もしも、3年前の爆弾
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数分後に爆発物処理班がやって来て爆弾は無事処理された。
そして、数分後…松田は爆発3秒前に表示されたヒントを見てもう1つの爆弾の在処が分かりすぐ爆弾を解体処理し無事だった。
解体を終えるなり同僚の佐藤にもう1つの爆弾の場所をメールした。
メールを送った後で携帯画面を見ると理彩からの着信が数件あった。
自分が無理矢理通話を切ったから何度もかけ直したのだろう。
「理彩の奴、心配しているだろうな」
無事に解体したことだけは理彩にメールしておいた。
爆発により火災を起こした制御盤の回復はすぐに見込めないので救助ヘリにより松田は爆弾のあった観覧車から救出された。
しかし、近くにいたはずの爆弾犯を捕まえることはできなかった。
松田の解体した爆弾と2つ目の爆弾まで爆発しなくて爆弾犯が悔しがり警察と爆弾を解体していた松田に対して憎悪を膨らませていたとは知らない。
そして、その爆弾犯が理彩まで巻き込んで3年後に松田に対して復讐するために爆弾事件をまた起こすとはこの時は誰も考えもしなかったのであった。
ヒントを見て爆弾の場所をすぐ確信でき3秒前に表示されたその文字と残り数秒しかないのに迷わず解体できたのは事前に理彩からの連絡で米花中央病院に爆弾があると聞いていたことが大きいと松田は思った。
ヒントから場所を特定するのを後回しにしたとしても残り数秒で解体するのはプロでも難しい。
いつでも線を切れるように工具を持っていたし、ずっとそこではないようにと願っていた場所だからヒントを見たコンマ数秒でカットを始め残りの線を必死にカットし爆発1秒前に解体を終えるという神業を成し遂げることにはなったが、この時ばかりは自分の手先が器用で良かったと松田は初めて思った。
また同じ状況に陥っても同じように解体はできないと断言できるくらいだ。
理彩には感謝しねぇとなと松田は思った。
救出された松田は念のため病院に行くようにと上司の目暮に言われもう1つの爆弾があった米花中央病院のことが気になりそこへ向かった。
受付で事情を話すとすぐ診てくれるということで指定された診察室に向かっていると処置室と書かれた場所の入口に知り合いが医師と話をしているのが見えた。
知り合いと言っても2回ほどしか会ってはいないが…。
「解熱剤は効いてきているようなので熱は少しずつ下がるとは思いますが今は高熱のピークに達していますから、これ以上熱が上がることはないとは思いますがそれでも40度の高熱が出ていますしお嬢さんはまだ意識が戻っていませんし経過観察という意味でもこのまま入院した方がよろしいかと思います」
「そうですか…
入院で構いません」
「では、入院手続きの用紙を用意しますので少しお待ち下さい」
「分かりました」
医師がいなくなったところで松田はその人に声をかけることにした。
「妃さん」
「え?あ、はい
確かに私は妃ですが…どちら様かしら?」
突然名前を呼ばれその人物を見るがいかにもな雰囲気がある人だがその人に見覚えはない。
「以前会ったことがあるんだがその反応からすると覚えてはねぇか…」
「え?」
「俺はあなたの娘である毛利理彩を通じて2度は会ったことがある」
「理彩ですって!?
それは一体いつのことを言っているのかしら?」
娘の理彩の名に妃は驚き男性に聞き返す。
「あれからもう4年か…
当時小学生だった理彩が暴走車にひき逃げされそうになったのを間一髪のところを俺が助けたことがあってそん時に会っているんだがそのことは覚えてねぇか?」
「っ!!」
確かに以前理彩にそんなことがあった。
理彩はかすり傷程度だったので大事にする必要はないと思った妃はそのことは家族の旦那ともう1人の娘に話をしていない。
そのことを詳細に知っているのは当事者である理彩、交番まで娘を迎えに来た妃、対応した交番の警察官、娘を助けてくれた警察関係者だという二人の男性のみだ。
そういえば、助けてくれた男性の1人がサングラスをしていたような?と妃は思い出した。
今目の前にいる男もサングラスをしている。
「まさか、貴方あの時の!?」
「どうやら思い出したようだな
その通りあの日お会いした者です
松田と言います」
警察手帳を見せる。
「松田…?」
その名前を聞いて妃はあることを思い出した。
理彩が倒れる前に誰かに電話していたことだ。
【『今日という日付…爆弾…
熱のせいで…すごく頭は…ふわふわしてますけど…それが分かって…背筋が凍るような…とにかく嫌な予感しかしなくて…』】
【『え?あ、松田さん!?
松田さん!?松田さん!!』】
理彩が"松田"という名を何度も呼んでいたのだ。
そして、数分後…松田は爆発3秒前に表示されたヒントを見てもう1つの爆弾の在処が分かりすぐ爆弾を解体処理し無事だった。
解体を終えるなり同僚の佐藤にもう1つの爆弾の場所をメールした。
メールを送った後で携帯画面を見ると理彩からの着信が数件あった。
自分が無理矢理通話を切ったから何度もかけ直したのだろう。
「理彩の奴、心配しているだろうな」
無事に解体したことだけは理彩にメールしておいた。
爆発により火災を起こした制御盤の回復はすぐに見込めないので救助ヘリにより松田は爆弾のあった観覧車から救出された。
しかし、近くにいたはずの爆弾犯を捕まえることはできなかった。
松田の解体した爆弾と2つ目の爆弾まで爆発しなくて爆弾犯が悔しがり警察と爆弾を解体していた松田に対して憎悪を膨らませていたとは知らない。
そして、その爆弾犯が理彩まで巻き込んで3年後に松田に対して復讐するために爆弾事件をまた起こすとはこの時は誰も考えもしなかったのであった。
ヒントを見て爆弾の場所をすぐ確信でき3秒前に表示されたその文字と残り数秒しかないのに迷わず解体できたのは事前に理彩からの連絡で米花中央病院に爆弾があると聞いていたことが大きいと松田は思った。
ヒントから場所を特定するのを後回しにしたとしても残り数秒で解体するのはプロでも難しい。
いつでも線を切れるように工具を持っていたし、ずっとそこではないようにと願っていた場所だからヒントを見たコンマ数秒でカットを始め残りの線を必死にカットし爆発1秒前に解体を終えるという神業を成し遂げることにはなったが、この時ばかりは自分の手先が器用で良かったと松田は初めて思った。
また同じ状況に陥っても同じように解体はできないと断言できるくらいだ。
理彩には感謝しねぇとなと松田は思った。
救出された松田は念のため病院に行くようにと上司の目暮に言われもう1つの爆弾があった米花中央病院のことが気になりそこへ向かった。
受付で事情を話すとすぐ診てくれるということで指定された診察室に向かっていると処置室と書かれた場所の入口に知り合いが医師と話をしているのが見えた。
知り合いと言っても2回ほどしか会ってはいないが…。
「解熱剤は効いてきているようなので熱は少しずつ下がるとは思いますが今は高熱のピークに達していますから、これ以上熱が上がることはないとは思いますがそれでも40度の高熱が出ていますしお嬢さんはまだ意識が戻っていませんし経過観察という意味でもこのまま入院した方がよろしいかと思います」
「そうですか…
入院で構いません」
「では、入院手続きの用紙を用意しますので少しお待ち下さい」
「分かりました」
医師がいなくなったところで松田はその人に声をかけることにした。
「妃さん」
「え?あ、はい
確かに私は妃ですが…どちら様かしら?」
突然名前を呼ばれその人物を見るがいかにもな雰囲気がある人だがその人に見覚えはない。
「以前会ったことがあるんだがその反応からすると覚えてはねぇか…」
「え?」
「俺はあなたの娘である毛利理彩を通じて2度は会ったことがある」
「理彩ですって!?
それは一体いつのことを言っているのかしら?」
娘の理彩の名に妃は驚き男性に聞き返す。
「あれからもう4年か…
当時小学生だった理彩が暴走車にひき逃げされそうになったのを間一髪のところを俺が助けたことがあってそん時に会っているんだがそのことは覚えてねぇか?」
「っ!!」
確かに以前理彩にそんなことがあった。
理彩はかすり傷程度だったので大事にする必要はないと思った妃はそのことは家族の旦那ともう1人の娘に話をしていない。
そのことを詳細に知っているのは当事者である理彩、交番まで娘を迎えに来た妃、対応した交番の警察官、娘を助けてくれた警察関係者だという二人の男性のみだ。
そういえば、助けてくれた男性の1人がサングラスをしていたような?と妃は思い出した。
今目の前にいる男もサングラスをしている。
「まさか、貴方あの時の!?」
「どうやら思い出したようだな
その通りあの日お会いした者です
松田と言います」
警察手帳を見せる。
「松田…?」
その名前を聞いて妃はあることを思い出した。
理彩が倒れる前に誰かに電話していたことだ。
【『今日という日付…爆弾…
熱のせいで…すごく頭は…ふわふわしてますけど…それが分かって…背筋が凍るような…とにかく嫌な予感しかしなくて…』】
【『え?あ、松田さん!?
松田さん!?松田さん!!』】
理彩が"松田"という名を何度も呼んでいたのだ。