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- 千早side -







私には《親友》って呼べる友達はいなかったし

お父さんとお母さんはお姉ちゃんのことで忙しいし

自分の目標みたいなのも特に無かったし

毎日が淡々と過ぎていくだけで

いつもなんとなくやりきれない寂しさを抱いてた。






そんな時

NAME1と新の真っ直ぐなかるたを見て、

２人に《夢》の意味を教えてもらった。







NAME1と新の情熱に憧れて

新が『かるたの才能ある』って言ってくれて。



私は初めて自分のやりたいことが見つかったんだ。




太一だってしょっちゅう喧嘩するけど

なんだかんだ言って私のことよく分かってくれてる。





最高の仲間にやっと出逢えたのに。





新も太一もNAME1もいなくなるの？





一人になるの？






心には絶望しかなくて

身体に力が入らない。





みんなして私を置いていく。


ずっとみんなでかるたやれると思ってた。

新も太一もNAME1も

そんなこと思ってなかったのに。

私一人バカだったんだ。





また一人ぼっちになるんだ。





もうすぐ一人になるんなら





一人になるんなら


かるたなんか楽しくない。





大会なんか



出ないよ。








- 千早side - end.




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