黄金の林檎
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有希子は女優たちと会話している。
「じゃあその三人はあなたの子供?」
「彼はそうだけど彼女たちは娘じゃないのよ
でも、もしかしたらどっちかは【未来の】がつくかもしれないけどね♥」
「まぁ!ステキ!!」
「「『?』」」
女優たちからの視線に不思議に思う理彩たちなのでした。
「あらあら…てっきり例の奇妙な贈り物の謎を解きに闇の男爵夫人が来てくれたと思ったのに…
子連れで楽屋に冷やかしに来ただけなんて…がっかりだわ…」
「奇妙な贈り物?」
新一が女優の言葉に食いついた。
「三日前にこの劇団宛に贈り物が届いたのよ!
金色のスプレーでコーティングされた林檎が…
動物の血で書かれた【最も美しい女性へ】っていうメッセージと共にね」
シャロンが説明してくれた。
「まあまあ落ち着いて僕の女神達…
どうせただの悪戯さ…」
「彼は?」
有希子はやって来た俳優についてシャロンに聞く。
「彼はこの劇団のトップスターのヒースよ
映画の主役の話が来て舞台は今夜が最後らしいけど…」
「そう…」
「せっかくだ!
シャロンの友人たちを舞台裏に案内しようじゃないか!」
「そうね」
ヒースの提案で舞台裏を見せてもらえることになった。
見ながら女優たちは理彩たちに舞台裏の仕事を説明をしてくれた。
「天井のあれは何ですか?」
蘭は上を見上げて言った。
「舞台で使う衣装よ!
袖に置いておくと場所を取るし場合によっては早着替えをしなきゃいけないしスペースを上手く利用して上に吊ってあるの」
ビン!グォン!
「え?」
何か音がして皆が上を見上げた。
「Oh!!」
「No!!」
一人の女優が衣装が壁の釘に引っ掛かり身動きが取れなくなったようで悲鳴をあげる。
吊るしてあった鎧が女優の所に落ちて来ている。
ガシャン!!!
「危ない!!」
とっさに蘭はその女優に駆け寄り難を逃れる。
『大丈夫?蘭』
「大丈夫かよ蘭!?」
「うん…」
理彩と新一は蘭に駆け寄る。
「変ね…鎧なんて吊るしてたかしら?」
「さぁ?」
女優たちも上から鎧が落ちて来たことに不思議に思った。
「やっぱり私よ…誰かが私の命を狙っているんだわ!」
「ロープが古くなって切れただけさ…」
「でもリハの時にここにはこんな鎧を吊るしてなかったじゃない!!」
「でも不幸中の幸いね…側にあったあの大鏡が割れなかったんだから!」
「えぇ…私達の守り神ですもの…」
「感謝するのは鏡でも神でもないわ
そうでしょう?ローズ
この娘にでしょ?」
シャロンは蘭を指さしローズという蘭が庇った女優に注意する。
「オー!ありがとう!助かったわ!」
「あ…いえ」
「おっと!そろそろスタンバらないと…」
「楽しんで行ってね」
「じゃあね!」
皆がスタンバイするために行ってしまった。
「いたっ!
あ…すりむいてる…」
「えっと…絆創膏…絆創膏…」
新一はポケットを漁る。
「やっぱり神様なんていないわね…
いるならこんな酷い仕打ちしないもの…」
「え?」
「ハンカチ貸してあげるわお嬢さん」
「あ…ありがとうございます」
蘭はシャロンからハンカチを受け取る。
『(シャロンさん…また哀しそうに笑ってる…)』
「じゃあ有希子、私帰るわね…」
「え?シャロンも舞台観るんじゃなかったの?」
「えぇそのつもりだったけど…外せない用事が入っちゃったし…
今夜はひどい嵐になりそうだから…止めにしとくわ…」
「なら仕方ないか…」
歩き出すシャロン。
「また機会があればお話しましょう、可愛いお嬢ちゃん」
『え?あっはい』
シャロンは理彩の肩に触れそう言って劇場を出て行った。
「さてと…私達は客席に行きましょうか」
『そうですね』
舞台を観る。
『有希子さん、これって元になった話とかあるんですか?』
「ギリシャ神話の金の林檎だろ?」
「新ちゃんさすがね!分かっちゃった?」
「タイトルにもなってるからな」
『金の林檎?…
確か…宴に呼ばれた三人の女神達に招かれなかった一人の女神がメッセージ付きの林檎を贈って…三人は誰がそのメッセージの最も美しい女性なのかをトロイアの王子に選ばせるんだよね?
自分を選べば何を与えるかをアピールして…』
「さすが理彩、色々な本を読んでるだけあるな
さっきの俳優がその王子役
大金持ちの妻役のあの女優は大神ゼウスの妻であり、地上で最大の権力を与えると言った結婚の女神ヘラ
気の強そうな日系のあの女優は…戦いで勝利を与えると言った知恵の女神アテナ
あの色気ムンムンの女優が絶世の美女を与えると言った美の女神アフロディーテ
そして女神達に林檎を贈ったのが争いの女神エリスをあの女優ってわけさ
まぁこの舞台じゃ権力は金、戦いは仕事、美女はロマンに変わってるけどな」
「それで誰が選ばれたの?」
「アフロディーテさ
それが元でトロイア戦争が起こったんだとよ」
「へー」
「じゃあその三人はあなたの子供?」
「彼はそうだけど彼女たちは娘じゃないのよ
でも、もしかしたらどっちかは【未来の】がつくかもしれないけどね♥」
「まぁ!ステキ!!」
「「『?』」」
女優たちからの視線に不思議に思う理彩たちなのでした。
「あらあら…てっきり例の奇妙な贈り物の謎を解きに闇の男爵夫人が来てくれたと思ったのに…
子連れで楽屋に冷やかしに来ただけなんて…がっかりだわ…」
「奇妙な贈り物?」
新一が女優の言葉に食いついた。
「三日前にこの劇団宛に贈り物が届いたのよ!
金色のスプレーでコーティングされた林檎が…
動物の血で書かれた【最も美しい女性へ】っていうメッセージと共にね」
シャロンが説明してくれた。
「まあまあ落ち着いて僕の女神達…
どうせただの悪戯さ…」
「彼は?」
有希子はやって来た俳優についてシャロンに聞く。
「彼はこの劇団のトップスターのヒースよ
映画の主役の話が来て舞台は今夜が最後らしいけど…」
「そう…」
「せっかくだ!
シャロンの友人たちを舞台裏に案内しようじゃないか!」
「そうね」
ヒースの提案で舞台裏を見せてもらえることになった。
見ながら女優たちは理彩たちに舞台裏の仕事を説明をしてくれた。
「天井のあれは何ですか?」
蘭は上を見上げて言った。
「舞台で使う衣装よ!
袖に置いておくと場所を取るし場合によっては早着替えをしなきゃいけないしスペースを上手く利用して上に吊ってあるの」
ビン!グォン!
「え?」
何か音がして皆が上を見上げた。
「Oh!!」
「No!!」
一人の女優が衣装が壁の釘に引っ掛かり身動きが取れなくなったようで悲鳴をあげる。
吊るしてあった鎧が女優の所に落ちて来ている。
ガシャン!!!
「危ない!!」
とっさに蘭はその女優に駆け寄り難を逃れる。
『大丈夫?蘭』
「大丈夫かよ蘭!?」
「うん…」
理彩と新一は蘭に駆け寄る。
「変ね…鎧なんて吊るしてたかしら?」
「さぁ?」
女優たちも上から鎧が落ちて来たことに不思議に思った。
「やっぱり私よ…誰かが私の命を狙っているんだわ!」
「ロープが古くなって切れただけさ…」
「でもリハの時にここにはこんな鎧を吊るしてなかったじゃない!!」
「でも不幸中の幸いね…側にあったあの大鏡が割れなかったんだから!」
「えぇ…私達の守り神ですもの…」
「感謝するのは鏡でも神でもないわ
そうでしょう?ローズ
この娘にでしょ?」
シャロンは蘭を指さしローズという蘭が庇った女優に注意する。
「オー!ありがとう!助かったわ!」
「あ…いえ」
「おっと!そろそろスタンバらないと…」
「楽しんで行ってね」
「じゃあね!」
皆がスタンバイするために行ってしまった。
「いたっ!
あ…すりむいてる…」
「えっと…絆創膏…絆創膏…」
新一はポケットを漁る。
「やっぱり神様なんていないわね…
いるならこんな酷い仕打ちしないもの…」
「え?」
「ハンカチ貸してあげるわお嬢さん」
「あ…ありがとうございます」
蘭はシャロンからハンカチを受け取る。
『(シャロンさん…また哀しそうに笑ってる…)』
「じゃあ有希子、私帰るわね…」
「え?シャロンも舞台観るんじゃなかったの?」
「えぇそのつもりだったけど…外せない用事が入っちゃったし…
今夜はひどい嵐になりそうだから…止めにしとくわ…」
「なら仕方ないか…」
歩き出すシャロン。
「また機会があればお話しましょう、可愛いお嬢ちゃん」
『え?あっはい』
シャロンは理彩の肩に触れそう言って劇場を出て行った。
「さてと…私達は客席に行きましょうか」
『そうですね』
舞台を観る。
『有希子さん、これって元になった話とかあるんですか?』
「ギリシャ神話の金の林檎だろ?」
「新ちゃんさすがね!分かっちゃった?」
「タイトルにもなってるからな」
『金の林檎?…
確か…宴に呼ばれた三人の女神達に招かれなかった一人の女神がメッセージ付きの林檎を贈って…三人は誰がそのメッセージの最も美しい女性なのかをトロイアの王子に選ばせるんだよね?
自分を選べば何を与えるかをアピールして…』
「さすが理彩、色々な本を読んでるだけあるな
さっきの俳優がその王子役
大金持ちの妻役のあの女優は大神ゼウスの妻であり、地上で最大の権力を与えると言った結婚の女神ヘラ
気の強そうな日系のあの女優は…戦いで勝利を与えると言った知恵の女神アテナ
あの色気ムンムンの女優が絶世の美女を与えると言った美の女神アフロディーテ
そして女神達に林檎を贈ったのが争いの女神エリスをあの女優ってわけさ
まぁこの舞台じゃ権力は金、戦いは仕事、美女はロマンに変わってるけどな」
「それで誰が選ばれたの?」
「アフロディーテさ
それが元でトロイア戦争が起こったんだとよ」
「へー」