私の世界にはあなたが必要
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『あ…あの…えっと…さっきニュースで…』
「ニュース?」
『爆弾事件で…犠牲になった…警察官がって…』
「そうか…もうニュースになっていたのか…」
『その人の…名前は…松田さんですか…?』
「「「っ!!」」」
理彩はその名前を否定して欲しいと思って恐る恐る言ったのだが目暮たちは驚いた。
まさか名前を言い当てるなど思っていなかったのに理彩は誰なのか言い当てたのだ。
「何故…理彩君がその名前を知っているんだね?」
『以前…松田さんに助けてもらったことがあるんです…
それから親しくさせてもらっていたので
それに…さっきそちらの男性刑事さんが…持っていた…』
「これ…ですか?」
白鳥は再び見せた。
こくんと頷く理彩。
『それ…松田さんが…持っているの…知っているから…さっき驚いて…しまったんです…』
「え?これ!?
見覚えがあるの?」
『はい…
だって黒焦げになっているけど…
それは私が松田さんにあげた物だから…』
「「「え!?」」」
『警察官は危険な仕事だから…お守りにって私が作って助けてくれたお礼にってあげた物だから…
携帯電話につけてくれてたのは知ってます…
最初は似合わないとか色々文句は言ってたけど…大切にしてくれてたから…』
「松田君は確かにこれを携帯電話のストラップにしていたわ」
「理彩君が渡した物だったのか!」
納得した目暮たち。
『それ…黒焦げになる前はパンダだったんです…』
「そうよ、パンダだった!
マスコットなんて松田君の柄じゃないから不思議には思ってたけど…
そういうことね」
「何でパンダなのかね?」
『警察車両のパトカーの色が黒白だからパンダなんです…
松田さん…サングラスしてたからパンダの目がちょうどいいからなんですけどね…』
「なるほど!だからパンダね」
『それが…黒焦げで…見つかったってことは…』
「あぁ松田君は…」
「爆弾を松田君が解体していたんだけど…アクシデントがあって解体が間に合わなくて…
もう1つの爆弾の場所を私に伝えて…爆発に巻き込まれて亡くなったのよ…」
『そんな…爆発物処理班にいた松田さんなら解体できたはずなのに…
しかも爆弾はまだ他にもあって…それを知らせるために…?』
「えぇ…
あら?松田君の以前の配属先を知っているのね?」
『はい…話は聞いてましたから』
「そう…
場所を教える代わりにそこにいた人たちを守るために松田君は犠牲になってしまったの…」
佐藤はそう言うとメール画面を理彩に見せた。
宛名は松田だった。
【米花中央病院】とだけ書かれていた。
送信時間は理彩に届いたメールより少し後だった。
『…っ!!私のところに届いたメールは…その前に…?』
「え?松田君は理彩ちゃんにメールしてたの!?」
ある事実に佐藤は驚く。
『はい
悪い…約束を守れそうにないって…メールが来たんです』
「「「約束?」」」
『今日…11月7日は萩原さんの命日だから…今度一緒にお墓参りに行こうって…約束してたから…』
「そう…ん?萩原って?」
「確か松田君の元同僚の殉職した彼の名前だ」
「あの時に話していた彼のことですか?目暮警部」
「あぁ、理彩君は知り合いなのかね!?」
『はい…松田さんに助けてもらった時に萩原さんも一緒だったから面識ありますから…
4年前の爆弾事件で殉職したのは松田さんが教えてくれたので知っています…』
「そうだったのか!」
『でも…約束したのに!!松田さんの嘘つきっ!!』
「理彩君…」
「理彩ちゃん…」
ぽろりぽろりと涙が理彩の頬をつたう。
佐藤がそんな理彩を優しく抱きしめた。
「必ず犯人は私たちが見つけるから!だから理彩ちゃん!
松田君を責めないであげて!」
『…っ…』
「私たちも松田君を止められなかったの…ごめんなさい…」
フルフルとその言葉を否定するように首を振る理彩。
まだ頭が事実を受け止めきれずにいた理彩だが松田の行動を責めることはできないのはなんとなく理解できた。
目の前の女性が言った"必ず犯人は見つけるから"って言葉は理彩の今の願いでもある。
きっとこの人は見ていることしかできなくて歯痒かったのではないかと理彩はなんとなく思った。
目暮は黒焦げになってしまったパンダは理彩が持っていた方がいいからと理彩に渡した。
夕方とはいえ中学生だけで家に帰すのを心配した目暮は佐藤に理彩を家まで送るように言った。
言葉に甘えてお願いした。
車中で自己紹介をし連絡先を交換した。
『ありがとうございました佐藤さん』
「いいのよ」
『あの…』
「どうかしたの?」
『松田さんのことで…話し相手欲しくなったら…連絡とか…してもいいですか?』
「もちろん!」
『ありがとうございます』
ここで佐藤とさよならし自宅に入る。
「ニュース?」
『爆弾事件で…犠牲になった…警察官がって…』
「そうか…もうニュースになっていたのか…」
『その人の…名前は…松田さんですか…?』
「「「っ!!」」」
理彩はその名前を否定して欲しいと思って恐る恐る言ったのだが目暮たちは驚いた。
まさか名前を言い当てるなど思っていなかったのに理彩は誰なのか言い当てたのだ。
「何故…理彩君がその名前を知っているんだね?」
『以前…松田さんに助けてもらったことがあるんです…
それから親しくさせてもらっていたので
それに…さっきそちらの男性刑事さんが…持っていた…』
「これ…ですか?」
白鳥は再び見せた。
こくんと頷く理彩。
『それ…松田さんが…持っているの…知っているから…さっき驚いて…しまったんです…』
「え?これ!?
見覚えがあるの?」
『はい…
だって黒焦げになっているけど…
それは私が松田さんにあげた物だから…』
「「「え!?」」」
『警察官は危険な仕事だから…お守りにって私が作って助けてくれたお礼にってあげた物だから…
携帯電話につけてくれてたのは知ってます…
最初は似合わないとか色々文句は言ってたけど…大切にしてくれてたから…』
「松田君は確かにこれを携帯電話のストラップにしていたわ」
「理彩君が渡した物だったのか!」
納得した目暮たち。
『それ…黒焦げになる前はパンダだったんです…』
「そうよ、パンダだった!
マスコットなんて松田君の柄じゃないから不思議には思ってたけど…
そういうことね」
「何でパンダなのかね?」
『警察車両のパトカーの色が黒白だからパンダなんです…
松田さん…サングラスしてたからパンダの目がちょうどいいからなんですけどね…』
「なるほど!だからパンダね」
『それが…黒焦げで…見つかったってことは…』
「あぁ松田君は…」
「爆弾を松田君が解体していたんだけど…アクシデントがあって解体が間に合わなくて…
もう1つの爆弾の場所を私に伝えて…爆発に巻き込まれて亡くなったのよ…」
『そんな…爆発物処理班にいた松田さんなら解体できたはずなのに…
しかも爆弾はまだ他にもあって…それを知らせるために…?』
「えぇ…
あら?松田君の以前の配属先を知っているのね?」
『はい…話は聞いてましたから』
「そう…
場所を教える代わりにそこにいた人たちを守るために松田君は犠牲になってしまったの…」
佐藤はそう言うとメール画面を理彩に見せた。
宛名は松田だった。
【米花中央病院】とだけ書かれていた。
送信時間は理彩に届いたメールより少し後だった。
『…っ!!私のところに届いたメールは…その前に…?』
「え?松田君は理彩ちゃんにメールしてたの!?」
ある事実に佐藤は驚く。
『はい
悪い…約束を守れそうにないって…メールが来たんです』
「「「約束?」」」
『今日…11月7日は萩原さんの命日だから…今度一緒にお墓参りに行こうって…約束してたから…』
「そう…ん?萩原って?」
「確か松田君の元同僚の殉職した彼の名前だ」
「あの時に話していた彼のことですか?目暮警部」
「あぁ、理彩君は知り合いなのかね!?」
『はい…松田さんに助けてもらった時に萩原さんも一緒だったから面識ありますから…
4年前の爆弾事件で殉職したのは松田さんが教えてくれたので知っています…』
「そうだったのか!」
『でも…約束したのに!!松田さんの嘘つきっ!!』
「理彩君…」
「理彩ちゃん…」
ぽろりぽろりと涙が理彩の頬をつたう。
佐藤がそんな理彩を優しく抱きしめた。
「必ず犯人は私たちが見つけるから!だから理彩ちゃん!
松田君を責めないであげて!」
『…っ…』
「私たちも松田君を止められなかったの…ごめんなさい…」
フルフルとその言葉を否定するように首を振る理彩。
まだ頭が事実を受け止めきれずにいた理彩だが松田の行動を責めることはできないのはなんとなく理解できた。
目の前の女性が言った"必ず犯人は見つけるから"って言葉は理彩の今の願いでもある。
きっとこの人は見ていることしかできなくて歯痒かったのではないかと理彩はなんとなく思った。
目暮は黒焦げになってしまったパンダは理彩が持っていた方がいいからと理彩に渡した。
夕方とはいえ中学生だけで家に帰すのを心配した目暮は佐藤に理彩を家まで送るように言った。
言葉に甘えてお願いした。
車中で自己紹介をし連絡先を交換した。
『ありがとうございました佐藤さん』
「いいのよ」
『あの…』
「どうかしたの?」
『松田さんのことで…話し相手欲しくなったら…連絡とか…してもいいですか?』
「もちろん!」
『ありがとうございます』
ここで佐藤とさよならし自宅に入る。