『刑事に言う言葉じゃないかもしれないけど…あまり無茶はして欲しくないです！』
「その言葉は理彩にそのまま返すぜ！
前の爆弾事件といい今回といい心臓に悪いぜまったく」
『私だって好きで巻き込まれたわけじゃないです！』
「そうだろうな」
「盛り上がっているところなんですが…」
大河内が話を遮った。
「もちろんご紹介はしていただけますよね杉下警部？
捜査協力しましたから」
「おや？これは失礼
大河内さんは理彩さんとは面識ありませんでしたね」
「ええ、名前は神戸から聞いてはいましたが…」
「そうですか
こちらは毛利理彩さん
あちらにいる父親の眠りの小五郎と呼ばれる目暮さんの元部下の刑事さんで私立探偵をしている毛利小五郎さん、母親の弁護士の妃英理さんを両親に持つ娘さんです
松田君と理彩さんが知り合いで事件に遭遇すると理彩さんは我々に連絡を下さいまして我々特命係に仕事を下さる依頼人といったところでしょうかね」
「そうでしたか」
「理彩さん
こちらは大河内監察官です
神戸君の知り合いなんですよ」
『はじめまして大河内さん
毛利理彩です』
「大河内です」
名刺をくれた。
『松田さんから大河内さんの名前は聞いていました
神戸さんがよくその人に稽古に呼ばれるって言っていました』
「松田…君は何を話した？」
「まぁ…話したのはそれだけだぜ
俺はあんたと話す機会が杉下と神戸と違ってあまりねぇからな
知ってることだってそれだけだしな」
「そうか…」
「それは本当か!?
みんな!!佐藤さんの意識が戻ったそうだ!!」
そこに白鳥からの佐藤の意識が戻ったという知らせが聞こえた。
「おや！無事に意識が戻りましたか！
よかったですね！」
「あいつはしぶとい奴だからそんなに心配はしてなかったが無事か」
『佐藤さんっ…よかったっ…！』
理彩は佐藤が無事に意識が戻ったと知り安堵した。
ギュッ
『佐藤刑事の意識が戻って…ひっく…よかった…』
松田に抱きつくと佐藤が無事なことを知り泣き出した理彩。
「おいおい泣くな理彩
これから病院に連れて行ってやらねぇぞ」
『それはダメです…ひっく…
泣き止みます！
佐藤さんにあの時助けてくれてありがとうって言えていません
話せなくても無事な姿を見たいから』
「分かった分かった
連れて行ってやるから妃さんにそれを伝えてこいよ」
『はい』
理彩は母親の元に行き病院にいる佐藤に会いたいから松田たちが連れて行ってくれるから行ってくると伝えまた松田たちのところに戻り病院へと向かった。

END