荒船と出水の師匠シリーズ
旧拍手
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『風邪引いた』
今日は1日お休みだから、朝はゆっくり過ごそうと布団の中で惰眠を貪っていたら携帯が電話の着信を告げた。
なんだよもうと布団に携帯を引っ張り込んで電話に出れば、相手は私が出るのと同時に挨拶もせずそう言い放った。
「だろうなって声してるよ…」
喉が痛そうなかすれ声に、一瞬誰かと思った。携帯から耳を離して画面を見れば、通話相手は『実力派エリート』の文字。同い年の迅悠一だ。悠一が風邪引くなんてめずらしい…。
『今日ねえ、うち誰も居ないんだ』
「玉狛までお見舞いに来いと?」
『そういうこと』
風邪引いてるのに楽しそうだなあ、と思いながら布団からもそもそ這い出る。風邪引いてる時は人肌恋しくなるから、まあつまり寂しいって事なんだろう。もしくは単に暇してるから付き合って、だな。
「今起きたとこだから、ちょっと時間掛かるよ」
『え、来てくれるの』
「来てほしいんじゃなかったの」
『来てほしい』
喰い気味に言われて苦笑する。体調崩しててサイドエフェクトが上手く働かないことがあるから、悠一もその状態なのかもしれない。さてじゃあ着替えるか、と思った所でふと動きを止める。
「ねえ悠一、ご飯食べた?」
『レイジさんに朝ごはんは作ってもらった』
「そっか、わかった。じゃあちょっと待ってて」
『うん、待ってる』
朝ごはんは、だからその後の食事は今の所ないと言う事だろう。なんか持っていくべきだろうなあ、なんて思いながら通話を切る。とりあえずは着替えて朝ごはんだ!とクローゼットを開け放った。
◆
「こんにちはー」
本部から直行せずにちょっと大回りして、病人でも食べられそうなものを買い込んでから玉狛支部へとやってきた。換装しているから、風邪の感染は防げるはずだ。
悠一が言っていた通り無人の玉狛支部の中を、買い物袋がさがさ鳴らしながら悠一の部屋へ向かう。
「悠一来たよ、入っていい?」
「どうぞー」
こんこん、とノックして返事が返ってきてから扉をそっと開ける。1歩足を踏み入れれば、奥のベッドで寝ている悠一が見えた。
「どんなかん…うわ、熱測った?」
「はかってないな」
こちらに顔を向けた悠一の顔が真っ赤で、思ったより重症じゃんかとベッドへ近づく。いつもみたいにへらっと笑ってるけど、これ本気で辛いやつだ。
「ちょっとさわるよ」
「ん、」
買い物袋をラグの上に置いて、伸ばした掌で悠一の額にさわればそれはもう暖かかった。というか熱かった。これはお見舞いに来て正解だったな。ほっといたら孤独死してそうだった。
「うー、手ぇ冷たくていいな…」
「悠一がとんでもなく暖かいからね…ご飯食べられた?」
「たべてない…」
だろうなあ、と悠一の額から手を離す。食べてないならキッチンにレイジさんが作ってくれたご飯があるのだろう。とりあえずちょっとでも食べさせてから薬飲ませるか。
「体温計どこにあるか知ってる?」
「たしかレイジさんがその辺置いてった…」
「その辺?あ、あった」
棚の上に置かれた体温計を手に取って、かしゅっと取り出したそれを悠一に手渡す。体温測ってる間にご飯を探してこよう。
「ちょっとキッチン行ってくるから、体温測りながら大人しくしててね」
「りょうかーい」
へらっと力なく笑った悠一に見送られて、悠一の部屋からキッチンへと急ぐ。広いキッチンを見渡せば、コンロのひとつに乗っている小さな土鍋を見つけた。これかな。
「わ、おじやだ」
蓋を持ち上げれば、椎茸や大根がいっぱい入ったおじやが姿を現した。なんておいしそう、と思いながらコンロに火をつけておじやを温め直す。私は今度だ、今度作ってもらおう。
「ん?」
ふと、何の気なしに冷蔵庫へと目を向ければそこにピンク色の付箋が張ってあるのに気付いた。近づいてみれば、しっかりしたレイジさんの字で『冷蔵庫の中身は適当に使っていい。悪いが迅を頼む』という私宛のメッセージが書き込まれていた。
「あれ、来ること言ったのか」
使っていいならと、冷凍庫を開ける。中に入っていた氷を少しもらって水と一緒にグラスに入れ、それと温まったおじやをトレーに乗せた。
「さて、何度出てるんでしょ」
トレーを持って悠一の部屋に戻れば、上体を起こして体温計をゆらゆら揺らしている姿が見えた。
「何度だった?」
「38.7だって」
「やっぱり結構あるね」
トレーをテーブルに置いて、ベッドの近くまで寄せる。悠一から受け取った体温計をケースに戻してテーブルの隅に置いた。それから土鍋の蓋を開けてふわりと良い香りが漂えば、悠一がすん、と鼻を鳴らした。
「うまそう…」
「ちょっとでも食べてね。そしたら薬飲めるから」
「ああ…」
スプーンと水、それからおじやを準備していれば、かすれ声で出せる精一杯の甘えた声で悠一がおねだりをしてきた。
「食べさせてくんない?」
「それくらいさせて頂く所存でしたよ」
「ふ、ありがと」
軽口を叩きながら、スプーンにひとくち分のおじやを掬って冷ますように息を吹きかける。そんなに熱してないし、こんなもんでしょうと悠一の口元に運んだ。
「熱かったらごめんね、はいあーん」
「あー、ん……ん、うまいな」
「たべられそう?」
「ん」
もぐもぐと咀嚼する悠一を見ながら、次のひとくちを用意する。こくりと飲み込んだのを確認して、少しずつ悠一におじやを食べさせていく。
「今回はなんで風邪ひいたの?」
「それがわかんないんだよね」
「じゃあ日頃の無理が祟ったということで」
たまには休めってことなんでしょうなんて言っていれば、おじやはあっという間に空になった。食欲なさそうだったけど、ちゃんと食べてくれて良かった。
「ごちそうさま」
「気持ち悪かったりしない?へいき?」
「ああ」
悠一の姿を窺い見ても、顔は赤いものの大して辛そうにはしていない。ひとつ頷いて買い物袋の中から風邪薬の錠剤を取り出した。1回分を取り出して、水と一緒に差し出す。
「じゃあこれ薬ね」
「ん」
悠一が薬を飲んだのを確認して、もうひとつの箱を袋から取り出す。中から1枚のシートを取り出して、ぺりっと保護フィルムを剥いだ。
「ちょっと失礼」
「ん、うおお冷たいな」
再びベッドに倒れ込んだ悠一の髪の毛をかき上げて、青いゲルのついた熱冷ましシートをぺたりとおでこに貼り付ける。とりあえずこれで熱が下がるといいけど。
「あとはゆっくり休んで」
「ん…もう帰る?」
不安げに見上げられて、きょとりと目を瞬かせた。サイドエフェクトの調子がほんとに悪いのかもしれない。纏めかけていたゴミを置いて、悠一の前に座る。
「もうちょっといるよ。お昼に戻ってくるレイジさんと入れ替わりに帰る予定なの」
「そっか…。じゃあ、お願いがあるんだけど…」
「なに?」
「おれが寝るまででいいから、そばにいてくんない…?」
「もちろん」
そばにいるよ、と言えばゆるゆると悠一の瞼が下がってくる。普段薬なんて飲まないから、早くも薬が効いて来たかなと悠一の布団を軽く直した。
「おやすみ…」
「うん、おやすみ」
ぽんぽんと軽く布団をたたいていれば、悠一はゆっくりと目を閉じた。早く元気になって、笑って欲しいなあ。
看病する
1.迅悠一
(すー…)
((熱下がれー))
◆
あらすじ。珍しくも風邪を引いた悠一のお見舞いに行って本部へと戻ってきていた。
「え、慶が?」
「ああ。風邪を引いたというのだが、一応様子見にいってくれないか」
「了解です」
さーてお昼ご飯、と思って食堂へ向かって歩いていたら忍田さんに呼び止められ、上記の事をお願いされた。
普段は風邪なんてひかないような人達が風邪ひいてるなあ、なんて思いながら食堂でテイクアウトの親子丼を2つ頼んで慶の部屋に向かった。
「起きてるかな」
ピンポーンと慶の部屋のチャイムを鳴らす。ちょっと待ってみて反応なかったら出直すかな、と待機姿勢に入って少し。先にメッセージ送った方が良かったかなあ、と思っていたらしゅんと目の前の扉が開いた。
「だれだ…?」
「あ、慶さんごめん。お見舞いに来たんだけど…」
「まじで」
壁に半身を預けてこちらを見降ろす慶の顔は赤い。額には熱冷ましシートが貼られていて、こっちも本気の風邪だなあと思った。
「お邪魔して平気?」
「ああ。1人で暇してたから助かる」
許しを得たので慶の部屋に入れてもらう。靴を脱いでいる間に扉を閉めた慶が、ふらふらした足取りで中へ歩いていくのでその場に荷物を置いて慶を支えに行く。
「お、わるい…」
「ごめんね、体調悪いのに歩かせて」
「いや、いい」
熱くて重い慶を支えながらベッドに座らせて、置きっぱなしの荷物を取りに行く。荷物を持って戻れば、慶はベッドにごろんと横倒しになっていた。
「熱出てるよね、どれくらいだった?」
「何度だったかな…8℃は出てた…」
「ちょっとさわるよ」
「んー」
イマイチ覚えていない感じの慶の頬に手を当てれば、ぽかぽかした暖かさを伝えてきた。悠一よりは低いような気がするけど、それでもやっぱり高いよなあ。
「うーん…ご飯は食べられた?」
「朝飯食っただけ…腹減ったけど頭痛くて立ってらんねえし」
餅も焼けねえ…と零した慶を横目に、さっき買ってきた親子丼を取り出してテーブルの上に置いた。食欲あるなら食べられるかな。
「親子丼買ってきたんだけど食べる?」
「!くう」
きゅぴんと瞳を輝かせた慶がのそのそと身体を起こす。親子丼のプラスチックの蓋を外し、付けてもらったプラスチックのスプーンを取り出した。
「自分で食べられそう?」
「ああ」
頷いた慶に急かされて、親子丼とスプーンを手渡す。とりあえずは私もお昼ご飯にしよう。
「さんきゅ」
「いーえ。いただきます」
「いただきまーす」
手を合わせるのもそこそこに、慶がスプーンいっぱいに親子丼をすくって口に運ぶ。美味しそうにもぐもぐ咀嚼しているのを見て、大丈夫だろうと判断して私も親子丼の蓋を外してご飯をすくった。
「後で運動しないとな…」
トリオン体だから栄養の吸収率が良いし、あとでしっかり運動しようと心に決めて親子丼を食べ始める。だしの染みた鶏肉をもぐもぐ食べて、そういえばと口を開いた。
「そうだ、なんで風邪ひいたか心当たりある?」
「わかんね、朝起きたら熱出てた」
「慶さんもか」
珍しいなあ、と思いながら親子丼を咀嚼すれば、ゆっくり親子丼を食べていた慶が首をかしげた。
「俺"も"?」
「も。悠一も風邪引いてて、今朝お見舞い行ってきたんだよ」
「まじか。珍しいな…」
「珍しいよねえ」
変な風邪が流行ってるのかなと零せば、親子丼をもぐもぐ咀嚼していた慶がそういやあ、と呟いた。
「東さんも体調悪いとか言ってたな…」
「え、大変」
春秋さんが体調悪いのは心配だけど、それより多分佐鳥くんが仕事のしわ寄せを食ってるはずだ。あとで手伝えることが無いか様子見に行こう、と思いながら慶より少し早く親子丼を食べ終えた。
「あ、慶さんこっちむいて」
「ん?」
「ちょっと失礼。で、そのまま待機」
こっちを向いた慶から、額に貼りっぱなしで熱くなった熱冷ましシートをぺりっと剥ぎ取る。悠一の余りがあるから、それを貼ってしまおうと真新しい熱冷ましシートを慶の額に貼りつけた。
「お、つめてえ」
「予備でもう1枚置いておくから、熱くなったら交換してね」
「さんきゅ」
ひんやりーと笑った慶が親子丼を食べるのを再開する。その間に親子丼の入っていた袋にベッド周りに散らばっているゴミを纏める。
「まだ薬ある?」
「ああ」
ほれ、と慶が枕元に置いてあった薬の箱を指差す。ひょいと覗き込めば、開けっ放しの口からは薬の入ったシートがいくつか見えた。ならそれも飲ませてしまおうと立ち上がって、ゴミを持って簡易キッチンへ向かう。
ゴミを捨てて、薬を飲む用にコップに水を入れて戻る。あとでポカリかなにか持ってきてあげるか、と思いながら慶の元へ戻った。
「それ食べ終わったら薬飲んで寝ててね。1回帰るけど、あとでもっかい来るから」
「了解。悪かったな」
「いーえ。何かあったら呼んでね、すぐ来るから」
「ああ」
ベッドの上でこちらを見る慶に手を振って、とりあえず佐鳥くんの所へいこうと玄関の扉を開けた。
看病する
2.太刀川慶
(『晩飯はうどんがいい』)
(慶さん了解)
◆
あらすじ。風邪を引いた悠一の要望でお見舞いに行き、帰ってきた本部で慶のお見舞いに行った。
なんだかボーダーの中で変な風邪が流行っているらしい。
「で、迅さんと太刀川さんのお見舞いに行ってきたんですか」
「うん、歌川くんたちも気を付けてね。なんか強い人達ばっかり罹ってるみたいだから」
「はい」
「体調管理くらいちゃんとしてますよ」
こくりと頷いたのは歌川くんと菊地原くん。ラウンジに向かっている時に会って、3時のおやつに誘われたので風間隊の作戦室にお邪魔しているのだ。
「あれ、蒼也さんは食べないんですか?」
「ああ」
おやつタイムを満喫しているのは、私と歌川くん、菊地原くんだけだ。歌歩ちゃんはオペレーター会議でいないけれど、いつもはおやつを食べにいそいそやってくる蒼也さんは、今日はテーブルに書類を並べてペンを走らせている。
「レポートの提出期限を間違えて覚えていてな」
「そうなんですか」
蒼也さん忙しいのか、と思いながら本日のおやつである貝殻の形をしたマドレーヌを齧る。それをひとくち飲み込んだところで、蒼也さんがお菓子を食べないのは珍しいよなと気付いた。
「…」
よく見れば、蒼也さんはこの作戦室の中で唯一トリオン体だ。かりかりとペンを紙に走らせているけれど、大体いつもは生身でペンを片手にお菓子を摘む。
「…」
「…」
「…」
蒼也さんから視線を逸らして菊地原くんを見れば、彼もまた私をじっと見ていたようで目があった。次いで歌川くんを見れば、彼とも視線が絡む。みんな思ってることは一緒らしい。これは、もしかしてだ。
「蒼也さん」
「なんだ?」
「ちょっと換装解いてもらえますか」
「………断る」
たっぷり溜めた後に目を合わせずにそう言われ、歌川くんと菊地原くんを見た。それからポケットに入れていたトリガーを取り出して、くるりと回す。
「トリガー、起動」
「「トリガー起動」」
ちゃんと意図を汲んだ2人もトリガーを起動してトリオン体へと換装した。そんな私たちを、ようやく顔を上げた蒼也さんが呆れたように見る。
「お前たち…」
「これならどうです」
「ほら風間さん、諦めて換装解いて下さいよ」
「体調悪いのでしょう?」
私たちに口々に言われて、たっぷり長い溜息を吐いた蒼也さんが諦めたように呟いた。
「……トリガー解除」
トリオン体から生身に戻った蒼也さんは、そのまま溶けるようにぐたりとソファの背もたれに沈み込んだ。その肌は赤く、さわらなくても熱がある事を存分に知らしめていた。
「あーやっぱり。風間さんも風邪引いてるんじゃないですか」
「風間さん、こういう時は休んでくださらないと…」
「今日の夜勤は私が代わりに入りますね」
「………こうなると思っていたから言わなかったんだ」
歌川くんに支えられ、ベイルアウト用のベッドルームへよたよたと歩いていく蒼也さんが呻くように零すけれど、歌川くんと私は苦笑、菊地原くんは憤慨したような表情をしている。
「ぼくたちにうつさない内に、早く治してくださいよ」
「すまない…」
「とりあえず、風間さんはここで休んでいてください。夜になったら仮眠室まで運びますので」
「ああ…」
歌川くんがベッドに蒼也さんを転がして、菊地原くんが厚手のブランケットを運んでくる。その間になにか出来る事を探そうとしたところで、確かここに良いものがあったようなと思い出す。
「菊地原くん、氷枕なかったっけ?」
「ありますよ。確かそこの棚の端っこです」
「了解ー」
2人がベッドメイクをしている間に、菊地原くんが言った場所から氷枕の入った箱を引っ張り出す。中からゴム製の枕を取り出して、冷蔵庫へと足を進める。
『風間さん、薬飲みました?』
『何か食べたいものがあったら言って下さいね』
2人の後輩が蒼也さんの世話を焼いている声を聴きながら、冷蔵庫から氷を取り出してざらざらと枕に入れていく。こんなもんかな、といったところで水道から水を入れて、口をばちんとクリップで留める。
「風間さん朝からなにも食べてないんですって。食べられそうなものありましたっけ」
「いや、うちの冷蔵庫はいま限りなく空に近かったな」
「あ、それなら私の部屋にゼリーあるから持ってくるよ」
歌川くんに氷枕をお願いして、ゼリーを取りに部屋へ戻る。冷蔵庫からもらいもののゼリーをいくつか手に取って、慶たちに渡した残りの薬や熱さましシートなんかを持って早足に風間隊の作戦室へと戻る。
「ただいまー」
そうっと作戦室に入れば、奥から静かに菊地原くんと歌川くんがやってくる。
「蒼也さんは?」
「寝ちゃいました」
「氷枕が効いたみたいですね」
口々にそう言う彼らの横をすり抜けて見に行けば、ベッドに沈み込んだ蒼也さんは静かに寝息を立てていた。
「じゃあゼリーは起きた時だね。いつでも食べられるように横に置いておこうか」
「そうしましょう」
ゼリーにスプーンを添えてサイドテーブルに置いておく。ついでに持ってきた熱冷ましシートを蒼也さんのおでこに貼り付けて、起こさない内にそっと退室した。
「人員変更の連絡しちゃいました」
「お、仕事はやいね。ありがとう」
「風間さんは寝かせておくので大丈夫ですよね」
「とりあえず全員トリオン体だからね。歌歩ちゃんにもトリオン体で来るように言っておこうか」
手早く色んな手配をして、3人でそっと蒼也さんの様子を覗きこんだ。蒼也さんも、早く良くなって笑ってほしいなあ。
看病する
3.風間蒼也
(じゃあ、任務15分前にはくるから)
(了解)
(待ってます)
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