5部
夢小説設定
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※怖い話、名前変換あり
それは突然、見え始めた。顔は長い髪に覆われており日本の伝統的な服を着て、ただアジトの角に立っていた。リゾットは最初、敵のスタンドかと思って身構えたが一向に攻撃をしてこないし、変化も無かったので放置していた。他のメンバーには見えていない様だったので特に誰かに話すこともない。半年経った頃、リゾットは興味本位で話しかけてみた。
「おい」
「…」
「日本人か?」
「…え、見えてる?」
「見えている」とリゾットが言うと近付いてきた。
「私が見える人に初めて出会いました」
「そうか、お前はずっとここに居たのか?」
「名前は夢主です。1年前にここに来ました」
それからリゾットは誰もいない時に限り、夢主と会話をしていた。それは軽い世間話から、リゾットの思い出話まで夢主に話していた。ただ夢主は相づちを打って聞いているだけだったが、リゾットにとって楽しいと思える特別な事になっていった。
「リゾットは私と話すと楽しいですか?」
「あぁ」
「すごく嬉しい」
「夢主は何処かに行ったりは出来ないのか?」
そう夢主に聞くと、彼女は少し寂しそうな顔をして「行けない」と答えた。その時に初めてリゾットは彼女に初めて触れてみたが身体に触れること無く、手はすり抜けた。リゾットは少しばかり寂しい気持ちになる。
夢主が現れて一年が経った頃にプロシュートから「お前、誰と話してたんだ?」と聞かれたので夢主と話している事を伝えると心配された。なぜプロシュートが心配するのかをリゾットは理解が出来なかった。彼女はここに存在しているし、今もプロシュートの後ろに彼女は立っている。
プロシュートが帰った後にリゾットは夢主と会話を楽しんだ。もう一度触れてみると、今度は彼女に触れることが出来た。
「リゾット、嬉しいですか?」
「あぁ、嬉しい…」
それから数日後に彼女は、夢主は、消えてしまった。リゾットの心には穴が空いた様な、喪失感が襲って来て立っている事さえ苦しかった。何故、消えてしまったのか? そればかりを考えて毎日を過ごしていた。
彼女が消えて一年が経った頃、リゾットが眠っていると気配を感じた。薄く目を開けると夢主がベッドの横に立っていた。それがとても嬉しくてリゾットは微笑んだ。
「リゾット、寂しいですか?」
「…寂しい、な」
「じゃあ一緒に行きましょう」
リゾットは何処へ行くのかは聞かずに彼女の手を取った。
それは突然、見え始めた。顔は長い髪に覆われており日本の伝統的な服を着て、ただアジトの角に立っていた。リゾットは最初、敵のスタンドかと思って身構えたが一向に攻撃をしてこないし、変化も無かったので放置していた。他のメンバーには見えていない様だったので特に誰かに話すこともない。半年経った頃、リゾットは興味本位で話しかけてみた。
「おい」
「…」
「日本人か?」
「…え、見えてる?」
「見えている」とリゾットが言うと近付いてきた。
「私が見える人に初めて出会いました」
「そうか、お前はずっとここに居たのか?」
「名前は夢主です。1年前にここに来ました」
それからリゾットは誰もいない時に限り、夢主と会話をしていた。それは軽い世間話から、リゾットの思い出話まで夢主に話していた。ただ夢主は相づちを打って聞いているだけだったが、リゾットにとって楽しいと思える特別な事になっていった。
「リゾットは私と話すと楽しいですか?」
「あぁ」
「すごく嬉しい」
「夢主は何処かに行ったりは出来ないのか?」
そう夢主に聞くと、彼女は少し寂しそうな顔をして「行けない」と答えた。その時に初めてリゾットは彼女に初めて触れてみたが身体に触れること無く、手はすり抜けた。リゾットは少しばかり寂しい気持ちになる。
夢主が現れて一年が経った頃にプロシュートから「お前、誰と話してたんだ?」と聞かれたので夢主と話している事を伝えると心配された。なぜプロシュートが心配するのかをリゾットは理解が出来なかった。彼女はここに存在しているし、今もプロシュートの後ろに彼女は立っている。
プロシュートが帰った後にリゾットは夢主と会話を楽しんだ。もう一度触れてみると、今度は彼女に触れることが出来た。
「リゾット、嬉しいですか?」
「あぁ、嬉しい…」
それから数日後に彼女は、夢主は、消えてしまった。リゾットの心には穴が空いた様な、喪失感が襲って来て立っている事さえ苦しかった。何故、消えてしまったのか? そればかりを考えて毎日を過ごしていた。
彼女が消えて一年が経った頃、リゾットが眠っていると気配を感じた。薄く目を開けると夢主がベッドの横に立っていた。それがとても嬉しくてリゾットは微笑んだ。
「リゾット、寂しいですか?」
「…寂しい、な」
「じゃあ一緒に行きましょう」
リゾットは何処へ行くのかは聞かずに彼女の手を取った。