悠久の時を生きる
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※トリップ
夢主は生まれながらのスタンド使いだった。植物の様なスタンドを操って人間や動物を治癒したり、鞭のように攻撃する事も出来た。こんな能力を持っていたが夢主は普通に平穏に暮らそうと今まで生きてきた。だが運命の神様は夢主に突然の試練を与えたのだった。
それは突然の出来事だった。自宅の階段を踏み外して転げ落ちたと思ったらずっと転がり続けている。何を言っているか分からないと思うが夢主にも理解が出来ずにただ転がり続けた。そろそろ身体中が痛くて我慢の限界に達した時に暗闇に包まれた夢主は次に落下していた。
猛スピードで落下をしており身体のコントロールが効かずにグルグルと回転したりしながら夢主は叫んだ。
「ぎゃぁぁぁぁああああ!! なんでぇぇええええーッ」
数分、落下した頃に夢主は余裕が出来て体勢を整え辺りを見渡すと、空だった。太陽が沈んでいく光景がとても美しかった。その光景に目を奪われていたが、ふと気づいた。空という事はこのままいけば地上に叩きつけられると…理解した夢主は再び叫ぶ
「だーれーかぁぁああーーーッ」
地上が見えてきた。どんどんと近づいてくる。夢主はスタンド能力を使って落下の衝撃を和らげようと考えたが、植物がない空中ではスタンドを発動出来ない。地上ギリギリまで落ちるしかない、夢主は覚悟を決めた。もう地面が近くに見えた一瞬に全てをかけてスタンドを発動させた。
次に目を開けると知らない男性が覗き込んでいたので夢主は驚いた
「ひぃっ」
「おいおい失礼な奴だな。せっかく助けてやったのに」
「…助けて、くれたんですか?」
「驚いたぜ、空から人間の女が落ちてくるんだからな」
「あ、ありがとうございます…」
男性はエシディシと名乗った。
「ここはどこですか? 日本ですか?」
「日本? ここは俺たちの住み家だ」
夢主は周りを見渡すと、どうやら洞窟の中のようだ。火が灯されているので明るかった。
「起きたのか、お前には聞きたい事がある」
髪の毛の長い男性がやってきた。
「お前は人間だな? 何か、能力を持っている不思議な存在。能力を見せてみろ」
「…」
態度のデカイ人を見たのは初めてだった夢主は唖然とした。
「カーズ、こいつ起きたばかりで頭が働いていないみたいだぞ」
「ふんっ、早くその能力を見せてみろ」
夢主は無言でスタンド能力を発動させた。洞窟の地面から根が出てきて洞窟の壁を緑が包んでいく。カーズと呼ばれた男性はそれを黙ったまま見ていた。
「これで良いですか…」
「貴様、名は何と言う?」
「夢主です…」
「夢主、この時代の人間とは少し違う様だな。私達と同じ言語を使い、身なりも変わっている。どこから来たんだ?」
「私は日本という国から来たはずです」
「聞いた事がないな」
日本という国を聞いた事がない。カーズとエシディシの服装を改めて見るとほぼ裸なんじゃ…という感じだった。変態かと思ったがどうやら違う様子だし夢主は混乱して頭を抱えてうずくまった。
「こいつどうするんだ、カーズ?」
「面白そうだ、少しの間だけ置いておこう」
しばらくしてから夢主は洞窟から外へと出た。驚いた事に見下ろすと森がずっと先まで広がっている。月の明かり以外には何も無く美しい光景だった。
「月でもこんなに明るいんだ…」
ここは何処だろう。急に涙が出てきた。凄く遠くに来てしまった、迷子の子供の様な気持ちになり悲しくなる。止めどなく流れ続ける涙は夢主が眠るまで流れ続けていた。
夢主は生まれながらのスタンド使いだった。植物の様なスタンドを操って人間や動物を治癒したり、鞭のように攻撃する事も出来た。こんな能力を持っていたが夢主は普通に平穏に暮らそうと今まで生きてきた。だが運命の神様は夢主に突然の試練を与えたのだった。
それは突然の出来事だった。自宅の階段を踏み外して転げ落ちたと思ったらずっと転がり続けている。何を言っているか分からないと思うが夢主にも理解が出来ずにただ転がり続けた。そろそろ身体中が痛くて我慢の限界に達した時に暗闇に包まれた夢主は次に落下していた。
猛スピードで落下をしており身体のコントロールが効かずにグルグルと回転したりしながら夢主は叫んだ。
「ぎゃぁぁぁぁああああ!! なんでぇぇええええーッ」
数分、落下した頃に夢主は余裕が出来て体勢を整え辺りを見渡すと、空だった。太陽が沈んでいく光景がとても美しかった。その光景に目を奪われていたが、ふと気づいた。空という事はこのままいけば地上に叩きつけられると…理解した夢主は再び叫ぶ
「だーれーかぁぁああーーーッ」
地上が見えてきた。どんどんと近づいてくる。夢主はスタンド能力を使って落下の衝撃を和らげようと考えたが、植物がない空中ではスタンドを発動出来ない。地上ギリギリまで落ちるしかない、夢主は覚悟を決めた。もう地面が近くに見えた一瞬に全てをかけてスタンドを発動させた。
次に目を開けると知らない男性が覗き込んでいたので夢主は驚いた
「ひぃっ」
「おいおい失礼な奴だな。せっかく助けてやったのに」
「…助けて、くれたんですか?」
「驚いたぜ、空から人間の女が落ちてくるんだからな」
「あ、ありがとうございます…」
男性はエシディシと名乗った。
「ここはどこですか? 日本ですか?」
「日本? ここは俺たちの住み家だ」
夢主は周りを見渡すと、どうやら洞窟の中のようだ。火が灯されているので明るかった。
「起きたのか、お前には聞きたい事がある」
髪の毛の長い男性がやってきた。
「お前は人間だな? 何か、能力を持っている不思議な存在。能力を見せてみろ」
「…」
態度のデカイ人を見たのは初めてだった夢主は唖然とした。
「カーズ、こいつ起きたばかりで頭が働いていないみたいだぞ」
「ふんっ、早くその能力を見せてみろ」
夢主は無言でスタンド能力を発動させた。洞窟の地面から根が出てきて洞窟の壁を緑が包んでいく。カーズと呼ばれた男性はそれを黙ったまま見ていた。
「これで良いですか…」
「貴様、名は何と言う?」
「夢主です…」
「夢主、この時代の人間とは少し違う様だな。私達と同じ言語を使い、身なりも変わっている。どこから来たんだ?」
「私は日本という国から来たはずです」
「聞いた事がないな」
日本という国を聞いた事がない。カーズとエシディシの服装を改めて見るとほぼ裸なんじゃ…という感じだった。変態かと思ったがどうやら違う様子だし夢主は混乱して頭を抱えてうずくまった。
「こいつどうするんだ、カーズ?」
「面白そうだ、少しの間だけ置いておこう」
しばらくしてから夢主は洞窟から外へと出た。驚いた事に見下ろすと森がずっと先まで広がっている。月の明かり以外には何も無く美しい光景だった。
「月でもこんなに明るいんだ…」
ここは何処だろう。急に涙が出てきた。凄く遠くに来てしまった、迷子の子供の様な気持ちになり悲しくなる。止めどなく流れ続ける涙は夢主が眠るまで流れ続けていた。
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