もしも、3年前の爆弾
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「それで理彩は貴方に悩みを打ち明けたということかしら?」
「最初は遠慮がちだったが悩んでいることをメールしてくるようになった」
「そうだったの…
理彩は悩みがあったとしても私に話してくれたことは一度もないわ…
理彩はわがままを言わない子だから私が察してあげれればいいんだけど…ついつい仕事優先になってしまうし仕事から帰るのも遅くなったりするし理彩には何かと我慢させてしまっているのね
きっと忙しい私に気を使って遠慮しているんだろうけど…」
私って母親失格だわと妃は続けた。
「言わないだけで理彩は確かに何かと我慢していたり寂しいと思うことはあるみてぇなんだが、一番思い悩んでいるのは家族のことらしいぜ」
「え?それってどういうことですか!?」
思わぬ内容に妃は驚き松田に聞き返した。
「理彩に初めて会った時に事情があって家族がバラバラに暮らしていることは理彩本人から簡単にだが話には聞いていたがメールで知ったのは家族がバラバラに暮らすきっかけは自分のせいなんだと理彩が悩んでいるみたいだぜ」
「なっ!?」
別居することにしたのは理彩のことも少なからず理由としてはあるが妃が別居を決意した一番の決め手は旦那との口喧嘩のせいであり理彩のせいではないのだ。
「別居は理彩のせいじゃないのよ
それなのにあの子ったら…」
「そういうことは時間をかけてでいいから少しずつでも時間を作って理彩と話し合ってもしも誤解があるのなら誤解を解くことだな」
「そうさせて頂くわ」
「あ、もちろん俺が妃さんにこの話をしたってのは理彩に内緒で頼むぜ」
「えぇ、もちろんよ」
「そうか」
「この際だから聞くけど、松田さんが知っている範囲で他には何か理彩のことで気になるようなことあるかしら?
あるのなら教えてもらいたいのだけど?」
「俺が知っている範囲では家族のこと以外では今んとこ悩みとかはねぇみたいだぜ
理彩からのメールのほとんどがその日にあった日常報告みたいなもんだし」
「その日常報告って内容とかはどんなことなのかしら?」
「そうだな…
好きな作家のこんな話の推理小説に今ハマっているとか、
学校でこんなことがあったとか、授業でここが難しかったとか、
料理が得意だからこんなものを作ってみたとかだな」
「えっ…あの子ったらそんなことまで貴方に報告するのね」
まるで友達と普通に話をするみたいに色々と松田に話していて妃は驚いてしまった。
「俺には気軽に冗談とかそういう話をしていた気心知れた幼なじみの奴がいたがそいつはもうこの世にいねぇ
警視庁には頼もしい同期の1人がまだいるがそいつと同じくらい色々と話し相手になってくれる理彩には感謝しているんだぜ」
「え?」
悲しげにそう言った松田に妃は驚いてまじまじと相手の顔を見てしまった。
妃からの視線に気づいた松田は話を続けた。
「今日はその幼なじみの命日でな
今度墓参りに一緒に行く約束を理彩としていたが、あの電話がなかったら俺はその約束を破っちまって理彩を悲しませていたかもしれねぇな」
「え?」
「今頃ニュースになってんだろうけどな
この病院以外にも爆弾があってな
俺はその解体をしていた
理彩からの電話がなかったら今頃この世にいねぇな」
「えっ、理彩からの電話がなかったら今頃この世にいないかもですって!?」
「詳しいことは関係者以外にはあまり話せねぇんだが今回理彩のおかげって部分もあるから特別に話すが、2つの爆弾のうち1つを解体しちまうともう1つの爆弾の在処のヒントが分からない仕掛けになっていた
実際に俺はヒントを見る前に解体しちまってもう1つの爆弾が分からずもう1つの爆弾はドカン、ヒントが分かっても爆弾が解体できなきゃあの世行きって状況だったからな
俺の選択次第では病院の爆弾がドカンだったんだぜ」
「えっ!?」
松田から語られた内容に驚いてしまった。
「理彩から病院に爆弾があったって話を聞いてなきゃヒント見たって場所を絞れなかったくらいさ」
「そんなことがあったなんて…
あ、それで病院に?」
「気になったのもあるが、怪我とかはねぇけど念のため診てもらって来いと目暮に言われてな」
「そうだったんですか」
「警視庁に戻ったら事件の報告書とかが待っているけどな」
松田は笑ってそう言った。
「それは大変ね
なら、そろそろお開きにしましょうか?」
「そうだな」
妃が伝票を持とうとする前に松田がそれを手に取る。
「え、あの」
「ここは俺が払うぜ」
「でも…」
「今日は理彩のおかげで解決したからそのお礼ってことで俺に払わせてくれ」
「そう…ならお言葉に甘えて」
「最初は遠慮がちだったが悩んでいることをメールしてくるようになった」
「そうだったの…
理彩は悩みがあったとしても私に話してくれたことは一度もないわ…
理彩はわがままを言わない子だから私が察してあげれればいいんだけど…ついつい仕事優先になってしまうし仕事から帰るのも遅くなったりするし理彩には何かと我慢させてしまっているのね
きっと忙しい私に気を使って遠慮しているんだろうけど…」
私って母親失格だわと妃は続けた。
「言わないだけで理彩は確かに何かと我慢していたり寂しいと思うことはあるみてぇなんだが、一番思い悩んでいるのは家族のことらしいぜ」
「え?それってどういうことですか!?」
思わぬ内容に妃は驚き松田に聞き返した。
「理彩に初めて会った時に事情があって家族がバラバラに暮らしていることは理彩本人から簡単にだが話には聞いていたがメールで知ったのは家族がバラバラに暮らすきっかけは自分のせいなんだと理彩が悩んでいるみたいだぜ」
「なっ!?」
別居することにしたのは理彩のことも少なからず理由としてはあるが妃が別居を決意した一番の決め手は旦那との口喧嘩のせいであり理彩のせいではないのだ。
「別居は理彩のせいじゃないのよ
それなのにあの子ったら…」
「そういうことは時間をかけてでいいから少しずつでも時間を作って理彩と話し合ってもしも誤解があるのなら誤解を解くことだな」
「そうさせて頂くわ」
「あ、もちろん俺が妃さんにこの話をしたってのは理彩に内緒で頼むぜ」
「えぇ、もちろんよ」
「そうか」
「この際だから聞くけど、松田さんが知っている範囲で他には何か理彩のことで気になるようなことあるかしら?
あるのなら教えてもらいたいのだけど?」
「俺が知っている範囲では家族のこと以外では今んとこ悩みとかはねぇみたいだぜ
理彩からのメールのほとんどがその日にあった日常報告みたいなもんだし」
「その日常報告って内容とかはどんなことなのかしら?」
「そうだな…
好きな作家のこんな話の推理小説に今ハマっているとか、
学校でこんなことがあったとか、授業でここが難しかったとか、
料理が得意だからこんなものを作ってみたとかだな」
「えっ…あの子ったらそんなことまで貴方に報告するのね」
まるで友達と普通に話をするみたいに色々と松田に話していて妃は驚いてしまった。
「俺には気軽に冗談とかそういう話をしていた気心知れた幼なじみの奴がいたがそいつはもうこの世にいねぇ
警視庁には頼もしい同期の1人がまだいるがそいつと同じくらい色々と話し相手になってくれる理彩には感謝しているんだぜ」
「え?」
悲しげにそう言った松田に妃は驚いてまじまじと相手の顔を見てしまった。
妃からの視線に気づいた松田は話を続けた。
「今日はその幼なじみの命日でな
今度墓参りに一緒に行く約束を理彩としていたが、あの電話がなかったら俺はその約束を破っちまって理彩を悲しませていたかもしれねぇな」
「え?」
「今頃ニュースになってんだろうけどな
この病院以外にも爆弾があってな
俺はその解体をしていた
理彩からの電話がなかったら今頃この世にいねぇな」
「えっ、理彩からの電話がなかったら今頃この世にいないかもですって!?」
「詳しいことは関係者以外にはあまり話せねぇんだが今回理彩のおかげって部分もあるから特別に話すが、2つの爆弾のうち1つを解体しちまうともう1つの爆弾の在処のヒントが分からない仕掛けになっていた
実際に俺はヒントを見る前に解体しちまってもう1つの爆弾が分からずもう1つの爆弾はドカン、ヒントが分かっても爆弾が解体できなきゃあの世行きって状況だったからな
俺の選択次第では病院の爆弾がドカンだったんだぜ」
「えっ!?」
松田から語られた内容に驚いてしまった。
「理彩から病院に爆弾があったって話を聞いてなきゃヒント見たって場所を絞れなかったくらいさ」
「そんなことがあったなんて…
あ、それで病院に?」
「気になったのもあるが、怪我とかはねぇけど念のため診てもらって来いと目暮に言われてな」
「そうだったんですか」
「警視庁に戻ったら事件の報告書とかが待っているけどな」
松田は笑ってそう言った。
「それは大変ね
なら、そろそろお開きにしましょうか?」
「そうだな」
妃が伝票を持とうとする前に松田がそれを手に取る。
「え、あの」
「ここは俺が払うぜ」
「でも…」
「今日は理彩のおかげで解決したからそのお礼ってことで俺に払わせてくれ」
「そう…ならお言葉に甘えて」