レシピノート
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「近いうちにこの店を閉める予定なんです」
『え?』
「おや…」
「そうなのか?」
「あら?」
「急にではないんですけど…前から考えてはいたんですけどね
世界各地を旅したいと思っていて」
『そうなんですか?』
「そういえばたまきさん
以前そんなことを言っていましたね」
「旅しながら世界各地の料理も勉強してみたかったので決心したんです」
「いいと思いますよ」
杉下は賛成した。
「それでですね
理彩さんに渡したいものがあるんですよ」
『私ですか?』
「今日来ると聞いて持って来たんです
前から用意していた物なんですけどね」
そう言われてたまきから渡されたのはノートだった。
『ノート?』
「花の里のすべての料理の作り方が書いてあります」
『え!?』
理彩はノートとたまきを二度見する。
「料理を作るのが好きな理彩さんに花の里の料理のレシピを教えたくてノートにして実は前から用意してたんですよ」
『たまきさん…いいんですか?』
「もちろん!」
「よかったわね理彩」
『うん!たまきさん
ありがとうございます』
お礼を言う。
「よかったな」
『頑張って覚えます』
「楽しみにしてるぜ理彩」
『え?松田さん?
楽しみにって?』
「俺が味見くらいならいつでもしてやるよ」
『えっ!?
(チャンスなのかも?
松田さんに食べてもらえる機会が増えるかも!?)』
「花の里の料理の味は俺より杉下の方が詳しいだろけどな
味が不安とか困ったなら食べてもらえば何か分かるだろう?」
「なるほど!松田君
それはいい考えですね」
『大丈夫かな…』
「大丈夫だろ?」
「母親の私より理彩は料理はできるんだから大丈夫よ
あら…でも理彩、味見係は必要かもしれないわよ?
松田さんが味見の協力してくれるみたいだからお言葉に甘えておきなさい
食べてもらえるなら恋人の胃袋を掴むには絶好のチャンスじゃない!」
『お母さんっ//』
理彩は母親の提案の言葉に驚く。
「やられたぜ!
母親直々に許可されるとはな!
ってことになったから理彩
楽しみにしてるぜ」
『…//』
頷く理彩。
「ふふっ」
「よかったですね理彩さん」
『うー…でも…
お母さんのせいでいきなりハードルが上がったよ』
「あら?せっかくのチャンスだと思って言ったんだけど…
理彩は嫌だったかしら?」
『嫌じゃないよ!』
「ならいいじゃない」
『美味しくないならちゃんと言って下さいよ松田さん
やっぱり好きな人にはちゃんと美味しいって料理を誉められたいから』
「分かってるぜ」
そんな会話から数週間後には花の里が閉店した。
たまきは海外へ旅立って行った。
それから少しして休日のある日
松田と待ち合わせをしてある場所に向かった理彩。
「着いたぜ」
『わりと近かったんですね?』
「だから前から言ってるだろ?
近くは通るからってな」
『そうですね』
案内されたのは松田の住んでいるマンションである。
中は白と黒で統一された部屋だった。
ソファーに座る。
『モノトーンでシンプルにって感じですね』
「男の部屋って感じだろ?」
『はい』
「そんで…何を作ってみたんだ?」
『えっとですね…』
そう言って理彩は持って来たバッグからタッパーを取り出す。
『筑前煮です』
「おっ!いい感じにできたんだな」
『たまきさんのノートを見ながら作ってみたんだけど…味が不安なんです…
自分では大丈夫だと思うんだけど…』
「早速食べてみるか」
『あっ、温めてからの方が』
「そうだな」
キッチンに向かうと電子レンジで温める。
理彩はキッチンを見た。
「一人暮らしだからあんまり調理器具ねぇだろ?」
『あまり自炊しないって言ってましたもんね』
理彩の視線に気付き松田が言った。
「簡単な物くらいしか自分で作らねぇしな
あと外食か買って来た物をって感じだからな」
『それって栄養偏りませんか?』
「そうかもな」
チンッ
温めが終わった。
先ほどのソファーに戻る。
「いただきます」
『…(ドキドキするよ…味付け大丈夫かな?
松田さんの口に合うかな…)』
「美味い」
『本当ですか!?』
「嘘は言わないって言っただろ」
『よかった…』
『え?』
「おや…」
「そうなのか?」
「あら?」
「急にではないんですけど…前から考えてはいたんですけどね
世界各地を旅したいと思っていて」
『そうなんですか?』
「そういえばたまきさん
以前そんなことを言っていましたね」
「旅しながら世界各地の料理も勉強してみたかったので決心したんです」
「いいと思いますよ」
杉下は賛成した。
「それでですね
理彩さんに渡したいものがあるんですよ」
『私ですか?』
「今日来ると聞いて持って来たんです
前から用意していた物なんですけどね」
そう言われてたまきから渡されたのはノートだった。
『ノート?』
「花の里のすべての料理の作り方が書いてあります」
『え!?』
理彩はノートとたまきを二度見する。
「料理を作るのが好きな理彩さんに花の里の料理のレシピを教えたくてノートにして実は前から用意してたんですよ」
『たまきさん…いいんですか?』
「もちろん!」
「よかったわね理彩」
『うん!たまきさん
ありがとうございます』
お礼を言う。
「よかったな」
『頑張って覚えます』
「楽しみにしてるぜ理彩」
『え?松田さん?
楽しみにって?』
「俺が味見くらいならいつでもしてやるよ」
『えっ!?
(チャンスなのかも?
松田さんに食べてもらえる機会が増えるかも!?)』
「花の里の料理の味は俺より杉下の方が詳しいだろけどな
味が不安とか困ったなら食べてもらえば何か分かるだろう?」
「なるほど!松田君
それはいい考えですね」
『大丈夫かな…』
「大丈夫だろ?」
「母親の私より理彩は料理はできるんだから大丈夫よ
あら…でも理彩、味見係は必要かもしれないわよ?
松田さんが味見の協力してくれるみたいだからお言葉に甘えておきなさい
食べてもらえるなら恋人の胃袋を掴むには絶好のチャンスじゃない!」
『お母さんっ//』
理彩は母親の提案の言葉に驚く。
「やられたぜ!
母親直々に許可されるとはな!
ってことになったから理彩
楽しみにしてるぜ」
『…//』
頷く理彩。
「ふふっ」
「よかったですね理彩さん」
『うー…でも…
お母さんのせいでいきなりハードルが上がったよ』
「あら?せっかくのチャンスだと思って言ったんだけど…
理彩は嫌だったかしら?」
『嫌じゃないよ!』
「ならいいじゃない」
『美味しくないならちゃんと言って下さいよ松田さん
やっぱり好きな人にはちゃんと美味しいって料理を誉められたいから』
「分かってるぜ」
そんな会話から数週間後には花の里が閉店した。
たまきは海外へ旅立って行った。
それから少しして休日のある日
松田と待ち合わせをしてある場所に向かった理彩。
「着いたぜ」
『わりと近かったんですね?』
「だから前から言ってるだろ?
近くは通るからってな」
『そうですね』
案内されたのは松田の住んでいるマンションである。
中は白と黒で統一された部屋だった。
ソファーに座る。
『モノトーンでシンプルにって感じですね』
「男の部屋って感じだろ?」
『はい』
「そんで…何を作ってみたんだ?」
『えっとですね…』
そう言って理彩は持って来たバッグからタッパーを取り出す。
『筑前煮です』
「おっ!いい感じにできたんだな」
『たまきさんのノートを見ながら作ってみたんだけど…味が不安なんです…
自分では大丈夫だと思うんだけど…』
「早速食べてみるか」
『あっ、温めてからの方が』
「そうだな」
キッチンに向かうと電子レンジで温める。
理彩はキッチンを見た。
「一人暮らしだからあんまり調理器具ねぇだろ?」
『あまり自炊しないって言ってましたもんね』
理彩の視線に気付き松田が言った。
「簡単な物くらいしか自分で作らねぇしな
あと外食か買って来た物をって感じだからな」
『それって栄養偏りませんか?』
「そうかもな」
チンッ
温めが終わった。
先ほどのソファーに戻る。
「いただきます」
『…(ドキドキするよ…味付け大丈夫かな?
松田さんの口に合うかな…)』
「美味い」
『本当ですか!?』
「嘘は言わないって言っただろ」
『よかった…』