瞳の中の暗殺者③
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それから何事もなく夜になった。
深夜、理彩は床に敷いた布団で寝る蘭を起こさないように静かにベッドから出た。
『…どうして…何も…思い出せないの…?』
リビングのソファーにあのぬいぐるみを持って抱えて座ると携帯を見つめてつぶやいた。
「あれれ?理彩姉ちゃん?
どうかしたの?」
近くで寝ていたコナンを起こしてしまったようだ。
『ごめんなさいコナン君…
起こしてしまって…』
「大丈夫だよ
理彩姉ちゃんのせいじゃないから
おじさんのイビキがひどくて起きただけだから
ほらおじさんのイビキがひどいのはいつものことだから…」
「グガーグガー…」
確かにイビキがひどい。
『そうなんだ…』
「理彩姉ちゃんはどうしたの?
眠れないの?」
『うん…目が覚めちゃって…』
「そっか」
コナンは理彩が携帯を持っているのに気づく。
「携帯見てたの?」
『うん…何か覚えてないかと思って…
でも…メールとか全然覚えてなくて…
どうしてこのやり取りになったのか記憶になくて…ただの文章にしか見えてこなくて…』
「そっか…」
『でも記憶がないのは辛いね
大切だったはずの家族とのことも何も思い出せなくて…
でも忘れられた方も辛いよね…』
「そうかもね…」
『ねぇコナン君…』
「どうかしたの?」
『コナン君はこの人に見覚えってあるかな…?』
「え?」
理彩は携帯の画像をコナンに見せた。
「あ…!!(松田刑事!?)」
そこに写っていたのはコナンも最近知ったばかりのサングラスのない松田の姿だった。
『その反応…知ってるみたいだねその人のこと…』
「あ…うん
でもこの人がこんな感じに笑ってるのは初めて見たかも」
『そうなの?』
「いつもサングラスしてて悪そうな見た目だから怖く感じるけど勘違いされやすいだけなんだって前に理彩姉ちゃんが言ってたんだ
理彩姉ちゃんの前ではサングラスしてないんだね
(それだから理彩の奴…パーティーの時にサングラスしてない松田刑事に驚いてなかったんだな)」
コナンは納得した。
『そうなんだ…?』
「理彩姉ちゃんはこの人のこと何か覚えてる?」
ふいふいと横に振る。
『全然…覚えてなくて…
でも、携帯見たら結構その人の写真があって知り合いなのかなって』
「思い出したい?」
『うん!どんな人なのかは知りたいよ』
「そっか」
「その人はちゃんと理彩の心配をしてくれるいい人よ」
『お母さん…?』
そこに英理がやってきた。
「この人はちゃんと貴女を心配しているわ
でも貴女を守るのには必要だからって犯人に関する情報集めをしてくれているの」
『私のため?』
「そうよ
自分のことを覚えていない貴女を混乱させたくないって言っていたわ
現に混乱してるでしょ?」
『混乱というか戸惑い?です』
「そう…でもこの人ね
貴女のとても大切な人よ」
『大切な人?』
「(大切な人!?)」
コナンは英理の言葉に不思議に思う。
『あの…お母さん…
私とこの人の関係って何ですか?
携帯の画像はその人と親しげに私が写っていたから…意味があるかなって…』
「知りたい?」
『はい』
「言わないでくれって口止めされてたけど理彩が知りたがってるんだもの
いつまでも隠していられないわよね
理彩とこの男性は…実は恋人よ」
『えっ!?』
「えっ?恋人!?
(理彩が松田刑事に片思いしてるだけじゃねぇのかよ!?
まぁ…もしかしたらくらいには思っていたけどいつの間にそんな関係になってんだよ!?)」
コナンは英理の言葉にびっくりである。
『私…そんな人のことまで…忘れてしまったんですね……』
「貴女のせいじゃないから自分を責めないで理彩…
この人は理彩が自分を覚えていないから関係を知れば混乱すると分かっていたから秘密にしてあげた方がいいって考えたの
でも貴女がやっぱり心配だから捜査中だけど今日貴女が退院するからって様子を少し見に来ていたのよ
理彩は気づかなかったとは思うけどね」
『いたんですか?』
「ええ、いたわ
実は病院からここに来るまで後ろから貴女を護衛している刑事の車にいたの」
『近くに…』
「ええ」
『お母さん…私!
やっぱりこのままは嫌です!
思い出せるならこの人のことも知りたいです』
「理彩…」
『思い出さないと面と向かって会ってくれないかもしれないけど…
なら早く思い出したいです』
「そう…でも自然と思い出せるわ
だから先生にも言われたでしょ?
無理に思い出そうとはしないようにって」
『うん…言われた…』
「だからゆっくりでいいのよ」
『お母さん…』
英理は理彩を抱きしめた。
深夜、理彩は床に敷いた布団で寝る蘭を起こさないように静かにベッドから出た。
『…どうして…何も…思い出せないの…?』
リビングのソファーにあのぬいぐるみを持って抱えて座ると携帯を見つめてつぶやいた。
「あれれ?理彩姉ちゃん?
どうかしたの?」
近くで寝ていたコナンを起こしてしまったようだ。
『ごめんなさいコナン君…
起こしてしまって…』
「大丈夫だよ
理彩姉ちゃんのせいじゃないから
おじさんのイビキがひどくて起きただけだから
ほらおじさんのイビキがひどいのはいつものことだから…」
「グガーグガー…」
確かにイビキがひどい。
『そうなんだ…』
「理彩姉ちゃんはどうしたの?
眠れないの?」
『うん…目が覚めちゃって…』
「そっか」
コナンは理彩が携帯を持っているのに気づく。
「携帯見てたの?」
『うん…何か覚えてないかと思って…
でも…メールとか全然覚えてなくて…
どうしてこのやり取りになったのか記憶になくて…ただの文章にしか見えてこなくて…』
「そっか…」
『でも記憶がないのは辛いね
大切だったはずの家族とのことも何も思い出せなくて…
でも忘れられた方も辛いよね…』
「そうかもね…」
『ねぇコナン君…』
「どうかしたの?」
『コナン君はこの人に見覚えってあるかな…?』
「え?」
理彩は携帯の画像をコナンに見せた。
「あ…!!(松田刑事!?)」
そこに写っていたのはコナンも最近知ったばかりのサングラスのない松田の姿だった。
『その反応…知ってるみたいだねその人のこと…』
「あ…うん
でもこの人がこんな感じに笑ってるのは初めて見たかも」
『そうなの?』
「いつもサングラスしてて悪そうな見た目だから怖く感じるけど勘違いされやすいだけなんだって前に理彩姉ちゃんが言ってたんだ
理彩姉ちゃんの前ではサングラスしてないんだね
(それだから理彩の奴…パーティーの時にサングラスしてない松田刑事に驚いてなかったんだな)」
コナンは納得した。
『そうなんだ…?』
「理彩姉ちゃんはこの人のこと何か覚えてる?」
ふいふいと横に振る。
『全然…覚えてなくて…
でも、携帯見たら結構その人の写真があって知り合いなのかなって』
「思い出したい?」
『うん!どんな人なのかは知りたいよ』
「そっか」
「その人はちゃんと理彩の心配をしてくれるいい人よ」
『お母さん…?』
そこに英理がやってきた。
「この人はちゃんと貴女を心配しているわ
でも貴女を守るのには必要だからって犯人に関する情報集めをしてくれているの」
『私のため?』
「そうよ
自分のことを覚えていない貴女を混乱させたくないって言っていたわ
現に混乱してるでしょ?」
『混乱というか戸惑い?です』
「そう…でもこの人ね
貴女のとても大切な人よ」
『大切な人?』
「(大切な人!?)」
コナンは英理の言葉に不思議に思う。
『あの…お母さん…
私とこの人の関係って何ですか?
携帯の画像はその人と親しげに私が写っていたから…意味があるかなって…』
「知りたい?」
『はい』
「言わないでくれって口止めされてたけど理彩が知りたがってるんだもの
いつまでも隠していられないわよね
理彩とこの男性は…実は恋人よ」
『えっ!?』
「えっ?恋人!?
(理彩が松田刑事に片思いしてるだけじゃねぇのかよ!?
まぁ…もしかしたらくらいには思っていたけどいつの間にそんな関係になってんだよ!?)」
コナンは英理の言葉にびっくりである。
『私…そんな人のことまで…忘れてしまったんですね……』
「貴女のせいじゃないから自分を責めないで理彩…
この人は理彩が自分を覚えていないから関係を知れば混乱すると分かっていたから秘密にしてあげた方がいいって考えたの
でも貴女がやっぱり心配だから捜査中だけど今日貴女が退院するからって様子を少し見に来ていたのよ
理彩は気づかなかったとは思うけどね」
『いたんですか?』
「ええ、いたわ
実は病院からここに来るまで後ろから貴女を護衛している刑事の車にいたの」
『近くに…』
「ええ」
『お母さん…私!
やっぱりこのままは嫌です!
思い出せるならこの人のことも知りたいです』
「理彩…」
『思い出さないと面と向かって会ってくれないかもしれないけど…
なら早く思い出したいです』
「そう…でも自然と思い出せるわ
だから先生にも言われたでしょ?
無理に思い出そうとはしないようにって」
『うん…言われた…』
「だからゆっくりでいいのよ」
『お母さん…』
英理は理彩を抱きしめた。