緋色の捜査官(切り札と真実)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「それで、先程の切り札のことはいつ知ったんだ?」
松田の運転する車の中、後ろの座席に乗っている赤井が問いかけた。
【江戸川コナンの指紋は工藤新一の指紋と同じだ】
それが松田が赤井に耳打ちした言葉だった。
「それな
降谷に楠田の件を聞いた後に来葉峠の事故の話を知ってな
チビ探偵の携帯電話の指紋を事故の遺体と同一人物かを鑑定したのは鑑識にいる俺の知り合いでな
そいつに詳しく話を聞いたら面白いこと言ってやがったのさ
指紋がチビ探偵とは別人のもんだってな」
「ホォー…」
「今日の作戦を降谷と打ち合わせをした日に空いた時間に鑑識に行ってその鑑定のデータを見せてもらった
そしたら間違いなく別人のもんだった
警視庁のデータベースにあるとある人物の指紋と何故か一致した」
「そうか…」
「それが分かればあとは簡単に調べがついた
その人物の指紋は最近消息不明だった高校生のもんだからな
その人物が消えた頃に急にチビ探偵が現れた
そして同じ頃から急に探偵の毛利小五郎が眠りの小五郎として有名になった」
「…」
「今日の昼間に降谷と工藤家の周りをリサーチしたんだぜ
近所の阿笠って博士の発明品についてな
降谷と俺は工藤家に居候している沖矢昴が赤井だと睨んでいたから確証が欲しくてリサーチしていたんだがそこで変声機の存在を知った
だから阿笠って博士がチビ探偵に発明品を渡していてもおかしくねぇと思った
なんせ阿笠って博士がチビ探偵の保護者としてチビ探偵の友達の子供たちとキャンプなどに出かけるほど仲がいいという話をある人物から聞いていたからな
それで確信した」
「それが毛利小五郎と関係するのか?」
「チビ探偵が今住んでいるのはその毛利探偵のところだ
聞いた話ではチビ探偵は阿笠って博士の遠縁の子で面倒を見て欲しいとお願いされ毛利小五郎の娘がそれを引き受けたってんだからな」
「確かに阿笠博士はボウヤやその友達の子供たちと仲がいいが…」
「本人は必死にガキのフリをしてるようだがあの頭のキレの良さや知識量はただの小学生にしてはおかしすぎだろ」
「そうだな…」
「それにまだおかしいことがあんだわ
俺はある人物からはチビ探偵は工藤優作の妻の遠縁だと聞いていた」
「遠縁が二人も身近にいるのが出来すぎているということか?」
「めったにねぇだろそんなこと
まだ近い親戚が近所にくらいなら分からなくもねぇけど遠縁となると親に聞いてもどこにいるかなんて年賀状のやり取りがあったとしてもはっきりしねぇもんだろ」
「そうだな」
「そして工藤夫婦は高校生の息子が消息不明になっていても捜索願いも出さずにいる
まぁ学校にはさすがに休学手続きをしたらしいがな
それらの情報からありとあらゆる可能性を考えた結果行き着いた答えだ」
「なるほど」
「あとは本人に聞いて答え合わせをするだけだ」
「と、まあ話はこんなところでしょうか」
「実に興味深いお話でした
先程の事件の話も凄かったですが今の話の方がもっと興味深いです
何かの本の内容ですよね?」
「いえ、フィクションではなく真実ですよ
この家の子供に起きたね」
「この家の…?」
「そう、あんなに新聞に取り上げられるほどの活躍をしていた高校生の少年の姿が突然見なくなった
世間では少年は消息不明だとか死んだと言う人もいる
なのに幼なじみの少女には連絡をたまにしているそうですが電話の声だけしか聞けないそうです」
「…」
「親しい人物たちの前に姿を見せられないわけがあるとしか思えませんね
では少年はどこに?という疑問しか残らない」
「…確かに…」
「その少年が消えた頃に急にある子供が現れた
そして同じ頃から毛利探偵が探偵として有名になっていく
自分は一応毛利探偵の弟子ですが、失礼ながらその立場から言わせてもらうと毛利探偵はそこまで頭がよろしくない
的外れな推理をするところがあります
なのに眠りながら事件の推理を話している時はまるで別人のようだ
本当は誰かが操っている」
「…」
「そうですよね?
江戸川コナン君…いや…工藤新一君と呼ぶべきかな」
「…」
「降参するしかないんじゃないか
新一」
「っ!!
なるほど!そういうからくりか!
してやられた!!」
沖矢が喋ったはずなのにその声は別人のもの。
驚くことにその声はさっきまでテレビの向こう側にいたはずの声だったから安室は驚いた。
「降りて来たらどうだ?
恐らく彼はお前を悪いようにはしないだろ」
沖矢はマスクを外す。
その素顔は工藤優作だった。
ガチャ…キィー
少ししてリビングの扉が開いた。
そこに立っていたのは険しい表情のコナンだった。
「やあコナン君
やっぱりいたね」
「あ、安室…さん…」
「ごめんね
このとっておきの切り札はギリギリまで使うつもりはなかったんだけど赤井を確保できなかったから何かしらの成果が欲しくてね」
「…いつから…知って…?」
「知ったのは昨日だよ」
「…え…?」
「聞いた時はびっくりしたけどね」
「誰に…」
松田の運転する車の中、後ろの座席に乗っている赤井が問いかけた。
【江戸川コナンの指紋は工藤新一の指紋と同じだ】
それが松田が赤井に耳打ちした言葉だった。
「それな
降谷に楠田の件を聞いた後に来葉峠の事故の話を知ってな
チビ探偵の携帯電話の指紋を事故の遺体と同一人物かを鑑定したのは鑑識にいる俺の知り合いでな
そいつに詳しく話を聞いたら面白いこと言ってやがったのさ
指紋がチビ探偵とは別人のもんだってな」
「ホォー…」
「今日の作戦を降谷と打ち合わせをした日に空いた時間に鑑識に行ってその鑑定のデータを見せてもらった
そしたら間違いなく別人のもんだった
警視庁のデータベースにあるとある人物の指紋と何故か一致した」
「そうか…」
「それが分かればあとは簡単に調べがついた
その人物の指紋は最近消息不明だった高校生のもんだからな
その人物が消えた頃に急にチビ探偵が現れた
そして同じ頃から急に探偵の毛利小五郎が眠りの小五郎として有名になった」
「…」
「今日の昼間に降谷と工藤家の周りをリサーチしたんだぜ
近所の阿笠って博士の発明品についてな
降谷と俺は工藤家に居候している沖矢昴が赤井だと睨んでいたから確証が欲しくてリサーチしていたんだがそこで変声機の存在を知った
だから阿笠って博士がチビ探偵に発明品を渡していてもおかしくねぇと思った
なんせ阿笠って博士がチビ探偵の保護者としてチビ探偵の友達の子供たちとキャンプなどに出かけるほど仲がいいという話をある人物から聞いていたからな
それで確信した」
「それが毛利小五郎と関係するのか?」
「チビ探偵が今住んでいるのはその毛利探偵のところだ
聞いた話ではチビ探偵は阿笠って博士の遠縁の子で面倒を見て欲しいとお願いされ毛利小五郎の娘がそれを引き受けたってんだからな」
「確かに阿笠博士はボウヤやその友達の子供たちと仲がいいが…」
「本人は必死にガキのフリをしてるようだがあの頭のキレの良さや知識量はただの小学生にしてはおかしすぎだろ」
「そうだな…」
「それにまだおかしいことがあんだわ
俺はある人物からはチビ探偵は工藤優作の妻の遠縁だと聞いていた」
「遠縁が二人も身近にいるのが出来すぎているということか?」
「めったにねぇだろそんなこと
まだ近い親戚が近所にくらいなら分からなくもねぇけど遠縁となると親に聞いてもどこにいるかなんて年賀状のやり取りがあったとしてもはっきりしねぇもんだろ」
「そうだな」
「そして工藤夫婦は高校生の息子が消息不明になっていても捜索願いも出さずにいる
まぁ学校にはさすがに休学手続きをしたらしいがな
それらの情報からありとあらゆる可能性を考えた結果行き着いた答えだ」
「なるほど」
「あとは本人に聞いて答え合わせをするだけだ」
「と、まあ話はこんなところでしょうか」
「実に興味深いお話でした
先程の事件の話も凄かったですが今の話の方がもっと興味深いです
何かの本の内容ですよね?」
「いえ、フィクションではなく真実ですよ
この家の子供に起きたね」
「この家の…?」
「そう、あんなに新聞に取り上げられるほどの活躍をしていた高校生の少年の姿が突然見なくなった
世間では少年は消息不明だとか死んだと言う人もいる
なのに幼なじみの少女には連絡をたまにしているそうですが電話の声だけしか聞けないそうです」
「…」
「親しい人物たちの前に姿を見せられないわけがあるとしか思えませんね
では少年はどこに?という疑問しか残らない」
「…確かに…」
「その少年が消えた頃に急にある子供が現れた
そして同じ頃から毛利探偵が探偵として有名になっていく
自分は一応毛利探偵の弟子ですが、失礼ながらその立場から言わせてもらうと毛利探偵はそこまで頭がよろしくない
的外れな推理をするところがあります
なのに眠りながら事件の推理を話している時はまるで別人のようだ
本当は誰かが操っている」
「…」
「そうですよね?
江戸川コナン君…いや…工藤新一君と呼ぶべきかな」
「…」
「降参するしかないんじゃないか
新一」
「っ!!
なるほど!そういうからくりか!
してやられた!!」
沖矢が喋ったはずなのにその声は別人のもの。
驚くことにその声はさっきまでテレビの向こう側にいたはずの声だったから安室は驚いた。
「降りて来たらどうだ?
恐らく彼はお前を悪いようにはしないだろ」
沖矢はマスクを外す。
その素顔は工藤優作だった。
ガチャ…キィー
少ししてリビングの扉が開いた。
そこに立っていたのは険しい表情のコナンだった。
「やあコナン君
やっぱりいたね」
「あ、安室…さん…」
「ごめんね
このとっておきの切り札はギリギリまで使うつもりはなかったんだけど赤井を確保できなかったから何かしらの成果が欲しくてね」
「…いつから…知って…?」
「知ったのは昨日だよ」
「…え…?」
「聞いた時はびっくりしたけどね」
「誰に…」