▪小さな4人の大きな約束
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新くんの家がここから近いらしく
流れで千早ちゃんと2人、
お邪魔することになってしまった。
私は最近、近くのマンションから
少し離れた一軒家に引っ越したけど
あと少しで卒業だからって転校せずに電車通学。
びしょ濡れの服じゃ電車乗れないし仕方ない…。
でもどうしよう。
新くん → 転校生 → 目立ってる
千早ちゃん → 明るくて活発 → 目立ってる
私 → 目立つ2人と一緒にいる → 目立っちゃう
一番避けたいことが我が身に起きている。
誰かに見られていないことを本気で祈った。
アパートの部屋に上がり、
ストーブに当たって濡れた服を乾かす。
千早「ねぇねぇ、
NAME1ちゃんはさ、好きなこととかある?
同じクラスなのに全然知らないからさー。」
突然話を振られて心臓が跳ねる。
NAME1「…え…っと…、…特に…無い…かな…。」
千早「そーなの?」
ほんとはかるたが好きなんだけど……。
ちらりと新くんを気にすると
じっと真顔で私を見つめていたから、
ばつが悪くなって目を逸らしてしまった。
千早「…あの、喋っていいよ?
私メモとか取んないし。」
千早ちゃんが今度は新くんに話しかける。
しばらく間を置いて、
恐る恐るというふうに新くんが口を開いた。
新「なんで朝、新聞待ってたんや………?」
千早ちゃんは物凄く嬉しそうな顔で笑う。
千早「お姉ちゃんがミスコン出てて、
早くその記事が見たくてさー!
ほら2人とも見て、この後ろのがお姉ちゃん!」
新「へー…すごいのぉ。」
NAME1「きれい…。」
千早「でしょ!お姉ちゃんがいつか
日本一になるのが私の夢なんだー。」
千早ちゃんはお姉ちゃんが大好きなんだな。
いいなぁ兄弟がいるって。
私はずっと1人だから羨ましい。
新「ほんなのは夢とは言わんよ。
自分のことでないと夢にしたらあかん。」
千早「……なっ…なによ!
じゃあ綿谷くんはなにか夢あんの?!
自分の夢あんの?!」
千早ちゃんが声を張り上げた。
身を縮こませていると、
新くんが引き出しの中から何かを取り出す。
それが何なのかを理解すると、
またビクリと身体が強ばった。
千早「なにこれ、百人一首じゃん。」
新「綾瀬さん、わかるんか?」
千早「うちの学校毎年大会やってるし。」
ふと新くんの視線を感じ、
すごく嫌な予感が頭をよぎる。
新「NAME1ちゃん、やろっさ。」
予感が的中して、
全身の血が引いていく。
言わないでって頼んだのに…!
新くんの裏切り者っ!
.
新くんの家がここから近いらしく
流れで千早ちゃんと2人、
お邪魔することになってしまった。
私は最近、近くのマンションから
少し離れた一軒家に引っ越したけど
あと少しで卒業だからって転校せずに電車通学。
びしょ濡れの服じゃ電車乗れないし仕方ない…。
でもどうしよう。
新くん → 転校生 → 目立ってる
千早ちゃん → 明るくて活発 → 目立ってる
私 → 目立つ2人と一緒にいる → 目立っちゃう
一番避けたいことが我が身に起きている。
誰かに見られていないことを本気で祈った。
アパートの部屋に上がり、
ストーブに当たって濡れた服を乾かす。
千早「ねぇねぇ、
NAME1ちゃんはさ、好きなこととかある?
同じクラスなのに全然知らないからさー。」
突然話を振られて心臓が跳ねる。
NAME1「…え…っと…、…特に…無い…かな…。」
千早「そーなの?」
ほんとはかるたが好きなんだけど……。
ちらりと新くんを気にすると
じっと真顔で私を見つめていたから、
ばつが悪くなって目を逸らしてしまった。
千早「…あの、喋っていいよ?
私メモとか取んないし。」
千早ちゃんが今度は新くんに話しかける。
しばらく間を置いて、
恐る恐るというふうに新くんが口を開いた。
新「なんで朝、新聞待ってたんや………?」
千早ちゃんは物凄く嬉しそうな顔で笑う。
千早「お姉ちゃんがミスコン出てて、
早くその記事が見たくてさー!
ほら2人とも見て、この後ろのがお姉ちゃん!」
新「へー…すごいのぉ。」
NAME1「きれい…。」
千早「でしょ!お姉ちゃんがいつか
日本一になるのが私の夢なんだー。」
千早ちゃんはお姉ちゃんが大好きなんだな。
いいなぁ兄弟がいるって。
私はずっと1人だから羨ましい。
新「ほんなのは夢とは言わんよ。
自分のことでないと夢にしたらあかん。」
千早「……なっ…なによ!
じゃあ綿谷くんはなにか夢あんの?!
自分の夢あんの?!」
千早ちゃんが声を張り上げた。
身を縮こませていると、
新くんが引き出しの中から何かを取り出す。
それが何なのかを理解すると、
またビクリと身体が強ばった。
千早「なにこれ、百人一首じゃん。」
新「綾瀬さん、わかるんか?」
千早「うちの学校毎年大会やってるし。」
ふと新くんの視線を感じ、
すごく嫌な予感が頭をよぎる。
新「NAME1ちゃん、やろっさ。」
予感が的中して、
全身の血が引いていく。
言わないでって頼んだのに…!
新くんの裏切り者っ!
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