もしも、3年前の爆弾
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理彩は今日という日付と爆弾というワードだけで嫌な予感がしたから1人でその事件の捜査をしていて何かと事情に詳しいだろう松田に直接連絡して来たようだ。
「警察に連絡は?」
《『見つけた清掃員さんが…しに行ったです…』》
「そうか
近くにいるんならお前は急いで離れろ
処理班がすぐ到着するから爆弾はそいつらに任せとけ」
《『はい…』》
松田は予告状にあったもう1つの爆弾の在処が病院なのはすでに分かっているから今の理彩の話が本当ならもう1つの爆弾の場所はそこだとは思うがまだそこだという確かな確証は何もない。
都内に病院はいくつもあるのだ。
今から全部の病院に爆弾もしくはダミーなどの不審物がないかを確認するには時間が足りない。
それは先ほど佐藤に電話で伝えてあるので何かしているかもしれないが人手も時間も足りない。
たまたま理彩がいる病院に爆弾があっただけかもしれない。
それはそれでなんとかしなくてはいけないがそのうち処理班が到着し処理してくれるだろう。
もしかしたらそれはダミーかもしれない疑惑はまだあるのだ。
ヒントを見ないことにはっきりしないなと松田は思った。
「このまま爆弾と心中なんて俺はごめんだぜ
ふざけた爆弾野郎をとっとと捕まえねぇとだしこんなとこで呑気にしてられねぇな」
《『え?』》
まだ通話状態だったので突然の松田の言葉に理彩は驚いた。
《『松田さん…今…何している…んですか!?』》
思わずそう聞き返す理彩。
「あ?
あー…通話状態だったか…
ま、気にすんな
理彩にいい報告できるように必ず爆弾野郎を見つけるからな」
気にするなと言われたがとてもじゃないがスルーできる内容ではなかった。
《『え?松田さん…もしかして…爆弾…「悪いが、時間がねぇから切るぜ」…
え?あ、松田さん!?』》ガチャ
そう言って松田は無理矢理通話を中断した。
「悪いな、理彩
時間がねぇのは事実だ
ま、うまいこと生き残れたら文句ならいくらでも聞いてやるよ
さすがの俺でも今回ばかりは余裕がねぇからどうなるか分からねぇけどな
さてと、ヒントを拝見するとしますか」
爆弾に集中する松田であった。
一方理彩は…
『え?あ、松田さん!?《ガチャ》
松田さん!?松田さん!!』
ツーツー
一方的に松田が通話を切ったので聞こえてくるのは虚しい電子音だけ。
かけ直してみるも出てはくれなかった。
『爆弾…はあはあ…
もしかしたら…萩原…さんの…時と同じ…』
松田が爆弾事件にこだわるのは親友との約束である仇討ちをするためだ。
電話の内容から察するに4年前のように知り合いが自分の知らないところで目の前の爆弾を解体しているのであろう。
もしかしたら4年前の彼のように帰らぬ人になってしまう可能性もある。
それくらい爆発物処理は危険が伴う作業だ。
爆発物処理班では爆弾を処理する際には防護服という特殊な重装備で処理するのだとさっきの電話相手の松田から以前話を聞いたことがある。
だが、4年前に亡くなった人はその装備を身につけておらず止まっていた爆弾のタイマーがいきなり作動し数秒しかなく逃げ遅れ爆発に巻き込まれ亡くなっている。
現在の彼はその処理班には在籍していない。
だからその装備を着けることなく爆弾を解体しているかもしれないというのは安易に想像できる。
それが分かったところで中学生の理彩にはどうすることもできないのでそういうことはプロに任せるしかない。
かつては爆発物処理班に在籍しており今は捜査一課に異動になっている元処理班のエースと呼ばれた松田の腕を理彩は信じていないわけではない。
だが、親友の仇を必死に追いかける松田は冷静ではないかもしれない。
自分の電話のせいで余計に焦ったりはしていないだろうか…。
死に急いだりはしていないだろうか…。
どうか、松田さんが無事でありますように…。
少し不安はあるが理彩はそう願って手を組もうとしたが突然視界は真っ暗になった。
フラッ、バタンという音と共に理彩はその場に倒れた。
「理彩!?
熱っ!?
しっかりして!!」
母親は慌てて理彩に声をかけたが理彩から返事はなかった。
触れるとかなりの熱が伝わってくるので39度あった高熱が40度近くまで上がっていることはすぐに分かった。
妃の声に看護師が駆け寄り理彩に呼びかけるも妃の時同様に理彩はすでに意識を失っており返事はない。
別の看護師がストレッチャーを用意したりと慌ただしくなった。
ここは病院だ。
すぐ処置室で点滴などの処置が行われた。
どうやら理彩は、インフルエンザによる高熱と体の怠さがピークになっていたところに不審物の爆弾…そして今日という日付も重なり精神的な負荷が一気にかかり心身共に我慢できなくなり倒れたようだ。
「警察に連絡は?」
《『見つけた清掃員さんが…しに行ったです…』》
「そうか
近くにいるんならお前は急いで離れろ
処理班がすぐ到着するから爆弾はそいつらに任せとけ」
《『はい…』》
松田は予告状にあったもう1つの爆弾の在処が病院なのはすでに分かっているから今の理彩の話が本当ならもう1つの爆弾の場所はそこだとは思うがまだそこだという確かな確証は何もない。
都内に病院はいくつもあるのだ。
今から全部の病院に爆弾もしくはダミーなどの不審物がないかを確認するには時間が足りない。
それは先ほど佐藤に電話で伝えてあるので何かしているかもしれないが人手も時間も足りない。
たまたま理彩がいる病院に爆弾があっただけかもしれない。
それはそれでなんとかしなくてはいけないがそのうち処理班が到着し処理してくれるだろう。
もしかしたらそれはダミーかもしれない疑惑はまだあるのだ。
ヒントを見ないことにはっきりしないなと松田は思った。
「このまま爆弾と心中なんて俺はごめんだぜ
ふざけた爆弾野郎をとっとと捕まえねぇとだしこんなとこで呑気にしてられねぇな」
《『え?』》
まだ通話状態だったので突然の松田の言葉に理彩は驚いた。
《『松田さん…今…何している…んですか!?』》
思わずそう聞き返す理彩。
「あ?
あー…通話状態だったか…
ま、気にすんな
理彩にいい報告できるように必ず爆弾野郎を見つけるからな」
気にするなと言われたがとてもじゃないがスルーできる内容ではなかった。
《『え?松田さん…もしかして…爆弾…「悪いが、時間がねぇから切るぜ」…
え?あ、松田さん!?』》ガチャ
そう言って松田は無理矢理通話を中断した。
「悪いな、理彩
時間がねぇのは事実だ
ま、うまいこと生き残れたら文句ならいくらでも聞いてやるよ
さすがの俺でも今回ばかりは余裕がねぇからどうなるか分からねぇけどな
さてと、ヒントを拝見するとしますか」
爆弾に集中する松田であった。
一方理彩は…
『え?あ、松田さん!?《ガチャ》
松田さん!?松田さん!!』
ツーツー
一方的に松田が通話を切ったので聞こえてくるのは虚しい電子音だけ。
かけ直してみるも出てはくれなかった。
『爆弾…はあはあ…
もしかしたら…萩原…さんの…時と同じ…』
松田が爆弾事件にこだわるのは親友との約束である仇討ちをするためだ。
電話の内容から察するに4年前のように知り合いが自分の知らないところで目の前の爆弾を解体しているのであろう。
もしかしたら4年前の彼のように帰らぬ人になってしまう可能性もある。
それくらい爆発物処理は危険が伴う作業だ。
爆発物処理班では爆弾を処理する際には防護服という特殊な重装備で処理するのだとさっきの電話相手の松田から以前話を聞いたことがある。
だが、4年前に亡くなった人はその装備を身につけておらず止まっていた爆弾のタイマーがいきなり作動し数秒しかなく逃げ遅れ爆発に巻き込まれ亡くなっている。
現在の彼はその処理班には在籍していない。
だからその装備を着けることなく爆弾を解体しているかもしれないというのは安易に想像できる。
それが分かったところで中学生の理彩にはどうすることもできないのでそういうことはプロに任せるしかない。
かつては爆発物処理班に在籍しており今は捜査一課に異動になっている元処理班のエースと呼ばれた松田の腕を理彩は信じていないわけではない。
だが、親友の仇を必死に追いかける松田は冷静ではないかもしれない。
自分の電話のせいで余計に焦ったりはしていないだろうか…。
死に急いだりはしていないだろうか…。
どうか、松田さんが無事でありますように…。
少し不安はあるが理彩はそう願って手を組もうとしたが突然視界は真っ暗になった。
フラッ、バタンという音と共に理彩はその場に倒れた。
「理彩!?
熱っ!?
しっかりして!!」
母親は慌てて理彩に声をかけたが理彩から返事はなかった。
触れるとかなりの熱が伝わってくるので39度あった高熱が40度近くまで上がっていることはすぐに分かった。
妃の声に看護師が駆け寄り理彩に呼びかけるも妃の時同様に理彩はすでに意識を失っており返事はない。
別の看護師がストレッチャーを用意したりと慌ただしくなった。
ここは病院だ。
すぐ処置室で点滴などの処置が行われた。
どうやら理彩は、インフルエンザによる高熱と体の怠さがピークになっていたところに不審物の爆弾…そして今日という日付も重なり精神的な負荷が一気にかかり心身共に我慢できなくなり倒れたようだ。