▪小さな4人の大きな約束
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「あいつおやつに虫食うんだってー。
2組の奴が見たって!」
「靴下穴空いてるしビンボーなんじゃね?」
「話しかけても全然喋んないしさ〜。」
「うちのクラスにいらねーよな!」
クラスのいじめっ子、真島くんを中心に
男子達があることないこと言って騒いでいる。
「ちーちゃん、見て。
綿谷くん福井弁じゃん。
あたしたちメモとっててー。」
「福井弁で話してって言っても
話してくんないんだよねー。
ケチくなーい?」
女子は女子で悪気があるのか無いのか、
タチが悪い。
だから目立つと面倒なんだ。
新くんは転校生ってだけで目立つから
早速いい的にされてしまった。
「……私が綿谷くんだったら、
笑うためにメモとってる人と話したくないなぁ。」
ドッと胸に雷が落ちたような衝撃を受ける。
ちょっと変わった、ボーイッシュな女の子
綾瀬千早ちゃん。
…なんて強いんだろう。
新くんは、転校生だけど
ひとりぼっちじゃなかった。
私がいる。
私が避けずに仲良くしていれば、
クラスの皆に色々言われても
少しは気が楽かもしれないのに。
弱い自分に嫌気が差した。
私は、一緒に目立ってしまうのが怖いんだ。
そんなこと気にもしない千早ちゃんが
本当に凄くて憧れを抱いた。
思えば真島くんも
いじめっ子で私もからかわれたことあるし
あんまり良い奴とは言えないけど、
私とは逆で目立ちたがりで。
でもそれは自分に自信があるってことで。
百人一首の暗唱テストだって
新くんはともかく、
真島くんももう合格したって聞いて驚いた。
きっと真島くんの自信は
人知れない努力があるからなんだよね。
私は何でこんなに弱いんだろう。
千早ちゃんみたいに
可愛かったら強くなれる?
真島くんみたいに
もっと努力をしたら自信が湧くのかな。
給食の時間には
グループのみんなが新くんと机を離していて
私もそれに乗っかってしまっていて…
私も他のみんなと変わらない、
嫌な奴じゃん…。
もやもやとした痛みが胸の中を支配した。
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「あいつおやつに虫食うんだってー。
2組の奴が見たって!」
「靴下穴空いてるしビンボーなんじゃね?」
「話しかけても全然喋んないしさ〜。」
「うちのクラスにいらねーよな!」
クラスのいじめっ子、真島くんを中心に
男子達があることないこと言って騒いでいる。
「ちーちゃん、見て。
綿谷くん福井弁じゃん。
あたしたちメモとっててー。」
「福井弁で話してって言っても
話してくんないんだよねー。
ケチくなーい?」
女子は女子で悪気があるのか無いのか、
タチが悪い。
だから目立つと面倒なんだ。
新くんは転校生ってだけで目立つから
早速いい的にされてしまった。
「……私が綿谷くんだったら、
笑うためにメモとってる人と話したくないなぁ。」
ドッと胸に雷が落ちたような衝撃を受ける。
ちょっと変わった、ボーイッシュな女の子
綾瀬千早ちゃん。
…なんて強いんだろう。
新くんは、転校生だけど
ひとりぼっちじゃなかった。
私がいる。
私が避けずに仲良くしていれば、
クラスの皆に色々言われても
少しは気が楽かもしれないのに。
弱い自分に嫌気が差した。
私は、一緒に目立ってしまうのが怖いんだ。
そんなこと気にもしない千早ちゃんが
本当に凄くて憧れを抱いた。
思えば真島くんも
いじめっ子で私もからかわれたことあるし
あんまり良い奴とは言えないけど、
私とは逆で目立ちたがりで。
でもそれは自分に自信があるってことで。
百人一首の暗唱テストだって
新くんはともかく、
真島くんももう合格したって聞いて驚いた。
きっと真島くんの自信は
人知れない努力があるからなんだよね。
私は何でこんなに弱いんだろう。
千早ちゃんみたいに
可愛かったら強くなれる?
真島くんみたいに
もっと努力をしたら自信が湧くのかな。
給食の時間には
グループのみんなが新くんと机を離していて
私もそれに乗っかってしまっていて…
私も他のみんなと変わらない、
嫌な奴じゃん…。
もやもやとした痛みが胸の中を支配した。
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