1週間後のある日、理彩は英理と一緒にとあるパーティーに呼ばれたため会場に向かった。
受付している父親たちがいた。
「相変わらずぶっきらぼうな字ね」
英理も受付する。
「お母さん！それに理彩も」
『園子もいるんだね』
「ええ、ご一緒させてもらってるわ」
「英理に理彩もいるのか？
何だお前らも呼ばれていたのか？」
「沙羅さんは弁護士の卵だから…私はその関係でね
理彩もどうぞって招待してくれたのよ」
『でも、いいのかな？
私や蘭とか面識ないのに白鳥警部の妹さんと』
「確かに」
「いいから招待してくれたんでしょうから祝ってあげなさいよ」
『うん！分かってるよ
でも…なんか会場にいる警察の人はすぐ分かるね
目付きとかオーラが…』
「確かに…」
「仕方ないんじゃないかな？
ほら、今事件が起きてるから」
コナンもまわりを見ながら言った。
パーティーが始まる。


「毛利さん」
「おう白鳥！おめでとさん」
「ありがとうございます
あのご紹介します
私の主治医で米花薬師野病院心療科の風戸先生です」
白鳥はある男性を紹介した。
「風戸です、よろしく」
「毛利です
妻の英理に娘の双子で姉の蘭とこっちが妹の理彩
そして居候のコナンです」
小五郎に紹介され会釈する。
「でも白鳥さん？心療科って」
「あ…いや…
管理職っていうのは色々悩みが多いものでして…それで」
「そうですか」
「それに毛利さんも診てもらった方がいいかと思いまして」
「そうだな…俺も近頃記憶が…
って!!どういう意味じゃ!!!!」
「あはは…」
「「『ふふっ』」」
「ぷっ！あはははは!!」
ゴチン
「いてっ」
小五郎に拳骨されるコナン。
「てめえは笑いすぎなんだよ」
「叩くことないじゃないおじさん」
「うるせぇ
おっ警部殿だ」
小五郎は目暮を見かけたので最近の事件について聞こうとしたが目暮は話せないと言った。





「じゃあプロポーズの言葉はなかったんですか？」
「ええ、彼はそういうのが苦手で…」
新郎新婦と話している理彩たち。
「男はそれくらいの方がいいわよ
歯の浮くような言葉を言う奴にろくなのは居ないわ」
「ずっと聞こうと思ってたんだけど、
お父さんは何て言ってお母さんにプロポーズしたの？」
『あっ、それ私も気になってたんだ
知りたいお母さん!!』
「うーん…だから歯の浮くようなくだらない台詞よ」
「先生！教えて下さい」
「でも忘れちゃって」
「今後の参考に教えて下さい先生！」
『焦らさないでよ!!お母さん』
「そうそう」
「うーん…
お前のことが好きなんだよ
この地球上の誰よりも…だったかな」
「まあ！いいですね」
「うわあ」
『お父さんもそんな台詞言えたんだね
プロポーズか…//』
理彩はふと観覧車での松田の告白を思い出すと顔を赤らめた。
「何を赤くなっているの理彩」
『なってないからっ！
お母さん変なこと言わないでよ』
「そうかしら？
(さては…松田さんに告白された言葉でも思い出したの？)」
英理は理彩に耳打ちした。
『…//』
耳まで赤くなっている理彩。
「(あら図星ね…)」
「うわあ…嘘…」
園子は小五郎の方を向く。
「はくしゅん」
噂されたせいかくしゃみをする小五郎であった。
「素敵じゃない」
蘭は手を組み自分がもし新一に言われたらと妄想する。
「もし新一にそんなこと言われたらって顔してんじゃないわよ」
「してないってば!!」
『でも妄想はしてたよね蘭』
「もう理彩…してないってば!!」










『あれ？芹沢さん？』
「え!?もしかして理彩ちゃん!?」
『はい！』
立食パーティーなためドリンクを取りに行くと知り合いの刑事に会った。
「どうしたのこんなところで？
もしかして招待客なの？」
『はい！
新婦の白鳥警部の妹さんが弁護士の卵で私のお母さんが弁護士だからその関係で招待されてて私も招待されて、
お父さんも呼ばれてて双子の姉の蘭や探偵事務所に居候中のコナン君も招待されたので会場内にいますよ』
「そうだったんだね」
『芹沢さんがここにいるのは仕事ですか？』
「うん、伊丹先輩や三浦先輩もいるよ
うちの係も会場の外と中の見回り担当だからさ」
『最近の事件のせいですよね？』
「ごめんね…機密だから話せないんだ」
『大丈夫です
刑事が他言できないことがあるのは分かっていますから』
「そっか」
「お前は相変わらず俺をサングラスで認識するな!!」
「うるせぇ！グラサンはお前のトレードマークだろ？」
「違ぇだろ！」
「落ち着け松田」
聞き覚えのあるやり取りがして理彩と芹沢は苦笑い。