爆弾事件の翌日
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「それはそれは…心配ですね…」
「これであいつのトラウマが増えなきゃいいが…」
「トラウマ?
そういや嬢ちゃんは血が苦手なトラウマ持ちだったな」
「高所恐怖症になっちゃうかもってこと!?」
「そういうことだ」
「閉所恐怖症も考えられますよ」
「閉所?
エレベーターとか狭く閉ざされた場所が苦手になるということですか?」
「狭い場所に閉じ込められて死の恐怖を与えられてしまったわけですから可能性としてはあり得ると思いますよ」
「うわー、そうなるとトラウマ増えて可哀想じゃないですか」
「まあな…」
「あくまで可能性だ
実際どうなるかは分からねぇよ」
「しかし、皆さんが親切に教えに来てくれるとは思いませんでしたよ」
「はい?」
「あなた方は普段から僕たちに冷たい反応ですからね」
「教えに来たのは親切心ですけど!
何か文句でも」
「いえ、悪い意味ではないですよ
これも理彩さんが共通の知り合いなおかげと思いまして」
「確かに…」
「理彩がパイプ役になっていたわけか」
「理彩さんは松田君が特命係として生き生き刑事の仕事をしているのが嬉しいんじゃないでしょうかね」
「はあ!?この話の流れから何でそんな話になるんだよ杉下」
「ですが、理彩さんは君が課を転々としていたことはご存じですよね?」
「まぁメル友だからな」
「理彩さんは、親友を失ってからの松田君がその事件に奮闘するのを心配していたと思いますよ
君の亡くなってしまったご友人とも理彩さんは親しかったのでしょう?」
「まぁな」
「ってかグラサン!
てめえ、まさか高校生にメールで愚痴ったりはしてねぇよな?」
「したな」
「したんかい!!」
「最初はあいつの悩み相談に答えてやるくらいだったが話すネタがなくてな
いつしか杉下や伊丹への愚痴をメールで聞いてもらったな」
「はあ!?」
「理彩さんの反応は?」
「『松田さんも色々大変なんですね』で流されたぞ」
「あははは…」
メール内容に思わず盛り上がってしまった。
昼過ぎ、松田は病院を訪れた。
コンコン
『は…い…?』
弱々しい声がした。
中に入って見えたのはベッドを調整して上体を起こした状態で点滴を受けている理彩だった。
「気分はどうだ?」
『松田…さん…?』
「ああ、俺だ
伊丹たちに理彩の体調が悪いって聞いてな
様子を見にな」
『そうですか…』
確かに伊丹たちから聞いたように体調が悪いようだ。
松田はサイドテーブルに置いてある体温などを記した紙の記録を見た。
「38℃か(朝昼と食欲なしか…)」
『仕事…忙しい…んじゃ…』
「どこの部署も昨日の関係で少し慌ただしいが昨日よりはいいんじゃないか?」
『そうなんですか…』
「昨日は悪かったな…
巻き込んで怖い思いさせて…」
ふいふいと弱く首を振る理彩。
『松田…さんの…せいじゃ…ないから』
「理彩…」
『怖かったけど…
松田さんが…そばにいてくれたから…大丈夫…
いなかったら…もっと…怖かったと思うし…だからもう松田さんに…
これ以上…自分を責めて…欲しくないんです…』
「はあ…
こっちはこれでも理彩にトラウマを増やしたと思って悩んでいるっていうのにな」
『トラウマ…ですか…?』
「高所や閉所が苦手になる可能性があるからな」
『そこまで…気にして…』
「自分の大事な奴に俺と関わったせいで事件に巻き込んでトラウマを増やしたんじゃねぇかと悩んでんだよ」
松田は理彩の額に自分の額を当てて熱を確かめる。
理彩はそれに赤面。
『はぅ…//』
「ぷっ!真っ赤じゃねぇ」
『だって…松田さんが…//』
「悪い悪いついな」
ぷいっ
『どうせ…そういうのに…まだ…免疫…ないもんっ
(どうしょう…近かったよぉ…//)』
理彩はぷいっと視線を反らし拗ねてしまった。
「(可愛いなおいっ)
そんな顔すんなよ俺以外の前ではな」
『…//』
「(理彩は熱のせいか真っ赤だな…やべぇな理性保っていられるか…俺…)」
内心理性と格闘する松田なのでした。
「さて…もう少し休め
熱が下がらないと退院できねぇからな」
『松田さん…のせいで…熱が上がりそうですっ!!』
「悪かったな…
お詫びにゼリーは持って来たから許せよな」
『仕方ない…から…許します』
ゼリーをもらい完食。
「ゼリーなら大丈夫みたいだな」
『はい…
あの…松田さん…?』
「何だ?」
『昨日…伊丹さん…たちが持って来てくれた…袋にこの子を…入れたのって…松田さん…ですか…?』
理彩は枕元に置いたぬいぐるみを指さす。
「どうしてそう思った?」
『これだけが…非売品じゃないから…
それに…新発売したって…松田さんに言ったことあるから…』
「これであいつのトラウマが増えなきゃいいが…」
「トラウマ?
そういや嬢ちゃんは血が苦手なトラウマ持ちだったな」
「高所恐怖症になっちゃうかもってこと!?」
「そういうことだ」
「閉所恐怖症も考えられますよ」
「閉所?
エレベーターとか狭く閉ざされた場所が苦手になるということですか?」
「狭い場所に閉じ込められて死の恐怖を与えられてしまったわけですから可能性としてはあり得ると思いますよ」
「うわー、そうなるとトラウマ増えて可哀想じゃないですか」
「まあな…」
「あくまで可能性だ
実際どうなるかは分からねぇよ」
「しかし、皆さんが親切に教えに来てくれるとは思いませんでしたよ」
「はい?」
「あなた方は普段から僕たちに冷たい反応ですからね」
「教えに来たのは親切心ですけど!
何か文句でも」
「いえ、悪い意味ではないですよ
これも理彩さんが共通の知り合いなおかげと思いまして」
「確かに…」
「理彩がパイプ役になっていたわけか」
「理彩さんは松田君が特命係として生き生き刑事の仕事をしているのが嬉しいんじゃないでしょうかね」
「はあ!?この話の流れから何でそんな話になるんだよ杉下」
「ですが、理彩さんは君が課を転々としていたことはご存じですよね?」
「まぁメル友だからな」
「理彩さんは、親友を失ってからの松田君がその事件に奮闘するのを心配していたと思いますよ
君の亡くなってしまったご友人とも理彩さんは親しかったのでしょう?」
「まぁな」
「ってかグラサン!
てめえ、まさか高校生にメールで愚痴ったりはしてねぇよな?」
「したな」
「したんかい!!」
「最初はあいつの悩み相談に答えてやるくらいだったが話すネタがなくてな
いつしか杉下や伊丹への愚痴をメールで聞いてもらったな」
「はあ!?」
「理彩さんの反応は?」
「『松田さんも色々大変なんですね』で流されたぞ」
「あははは…」
メール内容に思わず盛り上がってしまった。
昼過ぎ、松田は病院を訪れた。
コンコン
『は…い…?』
弱々しい声がした。
中に入って見えたのはベッドを調整して上体を起こした状態で点滴を受けている理彩だった。
「気分はどうだ?」
『松田…さん…?』
「ああ、俺だ
伊丹たちに理彩の体調が悪いって聞いてな
様子を見にな」
『そうですか…』
確かに伊丹たちから聞いたように体調が悪いようだ。
松田はサイドテーブルに置いてある体温などを記した紙の記録を見た。
「38℃か(朝昼と食欲なしか…)」
『仕事…忙しい…んじゃ…』
「どこの部署も昨日の関係で少し慌ただしいが昨日よりはいいんじゃないか?」
『そうなんですか…』
「昨日は悪かったな…
巻き込んで怖い思いさせて…」
ふいふいと弱く首を振る理彩。
『松田…さんの…せいじゃ…ないから』
「理彩…」
『怖かったけど…
松田さんが…そばにいてくれたから…大丈夫…
いなかったら…もっと…怖かったと思うし…だからもう松田さんに…
これ以上…自分を責めて…欲しくないんです…』
「はあ…
こっちはこれでも理彩にトラウマを増やしたと思って悩んでいるっていうのにな」
『トラウマ…ですか…?』
「高所や閉所が苦手になる可能性があるからな」
『そこまで…気にして…』
「自分の大事な奴に俺と関わったせいで事件に巻き込んでトラウマを増やしたんじゃねぇかと悩んでんだよ」
松田は理彩の額に自分の額を当てて熱を確かめる。
理彩はそれに赤面。
『はぅ…//』
「ぷっ!真っ赤じゃねぇ」
『だって…松田さんが…//』
「悪い悪いついな」
ぷいっ
『どうせ…そういうのに…まだ…免疫…ないもんっ
(どうしょう…近かったよぉ…//)』
理彩はぷいっと視線を反らし拗ねてしまった。
「(可愛いなおいっ)
そんな顔すんなよ俺以外の前ではな」
『…//』
「(理彩は熱のせいか真っ赤だな…やべぇな理性保っていられるか…俺…)」
内心理性と格闘する松田なのでした。
「さて…もう少し休め
熱が下がらないと退院できねぇからな」
『松田さん…のせいで…熱が上がりそうですっ!!』
「悪かったな…
お詫びにゼリーは持って来たから許せよな」
『仕方ない…から…許します』
ゼリーをもらい完食。
「ゼリーなら大丈夫みたいだな」
『はい…
あの…松田さん…?』
「何だ?」
『昨日…伊丹さん…たちが持って来てくれた…袋にこの子を…入れたのって…松田さん…ですか…?』
理彩は枕元に置いたぬいぐるみを指さす。
「どうしてそう思った?」
『これだけが…非売品じゃないから…
それに…新発売したって…松田さんに言ったことあるから…』