黄金の林檎
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『(蘭…泣きたいみたい…
やっぱり気にしてるのかな…
ローズさんの言葉…)』
理彩は蘭を見た。
「(何もかも私のせいだ!)」
ザザッ
「『!?』」
二人の目の前に怪しい人が現れた。
「(長髪の…)」
『(日本人!?)』
ザァアアと雨の音だけが響く。
コツコツと目の前の人が歩くだけでその近づいてくる足音に恐怖し蘭と理彩は思わず互いに抱きつく。
コツコツ
ガサッ
『(あれ…拳銃だよね……
ダメっ早く逃げなきゃ!
でも緊張してて動けないよ!
拳銃は見るな私!見ちゃダメっ)』
自分に言い聞かせる理彩。
蘭も突然のことにびっくりしていた。
「おい早く乗れ!
そいつはきっと例の通り魔だ!」
タクシーの運転手の声に二人の緊張は頂点に達した。
そう…実は劇場に着く前に有希子から最近通り魔がうろついているから気をつけるように言われていた。
「くそっ」
ブィーンとタクシーは蘭と理彩を置き去りにして逃げて行った。
「ちょっ…」
「日本人か…?」
「え?」
「日本人かと聞いているんだ」
「あっ…はい」
「怪しい男を見なかったか?」
『え?』
「長髪にヒゲ面の日本人だ…」
『いえ…』
「見てません…」
キィー
「見つかりましたか?」
『(ひいっ!また人!)』
「いや、いたのは観光客
どうやらこの通りには来ていないようだ…」
先ほどの男性は新たにやって来た人に説明している。
「我々と一戦交えて興奮した野獣がこんな獲物を見逃すはずがないからな」
「そうですね」
「とにかくここは危険だ
通り魔がうろついているから気をつけろ!
早くあの右に曲がり表通りに出ればタクシーはつかまるはずだ」
『(あれ?心配してくれてるの?この人?
さっきまで凄い怖いオーラだったのに…)』
理彩は目の前の男性の言動に首を傾げる。
「あのっ…連れが…連れを待ってるんですっ
私達と同じ高一の男の子が」
「じゃあ君たちとその連れにもう一度だけ言う!
消えろ!このエリアから今すぐに!!
通り魔の被害に遭いたいなら止めやしないがな」
男性はそれだけ言うと仲間と立ち去る。
『(FBI…?)』
理彩は立ち去る男性の仲間の背中の文字を見た。
『(通り魔を追ってるのかな?
新一は大丈夫かな?)』
「新一!ちょっとっ」
我にかえった蘭は新一が入って行ったビルの中に入って行く。
『えっ!ちょっと蘭!一人にしないでよ!』
理彩は蘭を追いかける。
「はぁはぁ…」
『ねぇ蘭?大丈夫?
凄い汗だよ?』
「大丈夫…」
階段を登っている蘭と理彩だが蘭が珍しく汗をかいて呼吸が荒い。
カンカン
上から誰かが降りて来る音がする。
「もしかして新一?」
『どうかな?』
二人が見上げた瞬間、上から降りて来たのは新一ではなかった。
「銀髪?」
「逃げろ蘭!理彩!
そいつは例の通り魔だ!!」
すぐ上から新一が二人に言った。
「ふふっ…そういうことだお嬢ちゃんたち
うまくここに潜り込んだがあのボウズに見つかっちまってよ…
まあ恨むんならこういう結末を用意していた…神様って奴を恨むんだな」
バキッ
「え?」
グラッ
通り魔のいた柵が急に外れ通り魔が体勢を崩した。
ガシッ
『蘭!?』
落ちそうになった通り魔を蘭が寸前で服を掴み通り魔は落ちなかった。
「早くつかまって!
雨で手が…」
ガシッ
「え?」
横から手が伸びた。
「くそっ!世話の焼ける野郎だぜ」
「新一!」
『待ってて!今引き上げるから通り魔さん!』
「理彩まで!」
理彩も加わり三人は通り魔を助けようとする。
ガシッガシッ
「「『え?』」」
すると通り魔が自らの腕力で階段の踏み板に手をかけ軽やかに新一たちを飛び越え着地した。
「何故だ…何故助けた…」
通り魔は何故自分を助けたのか三人に問う。
「ふんっ
わけなんているのかよ」
「は?」
「人が人を殺す動機なんて知ったこっちゃねぇよ
人が人を助ける理由に…論理的な答えなんて必要かよ」
「…」
ズルッ
ドサッ
『蘭!?』
「おい!蘭!?しっかりしろ!」
蘭が急に倒れてしまった。
ガチャと拳銃を構える通り魔。
「止めときな
手負いってことは追っ手がうろついているってことは
サイレンサーもなしに銃をぶっ放せばあんたを追ってた警察がすっ飛んで来るぜ?
かといって俺もあんたを捕まえられる状況じゃねぇからこの場は見逃してやるよ
また会うことがあれば容赦はしねぇよ」
新一は蘭を抱えて降りる。
『あ…あの…通り魔さん』
理彩は通り魔に話しかけた。
『これ…貸してあげます…
血が出てるから…このハンカチ使えば警察は血を追えなくなります』
「っ!?」
ハンカチを通り魔に渡す理彩。
やっぱり気にしてるのかな…
ローズさんの言葉…)』
理彩は蘭を見た。
「(何もかも私のせいだ!)」
ザザッ
「『!?』」
二人の目の前に怪しい人が現れた。
「(長髪の…)」
『(日本人!?)』
ザァアアと雨の音だけが響く。
コツコツと目の前の人が歩くだけでその近づいてくる足音に恐怖し蘭と理彩は思わず互いに抱きつく。
コツコツ
ガサッ
『(あれ…拳銃だよね……
ダメっ早く逃げなきゃ!
でも緊張してて動けないよ!
拳銃は見るな私!見ちゃダメっ)』
自分に言い聞かせる理彩。
蘭も突然のことにびっくりしていた。
「おい早く乗れ!
そいつはきっと例の通り魔だ!」
タクシーの運転手の声に二人の緊張は頂点に達した。
そう…実は劇場に着く前に有希子から最近通り魔がうろついているから気をつけるように言われていた。
「くそっ」
ブィーンとタクシーは蘭と理彩を置き去りにして逃げて行った。
「ちょっ…」
「日本人か…?」
「え?」
「日本人かと聞いているんだ」
「あっ…はい」
「怪しい男を見なかったか?」
『え?』
「長髪にヒゲ面の日本人だ…」
『いえ…』
「見てません…」
キィー
「見つかりましたか?」
『(ひいっ!また人!)』
「いや、いたのは観光客
どうやらこの通りには来ていないようだ…」
先ほどの男性は新たにやって来た人に説明している。
「我々と一戦交えて興奮した野獣がこんな獲物を見逃すはずがないからな」
「そうですね」
「とにかくここは危険だ
通り魔がうろついているから気をつけろ!
早くあの右に曲がり表通りに出ればタクシーはつかまるはずだ」
『(あれ?心配してくれてるの?この人?
さっきまで凄い怖いオーラだったのに…)』
理彩は目の前の男性の言動に首を傾げる。
「あのっ…連れが…連れを待ってるんですっ
私達と同じ高一の男の子が」
「じゃあ君たちとその連れにもう一度だけ言う!
消えろ!このエリアから今すぐに!!
通り魔の被害に遭いたいなら止めやしないがな」
男性はそれだけ言うと仲間と立ち去る。
『(FBI…?)』
理彩は立ち去る男性の仲間の背中の文字を見た。
『(通り魔を追ってるのかな?
新一は大丈夫かな?)』
「新一!ちょっとっ」
我にかえった蘭は新一が入って行ったビルの中に入って行く。
『えっ!ちょっと蘭!一人にしないでよ!』
理彩は蘭を追いかける。
「はぁはぁ…」
『ねぇ蘭?大丈夫?
凄い汗だよ?』
「大丈夫…」
階段を登っている蘭と理彩だが蘭が珍しく汗をかいて呼吸が荒い。
カンカン
上から誰かが降りて来る音がする。
「もしかして新一?」
『どうかな?』
二人が見上げた瞬間、上から降りて来たのは新一ではなかった。
「銀髪?」
「逃げろ蘭!理彩!
そいつは例の通り魔だ!!」
すぐ上から新一が二人に言った。
「ふふっ…そういうことだお嬢ちゃんたち
うまくここに潜り込んだがあのボウズに見つかっちまってよ…
まあ恨むんならこういう結末を用意していた…神様って奴を恨むんだな」
バキッ
「え?」
グラッ
通り魔のいた柵が急に外れ通り魔が体勢を崩した。
ガシッ
『蘭!?』
落ちそうになった通り魔を蘭が寸前で服を掴み通り魔は落ちなかった。
「早くつかまって!
雨で手が…」
ガシッ
「え?」
横から手が伸びた。
「くそっ!世話の焼ける野郎だぜ」
「新一!」
『待ってて!今引き上げるから通り魔さん!』
「理彩まで!」
理彩も加わり三人は通り魔を助けようとする。
ガシッガシッ
「「『え?』」」
すると通り魔が自らの腕力で階段の踏み板に手をかけ軽やかに新一たちを飛び越え着地した。
「何故だ…何故助けた…」
通り魔は何故自分を助けたのか三人に問う。
「ふんっ
わけなんているのかよ」
「は?」
「人が人を殺す動機なんて知ったこっちゃねぇよ
人が人を助ける理由に…論理的な答えなんて必要かよ」
「…」
ズルッ
ドサッ
『蘭!?』
「おい!蘭!?しっかりしろ!」
蘭が急に倒れてしまった。
ガチャと拳銃を構える通り魔。
「止めときな
手負いってことは追っ手がうろついているってことは
サイレンサーもなしに銃をぶっ放せばあんたを追ってた警察がすっ飛んで来るぜ?
かといって俺もあんたを捕まえられる状況じゃねぇからこの場は見逃してやるよ
また会うことがあれば容赦はしねぇよ」
新一は蘭を抱えて降りる。
『あ…あの…通り魔さん』
理彩は通り魔に話しかけた。
『これ…貸してあげます…
血が出てるから…このハンカチ使えば警察は血を追えなくなります』
「っ!?」
ハンカチを通り魔に渡す理彩。