5部
夢小説設定
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※ストーカー、名前表記無し
それは酷く美しい光景だった。
男らしさも、上品さも兼ね備えたスーツ姿の男性が自宅のアパートメントの壁に寄りかかって立っていた。絵になる男性とはこの世に存在するのだな、と夢主は思う。
残念ながら知り合いではないので、そのまま前を通りすぎてアパートメントの扉を開ける。自宅に戻ってからも、先程の男性の事を考えていた。引っ越して来たのだろうか、彼女でも待っているのだろうか、と。
夜、眠る準備をしていると自宅のドアノブが回された。
驚いて視線を向けるが鍵がかかっているのでドアが開かれる事はない。誰か自宅と間違ったのだろうか? まぁそんな事もある、と考えた夢主はベッドに横になる。仕事の疲れもあってか、すぐに眠りに就いた。
翌日。仕事を終えて、会社から出た所に昨日の男性が立っていた。男性はやや上を向きながら煙草を吸っていた。不思議には思ったが夢主は気にする事はなかった。
だが、アパートメントの前にも男性はいたのだ。
流石に恐怖を覚えた夢主は防犯スプレーを鞄の中で握りしめて男性の前を通りすぎた。自宅に入り安堵の表情を浮かべる。いつも通りに過ごしてベッドに入り目を瞑る。
「なぁ…」
「えっ」
目を開けると美しい顔の男性が覗き込んでいた。
夢主は恐ろしくなり声も出せずに掛け布団を握りしめていた。
「何で俺を無視するんだぁ?」
「…」
この男は何を言ってるのだろうか?
男は掛け布団を剥ぎ取り夢主に覆い被さった。暴れる夢主を力ずくで押さえ込み首元に舌を這わせる。
「やッやめて…だれか…」
「おいおいおい、大声を出すんじゃあねぇ。大人しくしていれば殺さない」
「…たすけて」
「助けてほしけりゃ黙ってろ…」
男は夢主の頬を両手で包み込み自分の額と額を合わせる。
「夢主…愛している」
「…ッ」
「泣かないでくれ、これから幸せにする。永遠に、だ…」
夢主は悟った。
私はもうこの男から逃げることはできないと。男の目を見てそう思ったのだ…恐怖と絶望を胸に抱き抵抗する力を失くした。
それは酷く美しい光景だった。
男らしさも、上品さも兼ね備えたスーツ姿の男性が自宅のアパートメントの壁に寄りかかって立っていた。絵になる男性とはこの世に存在するのだな、と夢主は思う。
残念ながら知り合いではないので、そのまま前を通りすぎてアパートメントの扉を開ける。自宅に戻ってからも、先程の男性の事を考えていた。引っ越して来たのだろうか、彼女でも待っているのだろうか、と。
夜、眠る準備をしていると自宅のドアノブが回された。
驚いて視線を向けるが鍵がかかっているのでドアが開かれる事はない。誰か自宅と間違ったのだろうか? まぁそんな事もある、と考えた夢主はベッドに横になる。仕事の疲れもあってか、すぐに眠りに就いた。
翌日。仕事を終えて、会社から出た所に昨日の男性が立っていた。男性はやや上を向きながら煙草を吸っていた。不思議には思ったが夢主は気にする事はなかった。
だが、アパートメントの前にも男性はいたのだ。
流石に恐怖を覚えた夢主は防犯スプレーを鞄の中で握りしめて男性の前を通りすぎた。自宅に入り安堵の表情を浮かべる。いつも通りに過ごしてベッドに入り目を瞑る。
「なぁ…」
「えっ」
目を開けると美しい顔の男性が覗き込んでいた。
夢主は恐ろしくなり声も出せずに掛け布団を握りしめていた。
「何で俺を無視するんだぁ?」
「…」
この男は何を言ってるのだろうか?
男は掛け布団を剥ぎ取り夢主に覆い被さった。暴れる夢主を力ずくで押さえ込み首元に舌を這わせる。
「やッやめて…だれか…」
「おいおいおい、大声を出すんじゃあねぇ。大人しくしていれば殺さない」
「…たすけて」
「助けてほしけりゃ黙ってろ…」
男は夢主の頬を両手で包み込み自分の額と額を合わせる。
「夢主…愛している」
「…ッ」
「泣かないでくれ、これから幸せにする。永遠に、だ…」
夢主は悟った。
私はもうこの男から逃げることはできないと。男の目を見てそう思ったのだ…恐怖と絶望を胸に抱き抵抗する力を失くした。