あの日のできごと
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
理彩と水族館に行った日の夜のこと。
松田は寝ていると寄り道して墓参りした亡くなった親友が夢に出てきた。
「よっ!陣平ちゃん」
「萩、何の用だ!」
「だってよぉ
爆弾犯を逮捕したんだろ?
報告してくれたからさ
嬉しくなっちゃったから話を聞きたかったから来ちゃった♡」
「なら仕方ねぇか」
「そんで!
理彩ちゃんと付き合い始めたってどういうことだ陣平ちゃんよぉ!!」
「本題はそっちだろ」
「モチのロン」
まずは松田は事件の話をした。
「無事に逮捕できて仇討ちしてくれたんだな」
「そうだな」
「それで、陣平ちゃんはいつから理彩ちゃんと付き合い始めたわけ?」
「爆弾事件に巻き込まれた理彩に爆弾のあった観覧車の中で告白してからだな」
「マジか…
でも爆弾とかムードねぇじゃんか!!」
「そうだな…だがあいつは返事をしてくれたぜ」
「そっか、よかったな
でも理彩ちゃんが美少女に成長してて俺びっくりした」
「まっそうだろうな
理彩は毎年必ず墓参りには行ってたがお前見てなかったんだろ?
お前は小学生の時のあいつしか知らないんだな」
「高校生なんだよね?理彩ちゃん」
「ああ、今は高校2年生だ」
「7年という時間をさすがに感じるな」
「だろうな」
「あれから7年か…
あの日、班長の自宅マンションに行ってて買い出し頼まれたんだよな?」
「そうだったな」
あの日のできごと
夕方、友人の伊達の家に行って伊達からおつまみの買い出しを頼まれた松田と萩原。
二人は近場のスーパーに向かっていた。
「班長、俺らが到着する前におつまみとか買っておけばいいのにさ」
「あいつが定時に帰れたことの方が珍しいだろう?
所轄といえど捜査一課は忙しいからな
俺らと部署とも仕事内容も違ぇしな」
「そうだけどさ
ん?なぁ…陣平ちゃん」
「ん?」
「何かさ…
あの車…おかしくないか?」
「は?車?」
松田が見ると、まだ距離はあるが車は蛇行運転している。
「蛇行運転でしかもスピードが速いな」
「だろ?」
ガシャンガシャンとガードレールに当たってもお構い無しに進む車。
今現在この道にいるのは自分たち二人と暴走車にスーパーからの帰りの重そうに買い物袋を持っている小学生の少女がいるだけだ。
少女はまだ車の異変には気付いていないのかガードレールがあるから大丈夫と思っているのかはここからでは分からない。
ブィーン!!
急に車がスピードを上げ少女の方へ向かって行く。
「マジかよ!!」
「ちっ」
松田は思わず少女の方へ駆け出した。
「おい!?陣平ちゃん!?」
ガシャンガシャンと音が響く。
そのあまりに異常な音がして初めて少女は後ろを振り向いた。
『…っ!?』
「危ねぇ!!」
ガシャンガシャンブィーン
松田が寸前で少女に駆け寄り車を避けて少女と共に転がった。
車は止まることなく走り去った。
松田は起き上がる。
「大丈夫か!?
怪我はねぇか!?」
少女は突然の出来事に驚いたままで頷くのがやっとのようだ。
「おーい!?無事!?」
萩原が松田に駆け寄る。
「大丈夫だ」
「一応警察に通報しておいた
ナンバーも色も伝えたから捕まるのも時間の問題だろうな」
「そうか」
「って…君は大丈夫!?」
『あっうん…』
「ならよかった」
すると少女がある場所を見ながら泣きそうになる。
『ひっく…』
「え?どうしたの?」
『夕御飯が…お母さんとの…ひっく…おかずが…
それに…明日の朝食分も…ひっくひっく…ぐちゃぐちゃ…になっちゃった…』
「あちゃー」
「あらら」
少女が見ていた先には買い物袋の中身が飛び出し車に踏まれてぐちゃぐちゃになっていて道路に広がっていた。
拾える範囲で拾う。
「お母さんは一緒じゃないの?」
『まだ…お仕事中…』
「なるほど、だから君は買い物に…」
『うん…でも…食べ物…粗末にしちゃった…』
「仕方ねぇだろ
車が悪いんだからな
泣かずによく頑張ったなお前」
ポンポンと少女の頭を撫でる松田。
『あの…お兄さんっ』
「何だ?」
『助けてくれて…ありがとうございました!』
「気にすんな
思わず反応しただけだからな」
「スタントマン並な動きだったぜ陣平ちゃん」
「そうか?」
『あっ…もう1人のお兄さんもありがとうございました!
(陣平ちゃん?どこかで聞いたことがあるような?)』
「いえいえ、どういたしまして」
「お前、この辺の子か?」
『うん…この近くのマンションがお家だよ』
「そっか」
「家に帰る前に交番に寄ってもいいか?
確認で話が聞きたいんだが?」
『うん』
頷く少女。
「この近くの交番だとどこかあったっけ?」
松田は寝ていると寄り道して墓参りした亡くなった親友が夢に出てきた。
「よっ!陣平ちゃん」
「萩、何の用だ!」
「だってよぉ
爆弾犯を逮捕したんだろ?
報告してくれたからさ
嬉しくなっちゃったから話を聞きたかったから来ちゃった♡」
「なら仕方ねぇか」
「そんで!
理彩ちゃんと付き合い始めたってどういうことだ陣平ちゃんよぉ!!」
「本題はそっちだろ」
「モチのロン」
まずは松田は事件の話をした。
「無事に逮捕できて仇討ちしてくれたんだな」
「そうだな」
「それで、陣平ちゃんはいつから理彩ちゃんと付き合い始めたわけ?」
「爆弾事件に巻き込まれた理彩に爆弾のあった観覧車の中で告白してからだな」
「マジか…
でも爆弾とかムードねぇじゃんか!!」
「そうだな…だがあいつは返事をしてくれたぜ」
「そっか、よかったな
でも理彩ちゃんが美少女に成長してて俺びっくりした」
「まっそうだろうな
理彩は毎年必ず墓参りには行ってたがお前見てなかったんだろ?
お前は小学生の時のあいつしか知らないんだな」
「高校生なんだよね?理彩ちゃん」
「ああ、今は高校2年生だ」
「7年という時間をさすがに感じるな」
「だろうな」
「あれから7年か…
あの日、班長の自宅マンションに行ってて買い出し頼まれたんだよな?」
「そうだったな」
あの日のできごと
夕方、友人の伊達の家に行って伊達からおつまみの買い出しを頼まれた松田と萩原。
二人は近場のスーパーに向かっていた。
「班長、俺らが到着する前におつまみとか買っておけばいいのにさ」
「あいつが定時に帰れたことの方が珍しいだろう?
所轄といえど捜査一課は忙しいからな
俺らと部署とも仕事内容も違ぇしな」
「そうだけどさ
ん?なぁ…陣平ちゃん」
「ん?」
「何かさ…
あの車…おかしくないか?」
「は?車?」
松田が見ると、まだ距離はあるが車は蛇行運転している。
「蛇行運転でしかもスピードが速いな」
「だろ?」
ガシャンガシャンとガードレールに当たってもお構い無しに進む車。
今現在この道にいるのは自分たち二人と暴走車にスーパーからの帰りの重そうに買い物袋を持っている小学生の少女がいるだけだ。
少女はまだ車の異変には気付いていないのかガードレールがあるから大丈夫と思っているのかはここからでは分からない。
ブィーン!!
急に車がスピードを上げ少女の方へ向かって行く。
「マジかよ!!」
「ちっ」
松田は思わず少女の方へ駆け出した。
「おい!?陣平ちゃん!?」
ガシャンガシャンと音が響く。
そのあまりに異常な音がして初めて少女は後ろを振り向いた。
『…っ!?』
「危ねぇ!!」
ガシャンガシャンブィーン
松田が寸前で少女に駆け寄り車を避けて少女と共に転がった。
車は止まることなく走り去った。
松田は起き上がる。
「大丈夫か!?
怪我はねぇか!?」
少女は突然の出来事に驚いたままで頷くのがやっとのようだ。
「おーい!?無事!?」
萩原が松田に駆け寄る。
「大丈夫だ」
「一応警察に通報しておいた
ナンバーも色も伝えたから捕まるのも時間の問題だろうな」
「そうか」
「って…君は大丈夫!?」
『あっうん…』
「ならよかった」
すると少女がある場所を見ながら泣きそうになる。
『ひっく…』
「え?どうしたの?」
『夕御飯が…お母さんとの…ひっく…おかずが…
それに…明日の朝食分も…ひっくひっく…ぐちゃぐちゃ…になっちゃった…』
「あちゃー」
「あらら」
少女が見ていた先には買い物袋の中身が飛び出し車に踏まれてぐちゃぐちゃになっていて道路に広がっていた。
拾える範囲で拾う。
「お母さんは一緒じゃないの?」
『まだ…お仕事中…』
「なるほど、だから君は買い物に…」
『うん…でも…食べ物…粗末にしちゃった…』
「仕方ねぇだろ
車が悪いんだからな
泣かずによく頑張ったなお前」
ポンポンと少女の頭を撫でる松田。
『あの…お兄さんっ』
「何だ?」
『助けてくれて…ありがとうございました!』
「気にすんな
思わず反応しただけだからな」
「スタントマン並な動きだったぜ陣平ちゃん」
「そうか?」
『あっ…もう1人のお兄さんもありがとうございました!
(陣平ちゃん?どこかで聞いたことがあるような?)』
「いえいえ、どういたしまして」
「お前、この辺の子か?」
『うん…この近くのマンションがお家だよ』
「そっか」
「家に帰る前に交番に寄ってもいいか?
確認で話が聞きたいんだが?」
『うん』
頷く少女。
「この近くの交番だとどこかあったっけ?」