悠久の時を生きる
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
カーズ、夢主、ワムウ、サンタナで引き続き旅を続け赤石を探していたが良質な赤石が見つかる事は無く、ただ時が過ぎていくばかりだった。エシディシは、と言うとここから海を越えた遠く離れた場所へと旅に出ていた。それも半世紀前に旅に出たっきり未だに帰って来ず連絡手段も無いので待つしか方法は無い。
「サンタナどこへ行く?」
「…さぁ」
「修行をしないのか?」
「…俺達に敵はいない」
サンタナはそう言ってワムウに背を向けて行ってしまった。残されたワムウは1人戦いの修行を始める。いつもより修行に力が入るのはサンタナの言葉のせいだろう。今は敵がいなくとも、いつか敵が現れるかもしれない、その時にカーズやエシディシ、夢主を守る為には修行をして技を磨いておかなければ負けてしまう。ワムウは負ける事に対して人一倍、悔しいと思う性格だった。それは純粋な気持ちだ。ワムウの修行の相手をしてくれるカーズやエシディシ、夢主に未だに勝つことは出来ていない。負けたという事は自分が弱かったという事で、それならば誰よりも強くなろうと思い修行をしていた。サンタナの考え方はワムウには理解が出来なかった。
その頃夢主はぼーっとしながら寝転がり夜空の星を数えていた。
「1101、1102、1103…分からなくなった…」
星を数える事に何の意味もなく、ただ暇だったのだ。
「エシディシ早く帰って来ないかな~」
「俺を呼んだか? 夢主~」
エシディシの声が聞こえて夢主は慌てて飛び起きてエシディシに抱きついた。
「エシディシ~帰って来ないと思ったぁ~」
「酷いな。それよりもだ、カーズは何処にいる?」
「カーズなら赤石の鉱脈を探しに行ったよ。東の方向」
「ふん、行くのも面倒だ。ここで待つか…」
夢主はエシディシに旅の思い出話を聞かせてもらった。
「孫子の兵法って、あの孫子?」
「どの孫子か分からないが…お前の時代にも伝わっているんだな」
「そうだね。私の時代には戦じゃなくてビジネスにも使えるとか何とかで本屋さんに沢山孫子の兵法が並んでたよ」
「そうなのか、あれは興味深かった」
話しているとカーズが帰って来たのでエシディシはカーズと洞窟の中へと行ってしまい、再び夢主は暇になった。サンタナとワムウの事が気になった夢主は2人がいる方向へと向かう。
「ワムウ! サンタナは?」
「夢主様あいつは何処かへ行ってしまいました」
「そっかぁ修行の邪魔してごめんね。サンタナを探しに行ってくる」
「はい!」
サンタナを探していると人間達が騒いでいるのに気がついた。夢主は静かに様子を見てみると集まっている人間の中心にサンタナが倒れていた。慌てて夢主が駆けつけると人間達は何処かへ散ってしまった。
「サンタナ!? 大丈夫?」
「…」
返事が無いので夢主はサンタナを背負いカーズ達の元へと急いだ。途中でワムウも合流して洞窟へと向かった。
「カーズ!! サンタナの意識が無いの!!」
「見せてみろ」
カーズがサンタナの身体を確認する。
「これは休眠期間に入る兆候だな。早すぎるが…」
「眠ってるの?」
「あぁ…サンタナは置いていくしかないな」
「置いていくって? サンタナを?」
「仕方がない。休眠期間に入れば我々は動けないのだ」
しばらくしてサンタナは目覚めたが眠たそうな表情をしている。
「我々は海を渡り、西の方へと向かうがお前は休眠期間に入る。ここで眠りに就くんだ」
「…はい」
それからサンタナは神殿の地下深くの洞窟の壁で深い眠りに就いた。カーズは人間達に石仮面を渡し、サンタナを起こさぬようにと注意をした。
夢主は壁と融合しているサンタナを撫でて涙ながらに別れを告げる。
「眠りから覚めればまた会える」
「でも…一人ぼっちで眠るのなんて寂しいよ…」
「仕方がない事だ」
「…うん」
しばらくしてからカーズ、エシディシ、夢主、ワムウの4人は大陸と海を渡る長い旅へと出たのだった。
「サンタナどこへ行く?」
「…さぁ」
「修行をしないのか?」
「…俺達に敵はいない」
サンタナはそう言ってワムウに背を向けて行ってしまった。残されたワムウは1人戦いの修行を始める。いつもより修行に力が入るのはサンタナの言葉のせいだろう。今は敵がいなくとも、いつか敵が現れるかもしれない、その時にカーズやエシディシ、夢主を守る為には修行をして技を磨いておかなければ負けてしまう。ワムウは負ける事に対して人一倍、悔しいと思う性格だった。それは純粋な気持ちだ。ワムウの修行の相手をしてくれるカーズやエシディシ、夢主に未だに勝つことは出来ていない。負けたという事は自分が弱かったという事で、それならば誰よりも強くなろうと思い修行をしていた。サンタナの考え方はワムウには理解が出来なかった。
その頃夢主はぼーっとしながら寝転がり夜空の星を数えていた。
「1101、1102、1103…分からなくなった…」
星を数える事に何の意味もなく、ただ暇だったのだ。
「エシディシ早く帰って来ないかな~」
「俺を呼んだか? 夢主~」
エシディシの声が聞こえて夢主は慌てて飛び起きてエシディシに抱きついた。
「エシディシ~帰って来ないと思ったぁ~」
「酷いな。それよりもだ、カーズは何処にいる?」
「カーズなら赤石の鉱脈を探しに行ったよ。東の方向」
「ふん、行くのも面倒だ。ここで待つか…」
夢主はエシディシに旅の思い出話を聞かせてもらった。
「孫子の兵法って、あの孫子?」
「どの孫子か分からないが…お前の時代にも伝わっているんだな」
「そうだね。私の時代には戦じゃなくてビジネスにも使えるとか何とかで本屋さんに沢山孫子の兵法が並んでたよ」
「そうなのか、あれは興味深かった」
話しているとカーズが帰って来たのでエシディシはカーズと洞窟の中へと行ってしまい、再び夢主は暇になった。サンタナとワムウの事が気になった夢主は2人がいる方向へと向かう。
「ワムウ! サンタナは?」
「夢主様あいつは何処かへ行ってしまいました」
「そっかぁ修行の邪魔してごめんね。サンタナを探しに行ってくる」
「はい!」
サンタナを探していると人間達が騒いでいるのに気がついた。夢主は静かに様子を見てみると集まっている人間の中心にサンタナが倒れていた。慌てて夢主が駆けつけると人間達は何処かへ散ってしまった。
「サンタナ!? 大丈夫?」
「…」
返事が無いので夢主はサンタナを背負いカーズ達の元へと急いだ。途中でワムウも合流して洞窟へと向かった。
「カーズ!! サンタナの意識が無いの!!」
「見せてみろ」
カーズがサンタナの身体を確認する。
「これは休眠期間に入る兆候だな。早すぎるが…」
「眠ってるの?」
「あぁ…サンタナは置いていくしかないな」
「置いていくって? サンタナを?」
「仕方がない。休眠期間に入れば我々は動けないのだ」
しばらくしてサンタナは目覚めたが眠たそうな表情をしている。
「我々は海を渡り、西の方へと向かうがお前は休眠期間に入る。ここで眠りに就くんだ」
「…はい」
それからサンタナは神殿の地下深くの洞窟の壁で深い眠りに就いた。カーズは人間達に石仮面を渡し、サンタナを起こさぬようにと注意をした。
夢主は壁と融合しているサンタナを撫でて涙ながらに別れを告げる。
「眠りから覚めればまた会える」
「でも…一人ぼっちで眠るのなんて寂しいよ…」
「仕方がない事だ」
「…うん」
しばらくしてからカーズ、エシディシ、夢主、ワムウの4人は大陸と海を渡る長い旅へと出たのだった。