虫は別なのッ!!」
「お前の怖がる所が分からんなぁ」
ーーーーーー2週間後、
「エシディシは何歳?」
「もう忘れた」
「そっか…私と結婚して」
「そうだ、…今、何て言った?」
「私と結婚して下さい」
夢主はエシディシに、にじり寄る。
「お、落ち着け!!」
ーーーーーー3週間後、
「エシディシ大好き…」
「そうか」
「うん。ただ側にいてもいい?」
「あぁ」
後日、エシディシは夢主に指輪を送ったのだった。
ある日エシディシは川原で人間の女を拾った。不潔で痩せ細りエシディシが近づくと『ご飯を下さい…』とか細い声で言ったので自宅に連れて帰った。特に理由は無く気分次第では放っておいても良かったのだ。
「おい女、名は何と言う?」
「夢主です」
「先に風呂に入って着替えろ。臭くて鼻が曲がりそうだ…」
「す、すいません。分かりました」
夢主が風呂から出るとエシディシの服を借りたのでブカブカだった。裾を引きずって歩く。
「ほら飯だ」
机の上に置かれていたのはインスタントラーメンだった。湯気が立ち上ぼりゆで玉子や野菜が乗っている。夢主のお腹が大きく鳴った。
「いただきます…」
エシディシは彼女が食べている間ずっと見ていた。夢主はそんな事もお構い無しに頬張って食べる。何日ぶりの暖かいご飯だろうか。
「握り飯もあるぞ? 食うか?」
「ふぁい」
「口の中のものを飲み込んでから話せ…」
エシディシは熱々のご飯を握って皿に盛り彼女へと渡すと、すぐに食べ終わってしまった。
「どれだけ外にいたんだ?」
「…わかりません。家出してからお金が無くなって、外で暮らしていました」
「…はぁ、家出か。家に帰れば良かっただろう」
「帰りたくないんです!」
彼女ははっきりとした意思を感じさせる声でそう言った。
「これから行く所はあるのか?」
「…ない、です」
「では、ここに住めば良い」
「!!」
「行く所が見つかるまでだがな」
「あ、ありがとうございます!! 貴方の名前は?」
「エシディシ」
「エシディシさん、本当にありがとうございます」
エシディシと夢主の共同生活が始まった。
1週間が経つ頃になると夢主は健康的な容姿になっていた。毎日エシディシと家事をしたり出掛けたりと楽しい日々を送っていた。
「エシディシーーーッ!!」
「何だァ?」
「ゴキ…黒い虫がッ助けてッ」
エシディシが台所に向かうと椅子の上に立って避難している夢主がいた。少し離れた所に黒い虫がいたのでエシディシは拾い上げて外へと逃がす。
「あ、ありがとう…」
「あんな虫が怖いのか? 外で暮らしていたのに…」
「あの虫は別なのッ!!」
「お前の怖がる所が分からんなぁ」
ーーーーーー2週間後、
「エシディシは何歳?」
「もう忘れた」
「そっか…私と結婚して」
「そうだ、…今、何て言った?」
「私と結婚して下さい」
夢主はエシディシに、にじり寄る。
「お、落ち着け!!」
ーーーーーー3週間後、
「エシディシ大好き…」
「そうか」
「うん。ただ側にいてもいい?」
「あぁ」
後日、エシディシは夢主に指輪を送ったのだった。
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