11/7の爆弾事件
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観覧車に着いた。
「警察だ!退いてくれ」
「警察!?刑事さんいいところに!!」
「は?」
「30分くらい前に点検して再開したら観覧車のドアが開けられないゴンドラがあるんです!!」
「まさか、72じゃねぇよな?」
「え…あっそうですけど」
「マジか…」
「ずっと回っているんです
そのゴンドラに人が乗ったまま」
「はあ!?乗ったままだと!?
何で降ろさねぇんだ!!」
「降ろせなかったんです!
警察が来るまで開けるな
開ければ爆発させるぞという紙があって…」
「なら仕方ねぇな
中に警察が入り少しすると爆発が起きて閉じ込めるパターンか!
あの野郎…手口が前と一緒じゃねぇかよ」
ゴンドラを見る松田。
もう少しで72番のゴンドラが降りて来る。
そのゴンドラを見た時だった。
「なっ!?」
観覧車の中にいたのは理彩だった。
爆弾のことよりもここにいるはずのない理彩がいたことに松田は驚く。
松田はトラップを警戒しつつも慌ててゴンドラの扉を開け中に入る。
松田はそこで理彩を降ろそうとしたが扉が突然ガチャンと閉まった。
「!?」
「ふははっ
無事に戻れるか?爆弾解体のスペシャリスト」
「まさか!!」
睨み合ったが松田はそれどころではないと向きを変える。
座席部分には口元と手足をガムテープで固定され気を失った理彩がいる。
「おいっ!理彩!
しっかりしろ!!」
呼び掛けても応答がないので心配になるがとりあえず理彩の足元に置かれた爆弾を見て松田は理彩を慎重に抱えて反対側の席にずらし寝かせて理彩のガムテープによる拘束をほどき再度呼び掛けた。
「理彩!おいっ!しっかりしろ!!大丈夫か!?」
『……ぅ……ぅ』
ガムテープが取れたおかげか少し反応があった。
手首に触れると脈を確認する。
「一応大丈夫そうだな
ちっ、余計なことをしやがるあの野郎…
降りたら覚えとけよ」
持って来た道具を広げ解体を始めた。
『…ぅ……う』
少しして理彩の反応があった。
『……こ…っ……こ……?』
「気がついたか!?」
手を動かしながら後ろを気にする松田。
『…ま…つ…だ…さ…ん?』
理彩は松田の声にまだボヤける視界で何とか松田を認識した。
「何とか大丈夫そうだな」
『あれ…?
わたし…どうして…?』
「多分だが爆弾犯に拉致られこの観覧車に閉じ込められたんだろ」
『朝…家を出てからの…記憶…ない…です…』
「悪いな怖い思いさせて…
多分俺のせいで巻き込んだみたいだぜ」
『松田さん?
さっきから…何をっ!!』
理彩はそれを見て言葉を詰まらせる。
松田が複雑に配置された線を切っていた。
その物を見て言葉にならない恐怖を感じた理彩は床にゆっくり膝をついた。
『気を…失った…ままだったら…』
「大丈夫だ!!」
松田の声に顔を上げる。
「ちゃんと解体してやる!
そしてお前を無事にここから降ろしてやるから!!安心しろ!!」
『はいっ…』
ピロロピロロ
見計らったように松田の携帯電話が鳴った。
片手で取り出し肩で支え通話する。
「もしもし?」
《「現場に到着しましたか?」》
相手は杉下だった。
「ああ…厄介な状態だが解体を始めた
あと10分もねぇが…俺なら解体できるぜ
ここには東都タワーと違った厄介な仕掛けだらけの爆弾があるがな」
《「解体はできそうですか?」》
「俺を誰だと思ってやがる杉下!
元爆発物処理班のエースだったんだぜ」
《「そうでしたね」 》
「3分くらいあれば解体は終えると思うがもう頂上…
あの野郎は何故か3年前にこだわっている…
そろそろ始めるだろうな」
《「始めるとは?」》
「前と違って次の爆弾ヒントはねぇから気にしないで済むが…
前回はこの辺りで水銀レバーの起動スイッチを入れられたからな
杉下!念のため救助ヘリを頼む」
《「分かりました
ところで松田君」》
「何だよ?」
《「もしかして、
そこには…理彩さんが閉じ込められてはいませんか?」》
「っ!!よく分かったな杉下」
《「やはりそうでしたか…」》
《「はあ!?嬢ちゃんは一般人だ!?
何でそんなとこに!?」》
《「えー!?」》
《「おいおい…」》
杉下は通話をスピーカーモードにしているせいかトリオの声がした。
「伊丹と芹沢!!
耳元で叫ぶんじゃねぇ!うるせぇよ!」
《「なんだと!」》
「杉下…何で分かった?」
《「確か【書き忘れた1時の場所は
あの日打ち上げられなかったのあの席で命短し恋せよ乙女は1時に眠るように再び君を待とう
検討を祈る】でしたね?」》
「ああ」
松田は文章を思い出す。
《「最初は観覧車を連想することだとは思ったのですが…
もしかしたら別の意味もあるのでとは思いました」》
「別の意味だと!?」
「警察だ!退いてくれ」
「警察!?刑事さんいいところに!!」
「は?」
「30分くらい前に点検して再開したら観覧車のドアが開けられないゴンドラがあるんです!!」
「まさか、72じゃねぇよな?」
「え…あっそうですけど」
「マジか…」
「ずっと回っているんです
そのゴンドラに人が乗ったまま」
「はあ!?乗ったままだと!?
何で降ろさねぇんだ!!」
「降ろせなかったんです!
警察が来るまで開けるな
開ければ爆発させるぞという紙があって…」
「なら仕方ねぇな
中に警察が入り少しすると爆発が起きて閉じ込めるパターンか!
あの野郎…手口が前と一緒じゃねぇかよ」
ゴンドラを見る松田。
もう少しで72番のゴンドラが降りて来る。
そのゴンドラを見た時だった。
「なっ!?」
観覧車の中にいたのは理彩だった。
爆弾のことよりもここにいるはずのない理彩がいたことに松田は驚く。
松田はトラップを警戒しつつも慌ててゴンドラの扉を開け中に入る。
松田はそこで理彩を降ろそうとしたが扉が突然ガチャンと閉まった。
「!?」
「ふははっ
無事に戻れるか?爆弾解体のスペシャリスト」
「まさか!!」
睨み合ったが松田はそれどころではないと向きを変える。
座席部分には口元と手足をガムテープで固定され気を失った理彩がいる。
「おいっ!理彩!
しっかりしろ!!」
呼び掛けても応答がないので心配になるがとりあえず理彩の足元に置かれた爆弾を見て松田は理彩を慎重に抱えて反対側の席にずらし寝かせて理彩のガムテープによる拘束をほどき再度呼び掛けた。
「理彩!おいっ!しっかりしろ!!大丈夫か!?」
『……ぅ……ぅ』
ガムテープが取れたおかげか少し反応があった。
手首に触れると脈を確認する。
「一応大丈夫そうだな
ちっ、余計なことをしやがるあの野郎…
降りたら覚えとけよ」
持って来た道具を広げ解体を始めた。
『…ぅ……う』
少しして理彩の反応があった。
『……こ…っ……こ……?』
「気がついたか!?」
手を動かしながら後ろを気にする松田。
『…ま…つ…だ…さ…ん?』
理彩は松田の声にまだボヤける視界で何とか松田を認識した。
「何とか大丈夫そうだな」
『あれ…?
わたし…どうして…?』
「多分だが爆弾犯に拉致られこの観覧車に閉じ込められたんだろ」
『朝…家を出てからの…記憶…ない…です…』
「悪いな怖い思いさせて…
多分俺のせいで巻き込んだみたいだぜ」
『松田さん?
さっきから…何をっ!!』
理彩はそれを見て言葉を詰まらせる。
松田が複雑に配置された線を切っていた。
その物を見て言葉にならない恐怖を感じた理彩は床にゆっくり膝をついた。
『気を…失った…ままだったら…』
「大丈夫だ!!」
松田の声に顔を上げる。
「ちゃんと解体してやる!
そしてお前を無事にここから降ろしてやるから!!安心しろ!!」
『はいっ…』
ピロロピロロ
見計らったように松田の携帯電話が鳴った。
片手で取り出し肩で支え通話する。
「もしもし?」
《「現場に到着しましたか?」》
相手は杉下だった。
「ああ…厄介な状態だが解体を始めた
あと10分もねぇが…俺なら解体できるぜ
ここには東都タワーと違った厄介な仕掛けだらけの爆弾があるがな」
《「解体はできそうですか?」》
「俺を誰だと思ってやがる杉下!
元爆発物処理班のエースだったんだぜ」
《「そうでしたね」 》
「3分くらいあれば解体は終えると思うがもう頂上…
あの野郎は何故か3年前にこだわっている…
そろそろ始めるだろうな」
《「始めるとは?」》
「前と違って次の爆弾ヒントはねぇから気にしないで済むが…
前回はこの辺りで水銀レバーの起動スイッチを入れられたからな
杉下!念のため救助ヘリを頼む」
《「分かりました
ところで松田君」》
「何だよ?」
《「もしかして、
そこには…理彩さんが閉じ込められてはいませんか?」》
「っ!!よく分かったな杉下」
《「やはりそうでしたか…」》
《「はあ!?嬢ちゃんは一般人だ!?
何でそんなとこに!?」》
《「えー!?」》
《「おいおい…」》
杉下は通話をスピーカーモードにしているせいかトリオの声がした。
「伊丹と芹沢!!
耳元で叫ぶんじゃねぇ!うるせぇよ!」
《「なんだと!」》
「杉下…何で分かった?」
《「確か【書き忘れた1時の場所は
あの日打ち上げられなかったのあの席で命短し恋せよ乙女は1時に眠るように再び君を待とう
検討を祈る】でしたね?」》
「ああ」
松田は文章を思い出す。
《「最初は観覧車を連想することだとは思ったのですが…
もしかしたら別の意味もあるのでとは思いました」》
「別の意味だと!?」