▪ドSの威信
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須藤「さて、サクッと全国決めようか。」
北央は競技かるたの名門。
毎年ウチが東京代表で
全国でも名を馳せている。
瑞沢?
はっ、聞いたこともない。
……あぁ、創部したばっかだったか?
全員ちんちくりんなナメた面しやがって。
準決勝は抜け番だったから
瑞沢の試合も少し見たが、
まだまだ安定しないチームだ。
俺ら北央の敵じゃないだろ。
NAME1「須藤さん、ごめーん、
全国は瑞沢が行くからー。」
………………コイツ以外はな。
NAME1とは俺が中3の時
東京地区の中高合同練習会で知り合って
まぁ……、色々話してたら
進学先の中学からかるた会が遠くて
中々通えないって言うんで、
北央の部活来いよって声かけてやったんだ。
ヒョロが元々知り合いだったのもあったからな。
つーか瑞沢行ったとか聞いてねぇ。
須藤「オイ。いい加減名前で呼べよ。」
NAME1「え、やだよ、なんでよ。
須藤さんは須藤さんの方がしっくりくるもん。」
須藤「チッ。
…おまえあれから連絡もして来ねーしよ。」
NAME1「お世話になりました、って
最後ご挨拶したし…、特に用もなかったし…。」
須藤「………。」
なんでコイツこんなに塩対応なんだ。
甘糟とかには……
甘糟「NAME1久しぶりー。」
NAME1「なゆちゃーん♡元気だったー?」
……何だよこの差。
ヒョロ「…須藤さん……。
自分なんか忘れられる存在ですよ…。
多少冷たくても覚えられてるだけ
全然マシですよ……。」
須藤「ヒョロ、おまえ可哀想だな…。」
あぁマジ調子狂う。
額に手を当てて重い息をついた。
NAME1「須藤さん、今日も勝つからねっ。」
今日《も》ってコイツ……。
須藤「NAME1おまえ喧嘩売ってんの?」
NAME1「喧嘩じゃなくて試合!
だから怖い顔禁止。」
須藤「俺はおまえとはヤダ。
あの髪長い子とやる。」
NAME1「ヤダとか酷い。
私須藤さんとやりたいのにー…。
あっ、もしかして私に勝てないから?」
須藤「………💢」
NAME1「でも千早も強いよ。
千早は私のライバルだもん。」
………へぇ。
NAME1が認めるような子なのか。
面白いじゃん。
益々いじめたくなるね。
肉まん「おい、NAME1。
オーダー決めんぞ、戻ってこい。」
NAME1「はぁい、今行くー。
じゃ須藤さん、またあとで!
瑞沢強いから覚悟しててね。」
そう言ってにっこりと愛想を振り撒き
踵を返して嫣然と仲間の元へ戻っていった。
NAME1の奴メガネやめたのか。
俺は外した顔も見たことはあるが…
髪も切ってるし、
雰囲気変わりすぎて他校の奴ら
全然気づいてなかったろ。
一応あいつ、かるた界では有名人なのにな。
フッと笑いが零れ、口元が歪む。
須藤「てめぇら、北央が予選ごときで
敗退なんざ許されない。わかってるな?」
「「「「 ハイッ!! 」」」」
どんなに強い奴が相手だろうと
俺ら北央には先輩達から代々引き継いできた
トロフィーへの意地と果たすべき責任がある。
NAME1、おまえがいようと
負ける訳にはいかねーんだよ。
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須藤「さて、サクッと全国決めようか。」
北央は競技かるたの名門。
毎年ウチが東京代表で
全国でも名を馳せている。
瑞沢?
はっ、聞いたこともない。
……あぁ、創部したばっかだったか?
全員ちんちくりんなナメた面しやがって。
準決勝は抜け番だったから
瑞沢の試合も少し見たが、
まだまだ安定しないチームだ。
俺ら北央の敵じゃないだろ。
NAME1「須藤さん、ごめーん、
全国は瑞沢が行くからー。」
………………コイツ以外はな。
NAME1とは俺が中3の時
東京地区の中高合同練習会で知り合って
まぁ……、色々話してたら
進学先の中学からかるた会が遠くて
中々通えないって言うんで、
北央の部活来いよって声かけてやったんだ。
ヒョロが元々知り合いだったのもあったからな。
つーか瑞沢行ったとか聞いてねぇ。
須藤「オイ。いい加減名前で呼べよ。」
NAME1「え、やだよ、なんでよ。
須藤さんは須藤さんの方がしっくりくるもん。」
須藤「チッ。
…おまえあれから連絡もして来ねーしよ。」
NAME1「お世話になりました、って
最後ご挨拶したし…、特に用もなかったし…。」
須藤「………。」
なんでコイツこんなに塩対応なんだ。
甘糟とかには……
甘糟「NAME1久しぶりー。」
NAME1「なゆちゃーん♡元気だったー?」
……何だよこの差。
ヒョロ「…須藤さん……。
自分なんか忘れられる存在ですよ…。
多少冷たくても覚えられてるだけ
全然マシですよ……。」
須藤「ヒョロ、おまえ可哀想だな…。」
あぁマジ調子狂う。
額に手を当てて重い息をついた。
NAME1「須藤さん、今日も勝つからねっ。」
今日《も》ってコイツ……。
須藤「NAME1おまえ喧嘩売ってんの?」
NAME1「喧嘩じゃなくて試合!
だから怖い顔禁止。」
須藤「俺はおまえとはヤダ。
あの髪長い子とやる。」
NAME1「ヤダとか酷い。
私須藤さんとやりたいのにー…。
あっ、もしかして私に勝てないから?」
須藤「………💢」
NAME1「でも千早も強いよ。
千早は私のライバルだもん。」
………へぇ。
NAME1が認めるような子なのか。
面白いじゃん。
益々いじめたくなるね。
肉まん「おい、NAME1。
オーダー決めんぞ、戻ってこい。」
NAME1「はぁい、今行くー。
じゃ須藤さん、またあとで!
瑞沢強いから覚悟しててね。」
そう言ってにっこりと愛想を振り撒き
踵を返して嫣然と仲間の元へ戻っていった。
NAME1の奴メガネやめたのか。
俺は外した顔も見たことはあるが…
髪も切ってるし、
雰囲気変わりすぎて他校の奴ら
全然気づいてなかったろ。
一応あいつ、かるた界では有名人なのにな。
フッと笑いが零れ、口元が歪む。
須藤「てめぇら、北央が予選ごときで
敗退なんざ許されない。わかってるな?」
「「「「 ハイッ!! 」」」」
どんなに強い奴が相手だろうと
俺ら北央には先輩達から代々引き継いできた
トロフィーへの意地と果たすべき責任がある。
NAME1、おまえがいようと
負ける訳にはいかねーんだよ。
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