とある日。
「調べた楠田に関した情報はこんなとこだな」
松田は降谷に楠田の件を報告していた。
「すまない
助かった」
「お前がそこまで楠田の件を気にして調べてんのはあの病院にFBIもいたってことはどうせ例の組織絡みなんだろ？」
「…まぁな」
「俺は楠田って男がスパイか工作員だと睨んでるがどうなんだ？」
「お前を関わらせないためにもこれ以上は何も詮索しないで欲しいんだが…」
「だが気になるじゃねぇか」
「まぁ組織の末端の奴だったってことだけは教えおく」
「そうか
まぁ何か俺に手伝えることがあればいつでも遠慮せず言えよ」
「あぁ」












「そういえば、少し前にキール争奪作戦のあたりから行方が分からない楠田陸道ですが近くで見つかった彼の名義の車から飛沫血痕が見つかったらしいですよ
ですが車から死体などは見つかっていないそうですがね」
「⁉
一体どこからそんな情報を仕入れてきた訳？バーボン」
「毛利探偵の弟子という立場を使って刑事たちに聞き込みした結果とだけ言っておきますよ
ただ、一部はっきりしない情報がありますのでちゃんとした確証が欲しいところですけどね」
「そう…」
「もう少しFBIの捜査官たちに接触して揺さぶりをかけてみますよ
もちろん手伝ってくれますよね？」
「…分かったわ」
接触し二人は後日確信を得るのだった。




















「そういえば松田君
先日の調べ物ですが」
杉下は松田に話しかけた。
「もうその用は済んだ」
「おや、そうでしたか
実は少し気になる事件を耳にしましてね」
「は？気になる事件？」
「松田君の調べ物に関係するかと思い調べてみたんですがね
病院での事件の数日後に来葉峠で車が炎上したという事故がありましてね
男性の焼死体が発見されたんですが、焼死体は拳銃で撃たれた跡がありました
当初その男性の身元が分からなかったのですが、数時間後にひょんなことから男性の身元が分かったそうですよ」
「はぁ!?
ってかただの事故じゃなく焼死体は銃で撃たれてたのかよ!?」
「えぇ、その焼死体の男性はコナン君と接触していたようでコナン君の携帯電話に付着した指紋と男性がズボンのポケットに片手だけ入れた状態だったらしく燃えずにいたため指紋を採取でき照合できたのだと米沢さんが言っていました」
「片手だけポケットにだと？」
「しかもその携帯電話を持って警察に来たのはコナン君ではなく金髪のアメリカ人の女性だったそうです
コナン君の知り合いだそうですがね」
「アメリカ人？
焼死体もアメリカ人なのか？」
「焼死体は日本人でしたよ」
「そうか」
(あ？待てよ
今、杉下は来葉峠って言ったか？
確か最近その単語聞いたことあるよな
どこでだ!?)
考え込む松田。
(あ…あれか！例の組織絡みの!!
降谷から来葉峠って聞いたよな)
数秒後に松田はふとある情報を思い出したのだ。

【「奴は組織の手にかかり来葉峠で殺された
まぁ俺は奴が死んだなんてこれっぽっちも思ってないが‼
そんな簡単に死ぬような男じゃないからな」】

(降谷が言ってたFBIの赤井って奴が組織の手にかかり殺された場所が来葉峠じゃねぇかよ!!
始末されたとか言ってたしたぶん無関係じゃねぇよな？
降谷に確認した方がいいな)
松田は降谷に連絡することを考え杉下の話を聞きながらメールを作成するのだった。





















「メールのことだが…」
その日の夜、時間を作った降谷と会った。
「楠田の件を調べていたのを上司の杉下に見つかってな」
「は？」
「お前の名前は出してねぇから安心しろよ
ただ俺が気になるから調べてたって言ってあるしな
そしたら杉下の気になるセンサーに反応したらしくてとある事故のことを調べたらしく俺が調べてたことに関係あるかもしれねぇって」
「そ、そうか
で、その事故って？」
「あぁ
病院での事件の数日後に来葉峠で車が炎上したという事故があり車の中からは男性の焼死体が発見された
しかも焼死体は拳銃で撃たれた跡があった
当初その男性の身元が分からなかったが数時間後にひょんなことから男性の身元が分かった」
「ただの事故じゃなく焼死体は銃で!?」
「あぁ、しかもその焼死体の男性はチビ探偵こと江戸川コナンと接触していた
チビ探偵の携帯電話に付着した指紋と男性がズボンのポケットに片手だけ入れた状態だったらしく燃えずにいたため指紋を採取でき照合できたんだとさ」
「片手だけポケットに？」
「しかもその携帯電話を持って警察に来たのはチビ探偵ではなく金髪のアメリカ人の女性だったらしいぜ
しかもチビ探偵の知り合いだったってよ」
「アメリカ人？
焼死体もアメリカ人なのか？」
「いや焼死体は日本人だとよ」
「それが楠田に関係あると？」
「事件と事故の日が近いからな
それにお前がFBIの赤井が来葉峠で組織に消されたって前に言ってただろ」