黄金の林檎
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
有希子は集められた関係者たちに推理を話していく。
「ねぇ新一?
奈落を使ったのは分かったけどどうしてあの人が犯人になるのよ?」
「鏡の高さからヒースが奈落を使った場合に胸を撃たれた角度は真上からになるだろ?
鏡の前にいたローズしかあり得ないわけだ
もしもあのテラス席からあの奈落を狙うには鏡が邪魔になるだろ?」
「確かに…」
「あそこからでは無理
だから理彩の隠れる場所って発言でトリックが分かった瞬間に犯人が導きだされたわけだ
あのレーザーサイトはフェイクだ
あそこから撃ったと思わせるための犯人のトリックだった
あのローズが考えたな」
「…どうして…ローズが…」
『蘭…思い出してみて?
事件当時の舞台にいた女優たちの配置
みんなどこにいた?』
「え…配置?」
「イベリスは腰を抜かし、アカネは祈るようにひざまずいていた
二人は鏡からは少し離れていた
一番高い位置にいたのはリラだが煙で下半身は隠れてたけど手元は丸見えだから除外される
そしてローズは鏡の一番近くに倒れていたから容疑者になる
スタッフから奈落の利用を説明されてたはずさ
ヒースとローズにはな」
「どうして?」
「奈落の場所に鉄のフタがあったろ?
鉄のフタを鏡に立てかけ奈落を利用したあとでフタを閉める人が必要になる
だからスタッフは鏡の前に倒れる演技をするローズにその役目を頼んだのさ
まさか、まんまとローズがそれを利用するなんてな」
「信じられないよ…」
ステージでは新一の言ったトリックを再現していた。
奈落からは羽と薬莢が見つかりローズが犯人だと断言できるヒースが死ぬ間際に掴んだ手形がローズの手袋から発見された。
ローズはヒースを愛していたわけではなく彼が演じる天使を愛していたのだと動機を言った。
彼以外があの天使の役をやるのは耐えられない…だから天使のまま殺してやったとローズはそう言った。
連行される途中…ローズは蘭の側を通りながら何か囁いた。
蘭は驚く。
「ありがとう可愛い天使さん…
おかげで想いが遂げられたわ」
「え…」
「アハハハ」と笑いながらローズは連行された。
事件が解決し有希子は警察で事情聴取があるからと新一たちと別れた。
新一たちはタクシーを使いホテルに戻ることになった。
だがタクシーに乗った蘭の表情は固かった。
『ねぇ新一』
「何だよ」
『蘭…元気ないから何かない?
何でもいいから元気づけてあげてよ』
理彩は助手席から後ろの席にいる新一に蘭を元気づけるように小声で言った。
「何かって…何だよ!」
『ホームズ話でも何でもいいの!
蘭…多分ローズさんのあの言葉を気にしてるから』
「…はぁ…仕方ねぇか…」
新一は蘭に話しかけるが蘭はぼーっとしている。
反応のない蘭に新一は直球にローズの言われたことを気にしてるのかと蘭に問う。
「え?英語だったから…あまり聞き取れなくて…彼女何て言ってたのかなぁって」
「聞き取れなかったんならそれでいいんだ
別に大したことじゃないから」
「そう?」
「それより窓を閉めろよ!
風邪ひくぞ!
今朝から風邪っぽいっておめぇ言ってたろ?」
「そんなの治ったよ
それに窓を閉めたらよく見えないんだもん!ニューヨークの夜景」
「でもよ…雨が中に入ってシートが濡れたら運転手が困るだろ?」
「大丈夫よ!濡れたらこのハンカチで拭いて降りるから」
蘭はシャロンにもらったハンカチを新一に見せる。
「ったく…」
新一は呆れていた。
「(蘭のどこが落ち込んでんだよ!理彩!!)」
『(明らかに無理してるもん蘭…
それくらい気づいてあげてよ新一!
幼なじみなんだから!
何年近くにいるの!?)』
「(はぁ?あれのどこが?)」
『(鈍い…)』
「(おめぇには言われたくねぇよ)」
またまた小言の会話。
ヒュー…
ヒラヒラ
「あっ!止まって!止まって下さい!!」
「え?」
キィー
蘭の声に運転手はタクシーを急ブレーキ。
『うわっと!』
ゴンっ
「いてっ」
「ちょっと待ってて下さい!
舞っちゃったハンカチ探して来ます」
蘭はタクシーを降りて探す。
新一と理彩も降りて探すが見当たらない。
「ほっとけよ!ただのハンカチだろ?」
「ただのじゃないよ!
あれはシャロンからもらった大事なハンカチよ」
『どこかに飛ばされちゃったかもね…』
「そんな…」
「ん?もしかしてあれじゃねぇか?」
新一はビルの階段の上の方に布を見つけた。
「誰もいない廃ビルみてーだな
俺が取りに行ってやるから蘭は理彩とそこで待ってろよ」
「うん…」
新一はビルの中に入って行く。
【やっぱり神様なんていないわね…
神様がいるならこんな酷い仕打ちしないもの…】
【ありがとう…おかげで想いが遂げられたわ】
「(もしかして…シャロンは分かってたのかな…ローズが殺人を犯す事が…
私がローズを助けたから…ヒースはあんな事に…
私のせいだ!私のっ!)」
蘭は自分を責めた。
「ねぇ新一?
奈落を使ったのは分かったけどどうしてあの人が犯人になるのよ?」
「鏡の高さからヒースが奈落を使った場合に胸を撃たれた角度は真上からになるだろ?
鏡の前にいたローズしかあり得ないわけだ
もしもあのテラス席からあの奈落を狙うには鏡が邪魔になるだろ?」
「確かに…」
「あそこからでは無理
だから理彩の隠れる場所って発言でトリックが分かった瞬間に犯人が導きだされたわけだ
あのレーザーサイトはフェイクだ
あそこから撃ったと思わせるための犯人のトリックだった
あのローズが考えたな」
「…どうして…ローズが…」
『蘭…思い出してみて?
事件当時の舞台にいた女優たちの配置
みんなどこにいた?』
「え…配置?」
「イベリスは腰を抜かし、アカネは祈るようにひざまずいていた
二人は鏡からは少し離れていた
一番高い位置にいたのはリラだが煙で下半身は隠れてたけど手元は丸見えだから除外される
そしてローズは鏡の一番近くに倒れていたから容疑者になる
スタッフから奈落の利用を説明されてたはずさ
ヒースとローズにはな」
「どうして?」
「奈落の場所に鉄のフタがあったろ?
鉄のフタを鏡に立てかけ奈落を利用したあとでフタを閉める人が必要になる
だからスタッフは鏡の前に倒れる演技をするローズにその役目を頼んだのさ
まさか、まんまとローズがそれを利用するなんてな」
「信じられないよ…」
ステージでは新一の言ったトリックを再現していた。
奈落からは羽と薬莢が見つかりローズが犯人だと断言できるヒースが死ぬ間際に掴んだ手形がローズの手袋から発見された。
ローズはヒースを愛していたわけではなく彼が演じる天使を愛していたのだと動機を言った。
彼以外があの天使の役をやるのは耐えられない…だから天使のまま殺してやったとローズはそう言った。
連行される途中…ローズは蘭の側を通りながら何か囁いた。
蘭は驚く。
「ありがとう可愛い天使さん…
おかげで想いが遂げられたわ」
「え…」
「アハハハ」と笑いながらローズは連行された。
事件が解決し有希子は警察で事情聴取があるからと新一たちと別れた。
新一たちはタクシーを使いホテルに戻ることになった。
だがタクシーに乗った蘭の表情は固かった。
『ねぇ新一』
「何だよ」
『蘭…元気ないから何かない?
何でもいいから元気づけてあげてよ』
理彩は助手席から後ろの席にいる新一に蘭を元気づけるように小声で言った。
「何かって…何だよ!」
『ホームズ話でも何でもいいの!
蘭…多分ローズさんのあの言葉を気にしてるから』
「…はぁ…仕方ねぇか…」
新一は蘭に話しかけるが蘭はぼーっとしている。
反応のない蘭に新一は直球にローズの言われたことを気にしてるのかと蘭に問う。
「え?英語だったから…あまり聞き取れなくて…彼女何て言ってたのかなぁって」
「聞き取れなかったんならそれでいいんだ
別に大したことじゃないから」
「そう?」
「それより窓を閉めろよ!
風邪ひくぞ!
今朝から風邪っぽいっておめぇ言ってたろ?」
「そんなの治ったよ
それに窓を閉めたらよく見えないんだもん!ニューヨークの夜景」
「でもよ…雨が中に入ってシートが濡れたら運転手が困るだろ?」
「大丈夫よ!濡れたらこのハンカチで拭いて降りるから」
蘭はシャロンにもらったハンカチを新一に見せる。
「ったく…」
新一は呆れていた。
「(蘭のどこが落ち込んでんだよ!理彩!!)」
『(明らかに無理してるもん蘭…
それくらい気づいてあげてよ新一!
幼なじみなんだから!
何年近くにいるの!?)』
「(はぁ?あれのどこが?)」
『(鈍い…)』
「(おめぇには言われたくねぇよ)」
またまた小言の会話。
ヒュー…
ヒラヒラ
「あっ!止まって!止まって下さい!!」
「え?」
キィー
蘭の声に運転手はタクシーを急ブレーキ。
『うわっと!』
ゴンっ
「いてっ」
「ちょっと待ってて下さい!
舞っちゃったハンカチ探して来ます」
蘭はタクシーを降りて探す。
新一と理彩も降りて探すが見当たらない。
「ほっとけよ!ただのハンカチだろ?」
「ただのじゃないよ!
あれはシャロンからもらった大事なハンカチよ」
『どこかに飛ばされちゃったかもね…』
「そんな…」
「ん?もしかしてあれじゃねぇか?」
新一はビルの階段の上の方に布を見つけた。
「誰もいない廃ビルみてーだな
俺が取りに行ってやるから蘭は理彩とそこで待ってろよ」
「うん…」
新一はビルの中に入って行く。
【やっぱり神様なんていないわね…
神様がいるならこんな酷い仕打ちしないもの…】
【ありがとう…おかげで想いが遂げられたわ】
「(もしかして…シャロンは分かってたのかな…ローズが殺人を犯す事が…
私がローズを助けたから…ヒースはあんな事に…
私のせいだ!私のっ!)」
蘭は自分を責めた。