お祓いに行きましょう
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やって来たのは花の里というお店。
ガラガラと引き戸を引く。
「いらっしゃいませ」
「すみませんね…早くから」
「いえいえ!
右京さんのお願いですから
ちょうど仕込みのためにお店にいてラッキーでしたね」
「そうでしたか」
「あら、松田さんもいらっしゃいませ」
「どうも」
女性は松田の背に遠慮がちにだが隠れた少女に気づいた。
「あら?可愛らしいお嬢さん
いらっしゃいませ」
『こ…こんにちは』
「何を緊張してんだ?お前」
『だって!
こういうお店は…見たことあるけど初めてなんです
緊張しちゃいます』
「そういうもんか?」
「仕方ないかもしれませんよ?
見たところまだ学生さんでしょ?」
『はい…高校生です』
「お名前を聞いてもいいかしら?」
『あの…毛利理彩と言います』
「理彩さんね
私はここで女将している宮部たまきです」
『たまきさんですね』
「右京さんとは知り合いなんですか?」
『私が元々松田さんと知り合いで…
事件で杉下さんにお会いしたのが昨年でそれから親しくさせてもらっています』
「そうだったの…
右京さんったらそこまで教えてくれなかったから」
『教えてくれなかったって?』
「さっき電話で【急で申し訳ありませんが…紹介したい方がいるので花の里に伺いますので何か簡単な物を用意お願いします】としか言ってくれなくて」
ジト目を杉下に向ける松田。
「何ですか?松田君」
「用件だけかよ!?」
「通じると思いまして」
「どこから来るんだその自信…」
「まぁ右京さんはそういう方ですから」
「んで…たまきさんは理解したのかよ!?」
「まぁ一応」
「マジかよ!?」
『あの…』
「どうかしましたか?」
『たまきさんと杉下さんってどういう関係なんですか?
行きつけのお店っていうのとは別の何か信頼関係ができているような気がするんですけど?』
「確かにな」
「実は…元夫婦だったので」
「『えっ!?』」
松田と理彩は互いを見てから杉下とたまきを見て驚く。
「あら、お二人とも同じ反応ですね」
「そうですね」
「予想外で叫ぶところだったぜ」
『びっくりです』
「そうですかね?」
「ってか…
俺は何回かここに来てるし会話してんのに初耳だぞ!?」
「言うのを忘れていただけですよ」
「知ってるとばかり」
『そうなんですか?松田さん』
「ああ」
「まぁ僕も色々ありましてね」
「過ぎたことですから」
『そうなんですか…別れても仲がいいのはいいことだと思います
夫婦でも仲が悪い人もいますから…うちの両親みたいに…
うちの両親の場合は、ただ素直じゃないだけですけどね』
「あら?理彩さんのご両親は仲が悪いんですか?」
『うちの両親も色々ありまして…
両親は今は別居中なんです
私はお母さんと暮らしていて、お父さんと姉の蘭とは別々に暮らしているんです』
「そう…訳ありなんですね」
「まぁ、理彩の父親は【眠りの小五郎】と呼ばれて最近活躍中の元刑事の私立探偵の毛利小五郎、母親は弁護士の妃英理
仕事で会うこともあるんだろ?」
『はい、どうしても言い争いしますけど協力はしています』
「理彩さんのご両親は有名な方たちなんですね」
『お父さんは名探偵なんて言われてますが…眠ってないと推理はダメダメでお父さんを頼ってくれた目暮さんに申し訳ないくらいなんです
私は迷う方の漢字の迷探偵がしっくりきますよ』
「そんなにひどいのか?」
『はい!
とにかく的外れなことを…
杉下さんと松田さんの推理を聞いていた方が私は安心できます』
「照れますね」
「いつか見たいもんだな」
『事件が起きたらいつもみたいに連絡しますね』
「そうだな
ただ…事件に遭遇したとなるとお祓いの効力がなかったことになるな」
『そうですね』
「お祓い?
理彩さんは事件に遭遇するんですか?」
『はい…お二人にはいつも助けてもらってます』
「そう…」
『私は血が苦手で…遭遇したくはないんですけどね』
「確か神戸さんも血が苦手でしたよね?右京さん」
「そうです」
「お話はこれくらいにして…
本当に簡単な物で申し訳ないけど召し上がれ」
『いただきます
あっ、おいしいです』
「よかった」
『和食好きなんです
自分ではあまり上手くできないけど』
「理彩さんはお料理するの?」
『お母さんが仕事で忙しいので小学生の頃から私が作っています』
「小学生から?
すごいのね」
『家庭科を習う前なので料理本とにらめっこしながらでしたけどね
お母さんは料理は壊滅的な腕前なので…鍛えましてなんとか味噌汁と卵焼きなどが作れるようになりました』
「そうだったの」
「何度か話を聞いて思うが…
母親が上手くなるわけじゃなく特訓に付き合っていた理彩の方が上達するってのがな」
「そんなにダメなんですか?」
『人が殺せるくらいだと思います
お父さんもよく我慢していたなぁと小学生の時に感心しました』
「おやまあ…」
『写真見ますか?』
「あるのかよ!?」
携帯を開き写真を見せる理彩。
「毛利探偵とガキか?」
『母がある事件のお礼にと料理をふるまったんですが…ご覧の通りです』
ガラガラと引き戸を引く。
「いらっしゃいませ」
「すみませんね…早くから」
「いえいえ!
右京さんのお願いですから
ちょうど仕込みのためにお店にいてラッキーでしたね」
「そうでしたか」
「あら、松田さんもいらっしゃいませ」
「どうも」
女性は松田の背に遠慮がちにだが隠れた少女に気づいた。
「あら?可愛らしいお嬢さん
いらっしゃいませ」
『こ…こんにちは』
「何を緊張してんだ?お前」
『だって!
こういうお店は…見たことあるけど初めてなんです
緊張しちゃいます』
「そういうもんか?」
「仕方ないかもしれませんよ?
見たところまだ学生さんでしょ?」
『はい…高校生です』
「お名前を聞いてもいいかしら?」
『あの…毛利理彩と言います』
「理彩さんね
私はここで女将している宮部たまきです」
『たまきさんですね』
「右京さんとは知り合いなんですか?」
『私が元々松田さんと知り合いで…
事件で杉下さんにお会いしたのが昨年でそれから親しくさせてもらっています』
「そうだったの…
右京さんったらそこまで教えてくれなかったから」
『教えてくれなかったって?』
「さっき電話で【急で申し訳ありませんが…紹介したい方がいるので花の里に伺いますので何か簡単な物を用意お願いします】としか言ってくれなくて」
ジト目を杉下に向ける松田。
「何ですか?松田君」
「用件だけかよ!?」
「通じると思いまして」
「どこから来るんだその自信…」
「まぁ右京さんはそういう方ですから」
「んで…たまきさんは理解したのかよ!?」
「まぁ一応」
「マジかよ!?」
『あの…』
「どうかしましたか?」
『たまきさんと杉下さんってどういう関係なんですか?
行きつけのお店っていうのとは別の何か信頼関係ができているような気がするんですけど?』
「確かにな」
「実は…元夫婦だったので」
「『えっ!?』」
松田と理彩は互いを見てから杉下とたまきを見て驚く。
「あら、お二人とも同じ反応ですね」
「そうですね」
「予想外で叫ぶところだったぜ」
『びっくりです』
「そうですかね?」
「ってか…
俺は何回かここに来てるし会話してんのに初耳だぞ!?」
「言うのを忘れていただけですよ」
「知ってるとばかり」
『そうなんですか?松田さん』
「ああ」
「まぁ僕も色々ありましてね」
「過ぎたことですから」
『そうなんですか…別れても仲がいいのはいいことだと思います
夫婦でも仲が悪い人もいますから…うちの両親みたいに…
うちの両親の場合は、ただ素直じゃないだけですけどね』
「あら?理彩さんのご両親は仲が悪いんですか?」
『うちの両親も色々ありまして…
両親は今は別居中なんです
私はお母さんと暮らしていて、お父さんと姉の蘭とは別々に暮らしているんです』
「そう…訳ありなんですね」
「まぁ、理彩の父親は【眠りの小五郎】と呼ばれて最近活躍中の元刑事の私立探偵の毛利小五郎、母親は弁護士の妃英理
仕事で会うこともあるんだろ?」
『はい、どうしても言い争いしますけど協力はしています』
「理彩さんのご両親は有名な方たちなんですね」
『お父さんは名探偵なんて言われてますが…眠ってないと推理はダメダメでお父さんを頼ってくれた目暮さんに申し訳ないくらいなんです
私は迷う方の漢字の迷探偵がしっくりきますよ』
「そんなにひどいのか?」
『はい!
とにかく的外れなことを…
杉下さんと松田さんの推理を聞いていた方が私は安心できます』
「照れますね」
「いつか見たいもんだな」
『事件が起きたらいつもみたいに連絡しますね』
「そうだな
ただ…事件に遭遇したとなるとお祓いの効力がなかったことになるな」
『そうですね』
「お祓い?
理彩さんは事件に遭遇するんですか?」
『はい…お二人にはいつも助けてもらってます』
「そう…」
『私は血が苦手で…遭遇したくはないんですけどね』
「確か神戸さんも血が苦手でしたよね?右京さん」
「そうです」
「お話はこれくらいにして…
本当に簡単な物で申し訳ないけど召し上がれ」
『いただきます
あっ、おいしいです』
「よかった」
『和食好きなんです
自分ではあまり上手くできないけど』
「理彩さんはお料理するの?」
『お母さんが仕事で忙しいので小学生の頃から私が作っています』
「小学生から?
すごいのね」
『家庭科を習う前なので料理本とにらめっこしながらでしたけどね
お母さんは料理は壊滅的な腕前なので…鍛えましてなんとか味噌汁と卵焼きなどが作れるようになりました』
「そうだったの」
「何度か話を聞いて思うが…
母親が上手くなるわけじゃなく特訓に付き合っていた理彩の方が上達するってのがな」
「そんなにダメなんですか?」
『人が殺せるくらいだと思います
お父さんもよく我慢していたなぁと小学生の時に感心しました』
「おやまあ…」
『写真見ますか?』
「あるのかよ!?」
携帯を開き写真を見せる理彩。
「毛利探偵とガキか?」
『母がある事件のお礼にと料理をふるまったんですが…ご覧の通りです』