ある日、理彩は小五郎、蘭、コナン、阿笠博士、少年探偵団たちと共に神海島という島に来ていた。
当初、園子も誘われていたが用事があり今回は参加していない。
島に着いてホテルにチェックインしようとしたがアクシデントがありホテルの予約ができていなかったらしく、役場の人が代わりに宿を手配してくれた。
手配してくれた役場の岩永さんの話では海底宮殿から金の食器が最近発見されまだ他にも宝が眠っているらしくそれに関係してか観光客が増えどこのホテルも人が多くて予約が取れなくなっているらしい。
トレジャーハンターまでやって来ているらしい。
エントランスで待っていた時に偶然トレジャーハンターだという一行をコナンが見抜いてみんなにそう言った。
このホテルにトレジャーハンターが宿泊していたのだ。














理彩は蘭と共にダイビングをするためダイビングショップに向かった。
そこで先程のトレジャーハンターたちに出会った。
「邪魔したな」
『‼(え？この声…)』
理彩はトレジャーハンターの声を聞いて思わず固まった。
「ちょっとあんたたち！
ちゃんと後片付けして行ってよね！」
「知るかよ」
出て行ってしまった。
『何か怖い感じだったね』
「うん、一緒に潜るんですか？」
「違うわ
でもやつらは宝探しに海に潜っているのよ
やつらにはうちのボンベとかを貸しているだけよ」
『そうなんですか』
ダイビングショップのオーナーの話では彼らはとある海賊の宝を探しているらしい。
『アンとメアリー？』
「えぇ、昔にアン・ボニーとメアリー・リードっていう女海賊がいたの
彼女たちが使っていたイニシャル入りのピストルとカットラスがこの島で発見されたのよ
だからトレジャーハンターたちは彼女たちの宝がこの島に眠っていると思って探しているのよ
だからやつらは海の中を探している訳よ」
「そうなんですか」
「お待たせ！
サイズは大丈夫だと思うけど…ごめんね
うちにはこれくらいしかないの」
スタッフの人が理彩たちのウェットスーツなどを持って来てくれた。
「『いえ、ありがとうございます』」
早速海へ向かった。
























『(綺麗)』
ダイビングを楽しむ理彩たち。
インストラクターの喜美子さんがサインで方向を指示。
海底宮殿に向かった。
『(本当にあるんだ)』
「(これ以上先は危ないわ
戻りましょう)」
「『(はい！』」
向きを変えたその時だった。
ブワー‼
「「『‼』」」
突然勢いよく鮫が下から理彩たちの近くに上がって来た。
「『(鮫‼)』」
蘭と理彩は突然のことに驚き慌てて逃げ出す。
喜美子さんが慌てて蘭と理彩を止める。
「(待って‼落ち着いて二人とも‼
じっと静かにしてれば襲われないから‼)」
「『(あっはい…)』」
岩の窪みに身を任せ鮫をやり過ごす。
近くに寄っては来たが鮫が離れて行った。
「『(はぁーよかった…)』」
「(何で鮫が？)」
理彩たちは鮫の動きが気になり下を覗いた。
「「『(‼)』」」
そこで見たのは鮫に襲われているトレジャーハンターたちの姿だった。
しかもトレジャーハンターの一人からは血が流れていた。
『(あの人、血が‼)』
理彩は蘭にしがみついた。
「(理彩落ち着いて‼)」
「(船に戻りましょう
ここにいても危険わ)」
頷く二人。














「プハー！」
「早いのね？」
「鮫よ！」
「え⁉」
船に慌てて戻った。
『はぁはぁ…血が…』
「理彩大丈夫？」
『…鮫に襲われてた…血があんなに…』
「襲われてた？」
「やつらの一人が鮫に襲われていて大量に血が出てたのよ‼
その血に鮫がたくさん引き寄せられたみたいで宮殿のところにたくさんいたのよ‼
危ないから戻って来たんですよ」
「そうだったの」
その後、診療所にトレジャーハンターが運ばれたが死亡が確認されたそうだ。
















しばらくして事件の通報に警視庁から目暮が白鳥、佐藤、高木と共に警察ヘリで島にやって来た。
そして何故かもう1台警察ヘリが到着した。
そこに乗っていたのは理彩から事件の話を聞いた杉下と松田であった。












ホテルにいるトレジャーハンターの元に到着した目暮たちが彼らに事情聴取をする。
目暮がわざわざこの島に来たのはトレジャーハンターたちに関係してとある事件の話を聞きたいからだそうだ。
目暮たちは何とかしてトレジャーハンターたちの指紋が欲しかったのだがハンターたちは何も手をつけなかった。
ハンターの一人がタバコを吸い始めたのを見て松田がとある行動に出た。
「なぁちょっとマッチ貸してくれねぇか？
ライター切らしててな
火がねぇもんで」
「仕方ねぇな…ほらよ」
「どうも」
ハンターからマッチを借り火をつけ返した。