黄金の林檎
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何やら有希子は急ぎたいようだ。
「仕方ないわ!新一、シートベルト…
蘭ちゃんと理彩ちゃんはしっかり何かにつかまってて!」
有希子に言われ行動する三人。
有希子の運転で車は猛スピードで走って行った。
理彩は有希子の凄い運転テクニックに今後有希子の運転する車には二度と乗りたくないと思った。
多分蘭も共感してくれるはずだと理彩は思うのでした。
さすがにただでは済まないようだが…。
困っていたら有希子の知り合いが助けてくれたようだ。
「シャロン!」
『(え?シャロンって…女優のシャロン・ヴィンヤードさん!?
え?本人!?)』
「素敵!NYでこんな有名人と会えるなんて!
神様に感謝しなきゃ…」
「神様なんてこの世にいるのかしらね?」
「え?」
「本当にそんな存在があるなら…一生懸命生きてる人間は誰も不幸にはならないんじゃない?
そう…私にエンジェルは微笑みかけてくれなかったもの…一度もね」
シャロンは哀しい笑みを浮かべていた。
「どういう意味ですか?」
「それだけ苦労してるってことよ!ねぇシャロン!」
「ええ…私の人生は不幸の連続…
死ぬ思いでスクリーンデビューしたその日に父と母を火事で亡くし…
オスカーを取った翌日に夫が病死…
私の娘として鳴り物入りであっさりデビューし、ちやほやされてるクリスとは雲泥の差だわ」
『確かに…不幸が続きすぎてますね…
神様は誰かを選んでるのかな?
試練を与える人と何もしない人で…
一生懸命な人に限って試練を与えるってことですよね?』
「だから私は神様なんていないと思うことにしたのよお嬢ちゃん」
『でもシャロンさんは強いんですね』
「どういう意味かしら?」
『不幸が続いても前を見て歩んでるから!
過去に囚われずに』
「そうかしら?これでもかなり悲観してるわよ」
『笑い話みたいに過去を語れてるから私はそう思いました
過去に囚われたまま奮闘している人を私はずっと見てきてるから…
苦しんでるその人に何もしてあげられない自分が嫌になる…』
理彩はこの場にいない人物を思い浮かべた。
「(理彩?
おめぇが急に知らない奴に見えてくる…
何があったんだ?)」
新一は理彩を不思議そうに見た。
「訳ありのようねその人?」
『詳しくは話せませんが今も過去のことで苦しんでる人がいるんです…
いつかあの人に神様が微笑んでくれたらいいのになぁ…
犯人を見つけ出す手伝いをしてくれないのかなぁ…
神様は気まぐれだから無理かな…』
「なかなか面白いこと言うわねお嬢ちゃん
気に入ったわ!
有希子の知り合いなのよね?」
「えぇ、私の親友の娘なのよ
しかも私の息子の幼なじみなの!
こっちの子とは双子の姉妹なんだけど家庭環境が訳ありでね…
両親が別居していてそれに伴って姉妹も父親の元にこっちの蘭ちゃん、母親の元には理彩ちゃんって具合に離れて暮らしてるから
ちょっと見ない間に大人っぽくなっちゃってね理彩ちゃんったら」
『有希子さん!喋りすぎ!
シャロンさん気にしないで下さいね
今の生活に不満ないですし、両親の喧嘩が原因なので気にしないで下さいね!』
「そうですよ!!」
「そう?それより早く駐車場に行って中に入りましょうか」
「そうね」
移動する。
「まぁ、シャロン!」
「本当に来てくれたのね!」
「感激〜!!」
シャロンの案内で楽屋にやって来た。
「(なるほど…開演直前だとメイクアップした女優の顔になってるってわけか…)」
「へー…みんなシャロンに憧れてるんだ…」
「えぇ…彼女、この劇団の座長と知り合いでね
陣中見舞いするって言ったら簡単にチケットを用意してくれたらしいわ」
『女優さんの顔の広さって凄いですね!
簡単にチケットが用意できちゃう人脈って…
有希子さんも昔はそうだったんですか?』
「もちろんよ!
今でも効力あるかもよ」
「凄い」
「ねぇシャロン!
もしかして彼女…」
「えぇそうよ…
お茶の間で人気の女探偵…」
「「「闇の男爵夫人【ナイトバロニス】!!!」」」
「YES!!」
女優たちは有希子のことを闇の男爵夫人と呼んだ。
「『闇の男爵夫人【ナイトバロニス】?』」
「母さんがこっちでそう呼ばれてんだよ!
【闇の男爵】の作者、工藤優作の妻だからってな」
新一が蘭と理彩の疑問に答えた。
『なるほどね』
「母さん、前にこっちのTVの特捜番組のゲストに推理作家の妻として出た事があって、その時に母さんが話した推理がズバズバ的中して、犯人がすぐに捕まり女探偵として評判になったわけさ…」
「へー…」
「まぁどうせその推理は毎朝新聞見ながら父さんが言ってたのをそのまんま話しただけだろうけどな」
『なるほど…有希子さんはそれをすべて覚えて話しただけなんだ』
「かなりの確率でな」
「仕方ないわ!新一、シートベルト…
蘭ちゃんと理彩ちゃんはしっかり何かにつかまってて!」
有希子に言われ行動する三人。
有希子の運転で車は猛スピードで走って行った。
理彩は有希子の凄い運転テクニックに今後有希子の運転する車には二度と乗りたくないと思った。
多分蘭も共感してくれるはずだと理彩は思うのでした。
さすがにただでは済まないようだが…。
困っていたら有希子の知り合いが助けてくれたようだ。
「シャロン!」
『(え?シャロンって…女優のシャロン・ヴィンヤードさん!?
え?本人!?)』
「素敵!NYでこんな有名人と会えるなんて!
神様に感謝しなきゃ…」
「神様なんてこの世にいるのかしらね?」
「え?」
「本当にそんな存在があるなら…一生懸命生きてる人間は誰も不幸にはならないんじゃない?
そう…私にエンジェルは微笑みかけてくれなかったもの…一度もね」
シャロンは哀しい笑みを浮かべていた。
「どういう意味ですか?」
「それだけ苦労してるってことよ!ねぇシャロン!」
「ええ…私の人生は不幸の連続…
死ぬ思いでスクリーンデビューしたその日に父と母を火事で亡くし…
オスカーを取った翌日に夫が病死…
私の娘として鳴り物入りであっさりデビューし、ちやほやされてるクリスとは雲泥の差だわ」
『確かに…不幸が続きすぎてますね…
神様は誰かを選んでるのかな?
試練を与える人と何もしない人で…
一生懸命な人に限って試練を与えるってことですよね?』
「だから私は神様なんていないと思うことにしたのよお嬢ちゃん」
『でもシャロンさんは強いんですね』
「どういう意味かしら?」
『不幸が続いても前を見て歩んでるから!
過去に囚われずに』
「そうかしら?これでもかなり悲観してるわよ」
『笑い話みたいに過去を語れてるから私はそう思いました
過去に囚われたまま奮闘している人を私はずっと見てきてるから…
苦しんでるその人に何もしてあげられない自分が嫌になる…』
理彩はこの場にいない人物を思い浮かべた。
「(理彩?
おめぇが急に知らない奴に見えてくる…
何があったんだ?)」
新一は理彩を不思議そうに見た。
「訳ありのようねその人?」
『詳しくは話せませんが今も過去のことで苦しんでる人がいるんです…
いつかあの人に神様が微笑んでくれたらいいのになぁ…
犯人を見つけ出す手伝いをしてくれないのかなぁ…
神様は気まぐれだから無理かな…』
「なかなか面白いこと言うわねお嬢ちゃん
気に入ったわ!
有希子の知り合いなのよね?」
「えぇ、私の親友の娘なのよ
しかも私の息子の幼なじみなの!
こっちの子とは双子の姉妹なんだけど家庭環境が訳ありでね…
両親が別居していてそれに伴って姉妹も父親の元にこっちの蘭ちゃん、母親の元には理彩ちゃんって具合に離れて暮らしてるから
ちょっと見ない間に大人っぽくなっちゃってね理彩ちゃんったら」
『有希子さん!喋りすぎ!
シャロンさん気にしないで下さいね
今の生活に不満ないですし、両親の喧嘩が原因なので気にしないで下さいね!』
「そうですよ!!」
「そう?それより早く駐車場に行って中に入りましょうか」
「そうね」
移動する。
「まぁ、シャロン!」
「本当に来てくれたのね!」
「感激〜!!」
シャロンの案内で楽屋にやって来た。
「(なるほど…開演直前だとメイクアップした女優の顔になってるってわけか…)」
「へー…みんなシャロンに憧れてるんだ…」
「えぇ…彼女、この劇団の座長と知り合いでね
陣中見舞いするって言ったら簡単にチケットを用意してくれたらしいわ」
『女優さんの顔の広さって凄いですね!
簡単にチケットが用意できちゃう人脈って…
有希子さんも昔はそうだったんですか?』
「もちろんよ!
今でも効力あるかもよ」
「凄い」
「ねぇシャロン!
もしかして彼女…」
「えぇそうよ…
お茶の間で人気の女探偵…」
「「「闇の男爵夫人【ナイトバロニス】!!!」」」
「YES!!」
女優たちは有希子のことを闇の男爵夫人と呼んだ。
「『闇の男爵夫人【ナイトバロニス】?』」
「母さんがこっちでそう呼ばれてんだよ!
【闇の男爵】の作者、工藤優作の妻だからってな」
新一が蘭と理彩の疑問に答えた。
『なるほどね』
「母さん、前にこっちのTVの特捜番組のゲストに推理作家の妻として出た事があって、その時に母さんが話した推理がズバズバ的中して、犯人がすぐに捕まり女探偵として評判になったわけさ…」
「へー…」
「まぁどうせその推理は毎朝新聞見ながら父さんが言ってたのをそのまんま話しただけだろうけどな」
『なるほど…有希子さんはそれをすべて覚えて話しただけなんだ』
「かなりの確率でな」