もしもな爆弾事件
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
松田がショッピングモールの観覧車に到着した。
「警察だ!退いてくれ」
「警察!?刑事さんいいところに!!」
「は?」
係員に声をかけられた。
係員によると点検して再開したら観覧車のドアが開けられないゴンドラが1つあるのだという。
「まさか72じゃねぇよな?」
「え?そうですけど」
「マジか…‼」
「ずっと回っているんです
そのゴンドラに人が乗ったまま」
「はあ!?乗ったままだと!?
何で降ろさない!?」
「降ろせなかったんですよ…
警察が来るまで開けるな
開ければ爆発させるぞという紙が…」
「なら仕方ねえな
中に警察が入り少しすると爆発が起きて閉じ込めるパターンか!
あの野郎…手口が一緒じゃねぇかよ」
ゴンドラを見る松田。
少しして72番のゴンドラが降りて来た。
だが、そのゴンドラの中を見た松田は驚愕した。
「理彩っ!?」
爆弾のことよりもここにいるはずのない理彩がいたことに松田は驚く。
松田は慌ててゴンドラの扉を開け中に入る。
松田はそこで理彩を降ろそうとしたが扉が突然ガチャンと閉まった。
「!?」
「ふははっ
無事に戻れるか?爆弾解体のスペシャリスト」
「まさか!!」
睨み合ったが松田はそれどころではないと向きを変える。
座席部分には口元と手足をガムテープで固定され気を失った理彩がいたのだ。
「おいっ理彩!しっかりしろ!!」
呼び掛けても応答がないので心配になるがとりあえず理彩の足元に置かれた爆弾を見て松田は理彩を慎重に抱えて反対側の席にずらし寝かせて理彩のガムテープによる拘束をほどき再度呼び掛けた。
「理彩!おいっ!しっかりしろ!!大丈夫か!?」
『……ぅ……ぅ』
ガムテープが取れたおかげか少し反応があった。
手首に触れると脈を確認する。
「大丈夫そうだな
ちっ余計なことをしやがるあの野郎…
降りたら覚えてとけよ」
持って来た道具を広げ解体を始めた。
『…ぅ……う』
少しして反応があった。
『……こ…っ……こ……?』
「気がついたか!?」
手を動かしながら後ろを気にする松田。
『…ま…つ…だ…さ…ん?』
理彩は松田の声にまだボヤける視界で何とか松田を認識した。
「大丈夫そうだな」
『…あれ…わたし…どうして…ここに?』
「多分だが爆弾犯に拉致られこの観覧車に閉じ込められたんだろ」
『私…朝…家を出てからの…記憶…ない…です…』
「悪いな怖い思いさせて…多分俺のせいで巻き込んだ」
『松田さん?…さっきから…っ!!』
理彩はそれを見て言葉を詰まらせる。
松田が複雑に配置された線を切っていた。
その物を見て言葉にならない恐怖を感じた理彩は床にゆっくり膝をついた。
『気を…失った…ままだったら…私っ』
「大丈夫だ!!」
松田の声に顔を上げる。
「ちゃんと解体してやる!
そしてお前を無事にここから降ろしてやるから!!安心しろ!!」
『はい…』
ピロロピロロ
松田の携帯電話が鳴った。
片手で取りだし肩で支え通話する。
《「現場には到着しましたか?」》
それは杉下からだった。
厄介な状態だが解体を始めたことを告げた。
《「解体はできそうですか?」》
「俺を誰だと思ってやがる杉下!
元爆発物処理班のエースだったんだぜ」
《「そうでしたね」 》
「3分くらいあれば解体は終えるがもう頂上…あの野郎は何故か3年前にこだわっている…
そろそろ始めるだろうな」
《「始めるとは?」》
「前と違って次の爆弾ヒントはねぇから気にしないで済むが…前回はこの辺りで水銀レバーの起動スイッチを入れたからな
杉下!念のため救助ヘリを頼む」
《「分かりました
ところで松田君」》
「何だよ?」
《「もしかしてそこには理彩さんが閉じ込められてはいませんか?」》
「よく分かったな杉下」
《「やはりそうでしたか…」》
《「理彩ちゃんが⁉」》
「何で分かった?」
《「確か【書き忘れた1時の場所は
あの日打ち上げられなかったのあの席で命短し恋せよ乙女は1時に止まらぬ彼処で眠るように再び君を待とう
検討を祈る】でしたね?」》
「ああ」
松田は文を思い出す。
最初は観覧車を連想することだとは思ったが、もしかしたら別の意味もあるのでとは杉下は思ったのだという。
「別の意味⁉」
《「観覧車の中の状態を表した文章なのではと思いましてね」》
《「え?杉下さん
観覧車の中の状況をって?」》
神戸が疑問も口にする。
「なるほどそういうことか!」
松田はそう言われ意味を理解した。
《「あの文の内容を整理すると、爆弾と共に少女が眠るあの場所に来るのを待っているという意味に捉えることができますからねぇ」》
《「言われてみればそういう風にも考えられるね」》
「なるほど…ならこの状況に納得できる」
「警察だ!退いてくれ」
「警察!?刑事さんいいところに!!」
「は?」
係員に声をかけられた。
係員によると点検して再開したら観覧車のドアが開けられないゴンドラが1つあるのだという。
「まさか72じゃねぇよな?」
「え?そうですけど」
「マジか…‼」
「ずっと回っているんです
そのゴンドラに人が乗ったまま」
「はあ!?乗ったままだと!?
何で降ろさない!?」
「降ろせなかったんですよ…
警察が来るまで開けるな
開ければ爆発させるぞという紙が…」
「なら仕方ねえな
中に警察が入り少しすると爆発が起きて閉じ込めるパターンか!
あの野郎…手口が一緒じゃねぇかよ」
ゴンドラを見る松田。
少しして72番のゴンドラが降りて来た。
だが、そのゴンドラの中を見た松田は驚愕した。
「理彩っ!?」
爆弾のことよりもここにいるはずのない理彩がいたことに松田は驚く。
松田は慌ててゴンドラの扉を開け中に入る。
松田はそこで理彩を降ろそうとしたが扉が突然ガチャンと閉まった。
「!?」
「ふははっ
無事に戻れるか?爆弾解体のスペシャリスト」
「まさか!!」
睨み合ったが松田はそれどころではないと向きを変える。
座席部分には口元と手足をガムテープで固定され気を失った理彩がいたのだ。
「おいっ理彩!しっかりしろ!!」
呼び掛けても応答がないので心配になるがとりあえず理彩の足元に置かれた爆弾を見て松田は理彩を慎重に抱えて反対側の席にずらし寝かせて理彩のガムテープによる拘束をほどき再度呼び掛けた。
「理彩!おいっ!しっかりしろ!!大丈夫か!?」
『……ぅ……ぅ』
ガムテープが取れたおかげか少し反応があった。
手首に触れると脈を確認する。
「大丈夫そうだな
ちっ余計なことをしやがるあの野郎…
降りたら覚えてとけよ」
持って来た道具を広げ解体を始めた。
『…ぅ……う』
少しして反応があった。
『……こ…っ……こ……?』
「気がついたか!?」
手を動かしながら後ろを気にする松田。
『…ま…つ…だ…さ…ん?』
理彩は松田の声にまだボヤける視界で何とか松田を認識した。
「大丈夫そうだな」
『…あれ…わたし…どうして…ここに?』
「多分だが爆弾犯に拉致られこの観覧車に閉じ込められたんだろ」
『私…朝…家を出てからの…記憶…ない…です…』
「悪いな怖い思いさせて…多分俺のせいで巻き込んだ」
『松田さん?…さっきから…っ!!』
理彩はそれを見て言葉を詰まらせる。
松田が複雑に配置された線を切っていた。
その物を見て言葉にならない恐怖を感じた理彩は床にゆっくり膝をついた。
『気を…失った…ままだったら…私っ』
「大丈夫だ!!」
松田の声に顔を上げる。
「ちゃんと解体してやる!
そしてお前を無事にここから降ろしてやるから!!安心しろ!!」
『はい…』
ピロロピロロ
松田の携帯電話が鳴った。
片手で取りだし肩で支え通話する。
《「現場には到着しましたか?」》
それは杉下からだった。
厄介な状態だが解体を始めたことを告げた。
《「解体はできそうですか?」》
「俺を誰だと思ってやがる杉下!
元爆発物処理班のエースだったんだぜ」
《「そうでしたね」 》
「3分くらいあれば解体は終えるがもう頂上…あの野郎は何故か3年前にこだわっている…
そろそろ始めるだろうな」
《「始めるとは?」》
「前と違って次の爆弾ヒントはねぇから気にしないで済むが…前回はこの辺りで水銀レバーの起動スイッチを入れたからな
杉下!念のため救助ヘリを頼む」
《「分かりました
ところで松田君」》
「何だよ?」
《「もしかしてそこには理彩さんが閉じ込められてはいませんか?」》
「よく分かったな杉下」
《「やはりそうでしたか…」》
《「理彩ちゃんが⁉」》
「何で分かった?」
《「確か【書き忘れた1時の場所は
あの日打ち上げられなかったのあの席で命短し恋せよ乙女は1時に止まらぬ彼処で眠るように再び君を待とう
検討を祈る】でしたね?」》
「ああ」
松田は文を思い出す。
最初は観覧車を連想することだとは思ったが、もしかしたら別の意味もあるのでとは杉下は思ったのだという。
「別の意味⁉」
《「観覧車の中の状態を表した文章なのではと思いましてね」》
《「え?杉下さん
観覧車の中の状況をって?」》
神戸が疑問も口にする。
「なるほどそういうことか!」
松田はそう言われ意味を理解した。
《「あの文の内容を整理すると、爆弾と共に少女が眠るあの場所に来るのを待っているという意味に捉えることができますからねぇ」》
《「言われてみればそういう風にも考えられるね」》
「なるほど…ならこの状況に納得できる」