爆弾事件後、数日学校を休んだ理彩。
松田は爆弾事件の処理も終わりいつもの雑用が仕事の特命係の日常に戻っていた。


松田は休憩がてら煙草を吸いに休憩スペースの喫煙所に来ていた。
特命の部屋で何本も煙草を吸うと杉下と神戸が文句を言うので煙草は特命の部屋では2本までと決めている。
日に何度か一服したくなるのだから仕方ない。
口寂しい時にはガムを噛んでいたりする。
なので煙草は喫煙所か外で吸うことにしている松田。
ここは捜査一課に近いため時々しかここで吸わない松田。
「伊丹に会わなきゃここも気楽に来れるんだがな…」
「あら？珍しいわね松田君がここで休憩なんて？」
「ん？あぁ…佐藤か
7係が忙しくしてる今だけな」
「あぁなるほど…伊丹さんね」
「正解」
休憩している松田の元に元同僚の佐藤がやって来た。
「お前はどうかしたか？」
「休憩にコーヒーでもって思ってね」
「そうか…」
「そういえば松田君？」
「何だよ？」
「理彩ちゃんはあれからどう？
連絡って取ってる？」
「元気だぜ
昨日と今日の2日間は爆弾事件のせいで受けれなかった全国模試の追試があるから大変みたいだがな」
「大変ね…理彩ちゃんも…」
「犯人のせいで追試って嘆いていたぜ理彩の奴…
そういえば理彩が言ってたが妃さんが犯人にその分の慰謝料を請求する気でいるらしいぜ
まぁ試験勉強の方は俺が勉強見たんだから大丈夫だから自信を持てよって言ったんだがな」
「そうなの？ん？
松田君が理彩ちゃんの勉強見てあげたの⁉
理彩ちゃんは大丈夫だったかしら…」
「おいコラ佐藤‼どういう意味だそれ‼
俺に喧嘩売ってんのか⁉
こう見えても頭はいいんだぜ俺は‼
伊達に処理班のエースやってないぜ！」
「へぇ…まぁそうよね
そういえば伊達さんがよく言ってたっけ…
松田は頭が良くて羨ましいってね」
「班長か…懐かしいな
あれからもうすぐ1年経つのか…
あいつの事故から…」
「そうね…」
「おっと…そろそろ行かねぇとな
杉下と神戸に仕事押し付けてきたからそろそろ戻らねぇと文句言われるな
休憩交代だってな」
「そう…」
「ふぁ～…眠ぃな…」
あくびしながら休憩スペースを出ていく松田。
「相変わらずやる気なしね松田君ったら…」
「美和子！お待たせ！」
「遅いじゃない由美！人を休憩時間にって呼んでおいて」
交通課の宮本由美がやって来た。
「ごめんごめん！ってか美和子？
松田君と何を話してたわけ？」
「え？ただの世間話だけど？」
「世間話？」
「そうよ！
ほら由美も知ってる理彩ちゃんのことでね」
「理彩ちゃん？」
「えぇ！
そういえば由美は知らなかったっけ…
松田君と理彩ちゃんって知り合いなのよ」
「え⁉何よそのかなり興味を引くネタ‼
初耳なんだけど⁉」
「そう？」
「ちょっと美和子！それ詳しく教えてよ！」
「私だってそこまで詳しくないけど？」
「そうなの⁉」
「この前の爆弾事件の時に少し聞いただけの情報しかないしね」
「知ってることだけでいいからさ‼」
「分かったわ
まだ理彩ちゃんが小学生だった時のことらしいんだけど、危ないところを松田君と例の爆弾事件で殉職した松田君の親友が理彩ちゃんを助けたことがあるですって」
「それでそれで⁉」
「その時はすぐ別れたけど数日後にまた偶然会ったらしくて二人から連絡先を教えてもらったらしくて割りとすぐに理彩ちゃんは妃さんが仕事でいなかったりするし連絡を取りやすいようにって携帯電話を持つようになったらしいから
松田君とは時々メールをする仲らしいのよ
松田君とその親友を理彩ちゃんは兄のように慕っているみたいよ
それを聞いてびっくりしちゃったけどね」
「マジ⁉」
「えぇ、言われてみれば3年前…
松田君がうちの課にいた時に松田君と行動していた時に彼のメールをしている時に早打ちしているのを見たことがあって…メールしている回数が多かったのよね」
佐藤は思い出す。