おまけ

会計して出て行こうとする松田と理彩を安室は見ていた。
「さてと駐車場に行かねぇとな」
『はい』
「(まぁポアロには専用駐車場ないからな…
ここには近場に車を停めて歩いてくるか店の前に路駐できるのは2台までだからな
そうか、理彩さんは松田が運転する車でここまで来たのか！)」
「どこか寄るところあるか？」
『ないです
あるなら陣平さんに任せますよ？
夕食のこともありますから』
「分かった」
歩き始めた。
「(夕食も一緒なのか!?
そんな会話をしていた気もするが…)」
安室が驚いてるうちに二人は歩き始めている。
しかも自然と手を繋ぐ二人を安室は見てしまった。
「(はぁ!?おい松田!?
理彩さんと親しいんだろうがいくら何でも高校生の少女と手を繋ぐ必要がどこにある!?
そういう趣味でもあったのかお前!?
それは下手すれば犯罪ギリギリじゃないのか？
松田は刑事だし…大丈夫なのか？)」
安室は思わず外に出て二人を確認する。
ここからでは会話は分からないが時折笑いながら会話して歩いている前方の二人。
「(まぁ会話は分からないが理彩さんは松田と手を繋げて何だか嬉しそうだな
昔、萩に見せられた少女漫画に出てきそうなシチュエーションって感じだよな
あの時は松田は関心なさそうにしていたが実はあの時こっそり見ていて勉強していたなんてことはないよな…？
さっきも店内で少女漫画みたいなことやってたなあの二人
理彩さんは高校生だからそういう漫画好きそうだな
松田がその再現を理彩さんのためにしてやってるとか？
それとも松田は本気であれをやっているのか？)」
などと少し勘違いなことを思っている安室が二人を観察していたことは松田と理彩は知らない。


END