「えー!?」
「年上好きなのね？」
『たまたま好きになった人が年上だっただけだよ哀ちゃん』
「ちなみに聞くわよ」
『何かな？』
「貴女たちが交際しているのを知ってる人は？」
『知ってるのは…お母さんでしょ
あとは…コナン君、松田さんの上司の警部さん、今は海外にいるその警部さんの元奥さん、知り合いのお店の人と探偵団のみんなだね』
「妃さんも知ってるってことは母親公認!?」
「めちゃくちゃ協力してくれるよな妃さん」
『うん！かなり喜んでるよ
まるで有希子さんみたいなテンションでね』
「(マジかよ!?母さん並のテンションかよ!?)」
「有希子さんって？」
『幼なじみの新一のお母さんの元女優の有希子さん』
「へぇー」
「でも、何で上司の人まで知ってるんですか？」
「あいつもあいつで何かと協力してくれるからな」
「へぇー」
「コナンは何で知ってるんだ？」
「理彩姉ちゃんが記憶喪失になった時に英理おばさんに聞いたんだ」
「それで知ったんですね」
「前からもしかしてくらいには思っていたけどな
蘭姉ちゃんから理彩姉ちゃんの片思いだって聞かされてたから関係を知ってびっくりしたけどな」
「蘭お姉さんは付き合っているのは知らないのに何で片思いしているって分かるの？」
『家族で食事に行って事件に遭遇して警視庁で事情聴取して帰る時に松田さんと松田さんの上司の警部さんに会ったの
私が親しそうに話していたから蘭たちには簡単にお世話になってる人たちとは紹介したの
その時に初めてコナン君たちは松田さんに会ったんだ』
「それで？」
『翌日、蘭が色々気になったみたいで園子と私のところに聞きに来たの
その時はまだ爆弾事件の前だったし…告白前だからまだ私の片思いだったから蘭と園子と親友には私の片思いなんだって話したの』
「そうなんだ」
「はぁ…」
『どうしたの？哀ちゃん』
「何で私たちの知り合いって少女漫画に出てきそうな恋愛パターンの恋愛している人ばかりなのかしらって思ったのよ
特に刑事たちがね」
「そうだよね
白鳥警部に小林先生でしょ
佐藤刑事と高木刑事もでしょ」
「そうですね」
「佐藤ってあの佐藤だよな？」
『はい
松田さんが知ってるあの佐藤刑事ですね』
「高木は…あぁ！あのヘタレな刑事のことか！」
「最近デートしていた二人に偶然会って僕らは知ったんです」
「なるほどな」
「あの？」
「何だ？」
「特命係ってどういう仕事してることが多いんですか？」
「基本的に暇だからな
特別な仕事があるわけじゃねぇ
証拠品を遺族に返したり捜査資料を整理するだとか、
事件が起きた現場に行って捜査一課の邪魔をするか見落としがないかとかな
たまたま事件に関係するかもしれねぇ人物と知り合いになったから上司が事件に気になって首を突っ込むパターンもあるな
あとは部屋が隣の組織犯罪対策課のヤクザとかの取り締まりに協力するくらいだな」
「暇なのかよ!?」
「だから言っただろ？
上司が首を突っ込まねぇ限りは暇だからなって
あとは事件を目撃した理彩がすぐ俺に連絡くれるからその現場に上司と行って捜査するくらいだな」
「理彩さん、そんなに事件の目撃者になるの？」
『うん
私は血が苦手だから大変なんだよ』
「理彩さん、お祓いしてもらったら？
江戸川君もね
貴方も必要でしょ？」
「はい…そのうちやります」
「でも結局事件に首を突っ込むのよね貴方は…そうでしょ江戸川君？」
「ですよね…分かってらっしゃる…」
『実はね
哀ちゃんが言うように前に松田さんに頼んで一緒にお祓いしてもらいに行ったけどあまり効果ないんだよね
私はどうしても事件に巻き込まれやすいタイプみたいなんだよね』
「そう…大変ね理彩さん」
「理彩はお祓いしたのに俺の心臓に悪い事件ばかり巻き込まれやがってな
爆弾やら記憶喪失やら」
『心配かけないように頑張ります』
「そうしてくれ」
ポンポンと理彩の頭を撫でた松田。
『…//』
「何だかそういうのを見せられるとごちそうさまですみたいな気分ですね」
「ポンポンされた理彩お姉さんの頬っぺたが赤くなってて可愛い」
「そこは俺も同感だ
小学生のガキたちには刺激が強いだろうがな」
「いいな理彩お姉さん」
「あっ歩美ちゃんには僕がやってあげます」
「ならコナンくんがいい」
「ガーン…」
「あははは…」
「ガキの癖にモテモテだなお前」
「そんなんじゃ」
グゥー…
「俺…お腹空いてたの忘れてた…
うな重食いたい」
「またそれですか元太くん！」
「元太だからな」
「博士ん家でカレーじゃなかったの？元太くん！」
「そうだった！」
元太の腹の虫がうるさいのでコナンたちは理彩と別れ帰って行った。